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レースに関連する広報発表資料をご覧いただけます。

トライアルの黒山健一選手と電動トライアルマシン「TY-E 2.0」が、スポーツランドSUGOの地域貢献活動に参加

2022年10月28日

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 2022年10月17-18日、宮城県のスポーツランドSUGO とYAMAHA FACTORY RACING TEAMから全日本トライアル選手権・IAスーパーに参戦する黒山健一選手、そしてモーターサイクルの開発に携わるPF車両開発統括部 車両実験部が力を合わせ、村田町立村田第一中学校と村田第二中学校の2年生、82人を対象とした「夢教室」を開催しました。

 

 この活動は、スポーツランドSUGOが「支えてくれる地域の皆さんへの恩返」という社会貢献活動として2021年にスタートしました。スポーツランドSUGOの遠藤渉社長は、「特に村田町教育委員会の教育基本方針である自らの生き方を探求する“志教育”に寄り添い、村田町の未来を担う子どもたちの成長に寄与する活動としながら、主力事業であるモータースポーツや二輪車にフォーカス。事業の持続可能性を高めるべく若い世代への普及にも着眼し”交通安全教室”や、プロライダーが子どもたちにアドバイスやメッセージをおくる講演会を行っています」と、その目的についてお話しいただきました。



 今回は、6月に小学4年生を対象とした「交通安全教室」と、ロードレースのプロライダーである伊藤勇樹選手と横山尚太選手が、さまざまな夢を描く子どもたちに、夢を叶えた先輩としてメッセージやアドバイスを送る講演会をセットに実施した「夢教室」に続く第2弾です。
 その内容は、黒山選手による講演会と、当社の車両実験部によるインターナショナルレーシングコースでの開発作業の見学、YZF-R1、YZF-R6のデモ走行を披露するというものです。



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 黒山選手は、小学生だった自転車トライアル時代を皮切りに、バイクに乗り換えてから世界選手権にデビューするまで、そして世界選手権参戦から現在までの各時代を振り返りながら、それぞれの時代で自身の成長を促したキーワードを生徒の皆さんにおくりました。
 「まず自転車トライアル時代は“直感力”の大切さを伝えました。私は小学生の頃に父と海外に渡り、自転車トライアルに夢中になり世界チャンピオンになり、プロのトライアルライダーの道を切り開きました。年齢を重ねた今は無謀な行動に思いますが、これぞ直感力です。年を取るとさまざまなしがらみの中で、したいと思ってもできないことが増えてきます。しかし、若いうちは直感で物事を決めることができるので、まずは自分の気持ちを大切にしてほしいということを伝えました」



 「続いて世界選手権デビューまでは、実力・経験が不足する状況を努力で打開しようとしましたが、なかなかその努力が報われない時代でした。そんな時に“努力”という言葉を“準備“という言葉に置き換えました。とても簡単なことですが、私の心はこれで楽になり、負けた時でも発展的、かつポジティブに物事を考えられるようになったのです」
 「そして世界に出てから現在までずっと練習とレースを”継続“してきましたが、その継続が力となり、今でも戦い続けることができているという話です」。これと同時に黒山選手は継続するモチベーションについて、「地位や名誉、お金という時代もあるけれど、最後は自分から湧き出す感情、私の場合は”好き“という気持ちが一番のモチベーションになりました」と話すなど、目標を作り、その目標を追いかける世代である生徒の皆さんに、たくさんのエールを込めたアドバイスをおくりました。



 そして最後は、電動トライアルマシン「TY-E 2.0」を使ってのデモンストレーションを披露。小学生時代から継続して磨き上げてきた技で、生徒の皆さんを魅了しました。



 これに続いて生徒の皆さんはインターナショナルレーシングコースに移動。ここでは、車両実験部が待ち構えており、車両開発の風景と、YZF-R1とYZF-R6の走行シーンをご覧いただきました。
 山村健部長は、「中学生の年代は夢を追いながらも、具体的に将来を描く段階。その中でバイクを開発している現場を見てもらうことで、“いろいろな仕事がある”という気付きや、普段、町の中を走っているバイクが、どのようにして造られているかを見てもらうことで、少しでも刺激になればと考えました」



 「今回の車両にはよりサーキットで映えるよう、磐田レーシングファミリーが今年の鈴鹿8耐に参戦した時の車両を特別に準備しました。合わせて車両に触ってもらったり、エンジンをかけてアクセルと回す体験もしてもらいましたが、バイクに親しむという意味でもよい機会になったと思います」
 生徒さんからは「バイクにはまったく興味がありませんでしたが、黒山選手のお話やデモンストレーション、サーキットをものすごいスピードでバイクが走る姿など、初めてのことばかりでとても楽しく学べました。ありがとうございました」という感想をいただきました。



 2年目を迎えた本活動について遠藤社長は、「昨年の夢教室が、村田町教育委員会からご好評をいただき継続となりました。今回もヤマハ発動機の支援として、車両実験部の皆さんに協力いただき、開発の仕事、モノ創りの現場を見てもらうことで子どもたちの視野を広げることができました。そして自転車トライアルで世界一になり、プロのトライアルライダーとして活躍する黒山選手は、夢を実現した言葉の重みとともに、これから目標を持って進んでいく子どもたちにとっての良きロールモデルとなっています。彼らがどのように育っていくかを楽しみにしつつ、今後もより良い形で継続していきたいと思います」
 レース部門としても、モータースポーツや二輪車の普及という視点から、ライダーの派遣やレーシングマシンの活用など、スポーツランドSUGOの活動に協力していきます。



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