全日本モトクロス選手権 IA2 中島漱也選手が国際A級で初のチャンピオンを獲得、ヤマハ発動機は2022年からIA2三連覇
ヤマハ発動機のレースに関する広報発表資料をご紹介します。
2024年10月21日
2024年10月20日(日)、宮城県のスポーツランドSUGOで行われた全日本モトクロス選手権第8戦・第62回MFJ-GPモトクロス大会で、「bLU cRU レーシングチーム鷹」から「YZ250F」でIA2に参戦する中島漱也選手が、2020年、国際A級に昇格してから5シーズン目にして初のチャンピオンに輝きました。
ヤマハ発動機株式会社としてIA2では、2022年のジェイ・ウィルソン選手、2023年のビクトル・アロンソ選手に続いて3年連続でのチャンピオン獲得。また今シーズンは、IA1でジェイ・ウィルソン選手が、IBOPENで松岡力翔選手がチャンピオンを獲得したことから、当社は全日本モトクロスで三冠を達成しました。
中島選手は2019年に国際B級に昇格。8大会16ヒートで10勝をあげてチャンピオンとなり、2020年から国際A級に参戦を開始しました。その2020年は当社の若手育成を担うユースチームからIA2にデビューしランキング10位とすると、2年目は3度の表彰台でランキング5位。さらに2022年はランキング4位、2023年はIA2で初優勝を飾るなどランキング3位とし、トップライダーへと着実に成長を遂げてきました。
迎えた2024年、3ヒート制で行われた地元オフロードヴィレッジでの開幕戦は、ヒート3で優勝するなど総合優勝。第2戦は両ヒートで優勝し2大会連続総合優勝とスタートダッシュを決めました。ところがその後の2大会では総合6位(6位/11位)、総合5位と(2位/DNF)と、ランキングではライバルの横澤拓夢選手(ホンダ)に33ポイント差をつけられ2位となりました。
続く北海道大会では、横澤選手と1・2位を分けあうと、後半戦最初の第6戦では今季4度目の総合優勝(1位/2位)でライバルに接近。さらに3ヒート制で行われた第7戦では圧巻の3連勝で横澤選手に13ポイント差をつけてランキングトップに復帰しました。
そして最終戦のMFJ-GPで中島選手は、ヒート1で優勝し今季9勝目をあげると、ライバルが11位となったため、ヒート2を待つことなく国際A級で自身初となるチャンピオンを決定しました。
中島漱也選手
「ヒート1はスタートで前に出ることを重視し、それがチャンピオンに近づくと考えパドルタイヤをセレクト。その作戦がうまくハマり、トップに立ってからはチャンピオンよりも自分の走りに集中していたので、ライバルの横澤選手に関しては、転倒したことも順位もわかりませんでした。ゴールした時もチャンピオンが決まったとはわかっておらず、決まったと教えてもらった瞬間は、ホッとした気持ちと驚きでいっぱいとなり、セレモニーをやってIA2のチャンピオンを獲ったんだということを感じはじめました。
今年は、ジェイ選手から常にアドバイスをもらえる環境にあり、世界レベルの技術を叩き込んでもらったことは自分の中でとても大きく、新しい発見もたくさんありました。夏のインターバルには海外にも挑戦し、多くのことを吸収できたことが成長につながったのだと思います。特に技術面では向上があり、それがメンタルにも良い影響をもたらして、シーズン後半で勝ち続けることができたのです。
日々サポートしてくれる家族、練習やレースでサポートしてくれるチームやスポンサー、ファン、そしてヤマハにチャンピオンという形で恩返しできたのはよかったです。次の目標は海外。でも今のままでは通用しないので、もっと自分の技術を高め、来年はさらにレベルアップした姿を披露したいと思います」
開催日 | 大会名 | ヒート1 | ヒート2 | ヒート3 | 総合成績 |
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3/30-31 | 第1戦 腕時計のベルモンドCUP(埼玉県) | 2位 | 4位 | 優勝 | 優勝 |
4/20 | 第2戦 HSR九州大会(熊本県) | 優勝 | 優勝 | - | 優勝 |
4/21 | 第3戦 HSR九州大会(熊本県) | 10位 | 5位 | - | 6位 |
6/1-2 | 第4戦 SUGO大会(宮城県) | 2位 | DNF | - | 5位 |
6/22-23 | 第5戦 北海道大会 | 2位 | 優勝 | - | 優勝 |
9/14-15 | 第6戦 近畿大会(奈良県) | 優勝 | 2位 | - | 優勝 |
9/28-29 | 第7戦 TOKIO INKARAMI Super Motocross(埼玉県) | 優勝 | 優勝 | 優勝 | 優勝 |
10/19-20 | 第8戦 第62回MFJ-GP(宮城県) | 優勝 | 2位 | - | 2位 |