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全日本モトクロス選手権 IBOPEN 国際B級ルーキーの中島漱也選手が通算8勝をあげチャンピオンを獲得
2019年10月14日
2019年10月12-13日、全日本モトクロス選手権・第7戦九州大会が熊本県のHSR九州で開催され、YZ250FでIBOPENに参戦するbLU cRU レーシングチーム鷹の#215中島漱也選手がヒート1で2位を獲得し、第3〜6戦での6連勝を含む8勝、11回の表彰台を獲得してチャンピオンを獲得しました。
またヤマハにとっては、国際B級がIBOPENとIB2の2クラス制からIBOPENに統一された2015シーズン以来、2016年の大倉由揮選手、2017年の佐々木麗選手に続く3度目のチャンピオン獲得となります。
中島選手は2018年に関東選手権の国内A級のNAクラスに参戦、2大会4ヒートを欠場してランキング2位となりましたが、出場した8大会16ヒートはすべて優勝し国際B級に昇格、2019年から全日本のIBOPEN参戦を開始しました。
そしてデビュー戦となった開幕戦の九州大会では、両ヒート2位表彰台を獲得。第2戦の地元関東大会は、大会前に右手にヒビが入り、満身創痍でレースを迎えましたが、ヒート1でIBOPEN初優勝。ヒート2でも優勝してランキングトップに立ちます。しかし第3戦中国大会はアクシデントにより予選で敗退し、ランキング3位に後退。さらに第4戦SUGO大会は雨によりハイリスクなマディコンディションでのレースとなりましたが、安定感ある走りで両ヒート優勝しランキングトップを奪還すると、このSUGOから3大会6ヒート連続優勝でチャンピオンに王手をかけ、第7戦九州大会を迎えました。
その第7戦は、開幕戦の舞台と同じHSR九州。最終戦のMFJGPが通常の獲得ポイントから+5ポイントとなるため、ヒート1でチャンピオンを決めるには、ランキング2番手に85ポイント以上の差をつける必要がありました。そのヒート1で中島選手はスタートで出遅れ1周目を8番手としますが、3周目には4番手に浮上。その後も速いペースを保って上位陣に迫ると、終盤に2つポジションを上げ2位でゴールします。一方チャンピオン争いに関係する、ランキング2位の選手が予選で敗退し今大会ノーポイントとなり、ランキング3位の選手も転倒して1ポイントにとどまったため、中島選手のチャンピオンが決定しました。なお、中島選手はヒート2でも2位とし、今季12回目の表彰台を獲得しました。
中島漱也選手談
「ジュニアの頃からずっとこのチャンピオンを目標だったし、このタイトルを取らないと先がないと思ってやってきたので、ようやく獲れたという思いです。でも、レース展開としてライバルの転倒で決定したので、その瞬間はあまり実感がなく、“本当に獲れた?”という感じでした。開幕のHSR九州は、勝てるだろうと自信がある中で優勝できず、不安なスタートを切りました。でも第2戦からはチャンピオンを意識せずに楽しもうと思うように切り替えて初優勝をしたのですが、第3戦では予選敗退と信じられなかったし、チャンピオンも無理なのかという思いもよぎりましたが、その後SUGOからいろいろなことがよい方向に動きはじめて6連勝。今大会もチャンピオンへの意識はなかったのですが、ライバルが崩れたことでチャンピオンが転がってきた感じです。来シーズンはIA2へ昇格します。今シーズンもIA2のタイムと比較してきましたが戦える位置にはいると思いますが、課題もあって上位には通用しないので、シーズンオフはしっかりと準備していきたいと思います。ただ、今は本当にうれしい気持ちなので、素直に喜びたいと思います」