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レースに関連する広報発表資料をご覧いただけます。

子どもたちの交通安全のために スポーツランドSUGOの社会貢献活動にヤマハライダーが参加

2021年6月1日

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 2021年5月20日、宮城県にあるスポーツランドSUGOに、多くの子どもたちの姿がありました。その傍にはキッズ向けファンバイク「PW50」がズラリと並びます。一人ひとりに補助員が寄り添い、初めてのバイク体験を前に緊張を隠せない子どもたちを励ましつつ、交通安全への意識を高めるながら学ぶバイク体験教室が行われていました。

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 「私たちが地域・社会にできることは、モータースポーツを楽しんでもらう時間を提供することや、集客による地域への経済効果などです。しかし事業を進めていくには、村田町を中心とする地域の皆さまのご理解と支えが不可欠。だからこそ、これまで以上にSUGOへの親しみを持ってもらい、地域と共存共栄していくことが大切だと考えました。そこで広大な敷地、そこにある様々な施設や乗り物、そしてそれらを熟知した人材を生かして、地域に貢献できないだろうかと考える中で導き出した答えの一つが、地域の子どもたちにバイク体験を通じた学びの機会を提供することでした(遠藤渉社長)」

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 従来から、バイクに親しんでもらうバイク教室は実施していたそうですが、今回の主目的は子どもたちへの「交通安全」の啓発。バイク体験を通して、安全意識を高めて欲しいという願いが込められています。そして、村田町を通じ教育委員会にご提案をしたところ、授業の一環として取り上げてもらえることとなり、スポーツランドSUGO主催の交通安全教室として村田小学校の2年生、約50名が参加することとなりました。

 この開催の決定を受けて、ヤマハ発動機も協力体制を作りました。親子バイク教室などで実績のあるヤマハ ライディング アカデミー(YRA)のスタッフのほか、モータースポーツ部門は、全日本ロードレース選手権のST1000クラスに参戦するプロライダーの前田恵助選手(bLU cRU 伊藤レーシング BORG ヤマハ)、岡本裕生選手(bLU cRU ニトロレーシング51 YAMAHA)を派遣したのです。

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 快晴に恵まれた当日は、紙芝居などを使った座学からスタート。その後、指導員の他に、SUGOのスタッフが補助員として一人一人をサポートしながら、実車を使って乗降、ブレーキの掛け方、アクセルの開け方、そして走り方を学んでいき、最後は短い直線を一人で走行することができるまでになったのです。

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 一方、前田・岡本両選手は、サーキットのバスツアーに同乗してレースについて解説したり、トークショーに参加。特に二人が意識していたのが、順位を競うレースにも厳格なルールが存在し、それを守ることがいかに大切なことであるかということです。

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 岡本選手は「レース中にアクシデントに遭遇した経験があります。そうした苦い経験を踏まえ、悲しい出来事が少しでも減ってくれることを願って、基本的なことですが信号を守り、横断歩道を渡るなど、ルールがあるからこそ事故や怪我を防ぐことができること。そしてルールを守らず事故に遭うことがどれほど悲しいことなのかを伝えました」

 前田選手は「僕もレース中ではありますが怪我をしたことがあります。いろいろな面で辛い経験でした。それを子どもたちには経験して欲しくないと思ったので、特に、レースは競争の場ではありますが、ルールがあるからこそ安全に走ることができることを話しつつ、実際の道路も同じことだと伝えました」と話してくれました。

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 両選手は、今回のイベントが子どもたちに様々な影響を与えることができると考えたようで、「交通安全に加え、バイクに乗り、サーキット見学するなど、普段はできないことを経験できるだけでもすばらしいですし、バイクを操るという成功体験が得られることもまた大きな価値があると思います。またコロナ禍で自粛する日々において、のびのびとアウトドアで体を動かす良い機会にもなっており、改めて貴重なイベントだと感じました。今後も依頼があれば、ぜひ協力していきたいです!」と口を揃えたのでした。

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 すべてのスケジュールを終え子どもたちからは、「またSUGOに行きたい!」「またバイクに乗りたい!」という声が聞かれましたが、担任の先生は「子どもたちの姿を見ていると、緊張はしていましたが、これまでに経験のない達成感を得ているなと感じました。交通安全の視点で言えば、エンジンのついた乗り物の持つスピードやブレーキの感覚などを自身で感じることができたのは、今後、交通社会に入っていく子どもたちにとっては大きなプラスになったと思います」と印象をお話しいただきました。

 スポーツランドSUGOは、今後も子どもたちに向けた交通安全教室など地域貢献を目指しており、その時にはヤマハ発動機としてもYRAスタッフやライダー派遣などで支えていきたいと考えています。

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