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小池田 猛インタビュー 2005年12月27日

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 全日本モトクロス選手権最高峰IA1を制した小池田選手に、チャンピオン獲得までの道程、またディフェンディングチャンピオンとして臨む来シーズンに向けての抱負などを聞きました。


Q:チャンピオン獲得から2ヵ月近くがたち立ちましたが、現在はどんな心境ですか?

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充実感や達成感はいつもより強く感じていますが、特に変わったオフではありません。シーズンが終わってから休みをとって戦いで傷付いた身体を休ませて、来年からはじめるトレーニングや練習、そして3月下旬からスタートするシーズンに備えて力を溜めているという時期に当ります。今はバイクにも乗らず、トレーニングもせずに家でじっとしていることが多いので、体重も10kgくらい増えてしまいました(笑)。もちろん開幕までに自然とベストなウェイトに戻りますので心配しないでください。


Q:今年チャンピオンが獲得できた一番の理由は何だと思いますか?

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今年は、2004年のチャンピオンである成田選手がAMAに参戦するということで、誰にでもチャンピオン獲得のチャンスがあったシーズンでした。しかし、誰にでもチャンスがあるということは、それだけ熾烈なランキング争いになるわけで、チャンピオン獲得が困難なことにはまったく変わりはなかったのです。
そういったなかでチャンピオンになるには技術や体力も大事ですが、一番は混戦を戦い抜く強い精神力を持つことだと思います。シーズンは10戦、20ヒートで行われます。そのすべてのレースが順調にいくはずもなく、良い時も悪い時もあります。良い時はそれを維持することが大切ですが、悪かった時にいかに自分を立て直すかが大事になってきます。その方法はライダーによってさまざまだと思いますが、僕の場合は自分が納得するまで走り込みを行います。
今までもそうしてきたのですが、やはりチャンピオンに届かない僕のやり方を見て、変えた方が良いのではないかというアドバイスもいただきました。ただ、自分が信じて続けてきたスタイルでチャンピオンをとりたかった。言い換えれば、自分のスタイルが正しいということを証明したかったのです。だから今まで頑なに自分のやり方を貫き通してきたのです。
そして今年、チャンピオンを獲得し、やっと自分を証明できたと思っています。もちろんライダーにはそれぞれのスタイルがあるので、僕と同じことをやればチャンピオンをとれるということではないと思います。だからモトクロスは面白いと思います。


Q:今シーズンもっとも印象に残っているレースは?

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第2戦のSUGO大会です。最大のライバルだと考えていた増田選手は開幕から3ヒート連続で優勝し、その強さを発揮していました。そこで僕のプランとしては、先行する増田選手に食らいついて、後半勝負と踏んでいたところ、増田選手がヒート2で転倒リタイアし、ノーポイントに終わったのです。そこで第2戦終了時点でランキングトップに立ち、守る立場になりました。正直戸惑いもありましたが、その後は守りながらも攻めの気持ちを忘れず戦いましたね。
それから第9戦の中国大会も印象に残っています。ヒート1のスタート直後に転倒し最後尾からのレースに… シーズンも佳境に入り大事な一戦だっただけにもう頭の中が真っ白になりました。しかし、大きなクラッシュがあり赤旗再スタート。沈んでいた気持が一気に生き返りましたね。このヒート1で3位、続くヒート2も4位とし、ランキング2位のライダーに約30ポイント差をつけ、非常に楽な気持ちで最終戦に望めましたし、チャンピオンを確信できたのもこのレースでした。


Q:来シーズンはチームに成田選手が加わりますが、どのように感じましたか?

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正直驚きましたね。最大のライバルになるであろう成田選手が同じチームになることはちょっと想像していませんでしたから。しかし、いろんな意味でおもしろくなると思います。日本のトップライダーだし、アメリカでの経験もある。2005年チームが一新され、切磋琢磨する環境ができて非常に良い刺激をもらえたことを考えると、成田選手の加入で来年はもっと刺激のあるシーズンになると思います。ただ成田選手だけではなく、世界選手権に参戦していた熱田選手も全日本に参戦するということなので、チャンピオン獲得は今年以上に大変になると思います。しかしアメリカとか、世界とか、彼らが過去の日本チャンピオンであったこと、そして自分がチャンピオンであったことは関係なく、昨年と同様勝つことだけを考え、今まで通りやっていくだけです。


Q:来年のマシンはYZ250 or YZ450F?

来シーズンは今年同様にYZ250Mで参戦する予定です。もちろん練習では4ストロークYZを乗ることもありますが、やはり自分に一番合っているマシンで参戦することが余計なことを考えずにレースに集中できると思いますし、またヤマハの2ストロークYZのポテンシャルの高さを証明したいですからね。


Q:今後のスケジュールを教えてください?

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12月に入ってから徐々に身体を動かし始めていますが、まず年明け1月からは約1ヵ月間アメリカでみっちり練習します。その後日本に帰ってきてからは、レースマシンのテストなどを行いながら、自分の練習とトレーニングをしていく予定です。
来年は今年のように上手くいくことはないと思います。だけど一番努力した者が勝つことは変わらないと思うので、しっかり努力してYZ250Mとともにもう一度チャンピオンを獲りたいと思います。来年もがんばりますので応援よろしくお願いします。


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