MotoGP世界選手権 2026年、ラズガットリオグル選手がPrima Pramac Yamaha MotoGPからMotoGPに参戦
ヤマハ発動機のレースに関する広報発表資料をご紹介します。
2025年6月11日

ヤマハ発動機株式会社は、スーパーバイク世界選手権(WorldSBK)のディフェンディング・チャンピオンで、2021年にはヤマハでチャンピオンを獲得したトプラック・ラズガットリオグル選手が2026年、3年ぶりに当社に復帰し、「Prima Pramac Yamaha MotoGP」からMotoGPに参戦することを決定しました。
ラズガットリオグル選手は2018年からWorldSBKで活躍。現在までに2度のチャンピオンと歴代2位となる63勝を獲得するなど圧倒的な成績を残してきました。そして2026年シーズンから、モーターサイクルレースの最高峰であるMotoGPで新たなチャレンジをスタートします。
MotoGPへのステップアップと、ファクトリー・サポートチーム「Prima Pramac Yamaha MotoGP」への加入は、モーターサイクルレースの最高峰でその才能を披露するための重要な決定となります。なお「Prima Pramac Yamaha MotoGP」の2026年のラインアップは、あらためて発表します。
パオロ・パヴェジオ(Yamaha Motor Racingマネージング・ディレクター)
「トプラック選手(ラズガットリオグル)のヤマハ・ファミリー復帰を非常にうれしく思います。彼はスーパーバイク世界選手権でヤマハの歴代最多優勝を成し遂げ、タイトルを2度獲得するなど並外れた才能を証明してきました。このたびのMotoGPへの転向は、‘故郷への帰還’であると同時に確実な成長を目的とした新たなチャレンジでもあります。彼のあふれる闘志と強い決意は、チームとヤマハが掲げる大胆なMotoGP戦略とぴったり合致しており、2026年こそ絶好のタイミングだと信じています」

ご参考
トプラック・ラズガットリオグル選手がモーターサイクルに乗り始めたのは5歳の時。最初のマシンはPW50でした。まもなくモトクロスレースや600㏄のレースに出場するようになり、2013年と2014年はRed Bull MotoGP Rookies Cupに参戦。2014年にはスーパーバイク世界選手権パドックの一員となり、SKT 600、SKT 1000、WorldSBKへとステップアップしてきました。
2014年は最終戦(マニクール)のSKT600に初出場で初優勝。翌2015年からSKT600へのフル参戦を開始し、全7戦中5勝してチャンピオンを獲得。2016年はSTK1000でランキング5位、2017年もSTK1000で全8戦中3勝をあげ、トップに8ポイント差のランキング2位を獲得しました。
WorldSBKデビューは2018年。カワサキのチームから参戦し、第6戦イギリスと第12戦アルゼンチンで表彰台を獲得。そして2019年にはマニクールのレース1とスーパーポール・レースでの優勝を含め計13回表彰台に上り、ランキング5位の好成績をおさめました。
翌2020年からラズガットリオグル選手はヤマハに加入し、2023年まで在籍。1年目から優勝3回と表彰台9回などでランキング4位となり、2021年にはチャンピオンを獲得しました。在籍した4年間で計37回の優勝と100回の表彰台を当社にもたらし、チャンピオン・イヤーの2021年は優勝13回と表彰台29回。2022年は優勝14回と表彰台29回、2023年は優勝7回と表彰台23回という活躍で、いずれもランキング2位と健闘しました。
2024年、ラズガットリオグル選手はBMWに移籍し、2戦6レースを欠場しながら13戦連続で優勝し連勝記録を更新。30レース中27回表彰台に上り、最終戦でチャンピオン獲得を決めたのです。
今年はディフェンディング・チャンピオンとしてWorldSBKに参戦中で、第5戦終了時点で6勝、11回の表彰台を獲得してランキング2位となっています。2026年は「ヤマハ・ファミリー」に復帰し、「Prima Pramac Yamaha MotoGP」からMotoGPにデビューします。
生年月日 | 1996年10月16日 |
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出身地 | トルコ・アランヤ |
身長 | 182cm |
体重 | 72kg |
レース数 | 131回 |
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ポールポジション | 12回 |
表彰台 | 100回 |
優勝 | 37回 |
レース中のベストタイム記録回数 | 30回 |
レース数 | 237回 |
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ポールポジション | 20回 |
表彰台 | 153回 |
優勝 | 63回 |
レース中のベストタイム記録回数 | 53回 |
2025年 | スーパーバイク世界選手権 ランキング2位 (全12戦中5戦終了時点) |
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2024年 | スーパーバイク世界選手権 チャンピオン |
2023年 | スーパーバイク世界選手権 ランキング2位 |
2022年 | スーパーバイク世界選手権 ランキング2位 |
2021年 | スーパーバイク世界選手権 チャンピオン |
2020年 | スーパーバイク世界選手権 ランキング4位 |
2019年 | スーパーバイク世界選手権 ランキング5位 |
2018年 | スーパーバイク世界選手権 ランキング9位 |
2017年 | ヨーロピアン・スーパーストック1000選手権 ランキング2位 |
2016年 | ヨーロピアン・スーパーストック1000カップ ランキング5位 |
2015年 | ヨーロピアン・スーパーストック600カップ チャンピオン |
2014年 | ヨーロピアン・スーパーストック600カップ ランキング13位 |
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