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全日本トライアル選手権 IAスーパー 黒山健一&SY250F 2006シリーズチャンピオン

一生忘れられない、サプライズな1年 2006年12月8日

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バレリーナの奥様の影響で、最近はバレエにはまっており、「音楽に合わせて踊ることが、純粋に楽しい」と黒山選手

 全日本選手権1本に絞って参戦した今シーズン、途中でマシンが2ストロークから4ストロークに変更になるなど、色々な意味で新鮮で、サプライズな1年でした。
 先日、脱臼癖のある左肩の手術を終えたばかりなんですが、シーズン中は、この肩のために、攻めたいのに攻めきれない歯がゆい場面も幾度かありました。そのうえ、マシンが4ストへと変わったので、自分の中にゆとりがなくなって来た時に、つい、以前の2ストの乗り方が出てしまってミスすることもあったんです。

 今まで、8戦中6~7戦優勝、みたいなペースで勝ってきました。例え1戦落としても次は勝つ、みたいにね。ですから、4ストに乗り換えた第3戦関東大会から第5戦北海道大会まで、3戦連続で優勝を逃した時の悔しさ、ダメージといったら…。
 今にして思えば、その3連敗は必要な3連敗だったんだと思えますけど、その渦中にいる時は、ものすごく辛かったですね。何が辛いかって、ランキング争いでは若干リードしていたので焦りはなかったんですが、4ストマシンにかける開発スタッフの熱意・努力を知っていながら、結果で応えてあげられない辛さです。だからこそ新しいマシンを勝たせたい、早く結果を出さなければという一心でした。 乗り換えた時から4ストマシンの性能に手応えを感じていたんですけど、いくらマシンにポテンシャルがあるとはいえ、それが結果となって現れなければ意味がない。ですから、4ストマシンで勝てた第6戦中国大会での優勝は、これまでに味わったことがないくらいの歓びでした。このことは、この先、一生忘れられないんじゃないかと思います。

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今シーズンは5年連続・通算7度目の全日本チャンピオンを獲得

 肩の調子を見計らいながら、自分のものにし切れていないマシンで走る。そんな状況で5年連続7回目の全日本チャンピオンを獲得できたのは、休み返上で時間のある限りマシンづくりに取り組んでくれた開発やメカニックの方をはじめ、コース脇で懸命に応援して下さったファンのみなさんのおかげだと、本当に感謝しています。
 そして毎戦マインダーとして客観的にレース運びを指示してくれた弟や、トライに入る直前に大きな声で気合いを入れてくれる父の存在も大きいですね。レース会場で観戦されたファンの方はご存じかと思いますが、僕個人がレースに出ているというよりも、黒山一家が参戦しているっていう感じですから(笑)。

 このオフシーズンは、まず肩の調子を取り戻して、4ストマシンを自分のものにしたい。そして来シーズンも一戦一戦真剣に戦うことで、結果はついてくると思います。
 僕は、色々なプロスポーツを観戦するのが大好きなんですが、真剣に勝負している彼等の姿には魅了されますよね。だから、僕自身も見に来てくれる人に感動してもらえるよう毎戦、真剣に戦います。ぜひ、来シーズンは会場での応援、よろしくお願いします。


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