MotoGP世界選手権 レミー・ガードナー選手がワイルドカードで日本GPに参戦
ヤマハ発動機のレースに関する広報発表資料をご紹介します。
2024年9月30日
ヤマハ発動機株式会社はこのたび、10月4〜6日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで開催される第16戦日本GPに、スーパーバイク世界選手権で活躍しているレミー・ガードナー選手のワイルド・カード参戦を決定しました。
今大会でガードナー選手は「Monster Energy Yamaha MotoGP」のカラーリングを施した「Yamaha Factory Racing Team」の「YZR-M1」で走行します。
ガードナー選手は今シーズン、「Yamaha Factory Racing Team」から第9戦ドイツGPと第10戦イギリスGPに出場しており、現在、チームにとって最も理想的なライダーとして決定しました。MotoGPマシンで同サーキットを走るのは2022年以来となります。
関和俊(Yamaha Factory Racing Test Teamリーダー)
「マシン開発は、今年のヤマハのあらゆる動きの中心にあります。エンジニアたちは懸命にハードワークを続けており、今回のガードナー選手のワイルドカード参戦が、プロトタイプパーツの開発やマシン性能向上への取り組みを加速させると確信しています。ガードナー選手はシーズン前半で2戦のレースで、M1用のプロトタイプパーツのテストを成功させています。こうした経験が、怪我により欠場するカル・クラッチロー選手の代役を選ぶときの論理的な理由となりました」
レミー・ガードナー選手(Yamaha Factory Racing MotoGP Test Team 代役ライダー)
「日本でのレースを前にとてもワクワクしていますし、これまでも日本訪問をエンジョイしてきました。しかし日本のメーカーでMotoGPに出場し、日本のファンの前でレースをするのは、いつも以上に特別なことだと感じます。ドイツのザクセンリンク、イギリスのシルバーストンに続き、ヤマハが私を選んでくれたことをとてもうれしく思っています。この2回の出場が、開発プログラムにおいて何らかの役に立ったと感じてくれているのでしょう。それだけに今回のもてぎでも成果をあげられるよう頑張らなければなりません。ここからはレースが5週間連続する忙しい期間になりますが、私はいずれにしても毎週のようにバイクに乗っているのですから、何も特別なことではありません」
ご参考
生年月日 | 1998年2月24日 |
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出生地 | オーストラリア・シドニー |
国籍 | オーストラリア |
身長 | 174cm |
体重 | 63kg |
2024年 | スーパーバイク世界選手権:ランキング9位 ※第9戦終了時 |
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2023年 | スーパーバイク世界選手権:ランキング9位 |
2022年 | MotoGP世界選手権:ランキング23位 |
2021年 | Moto2世界選手権:チャンピオン |
2020年 | Moto2世界選手権:ランキング6位 |
2019年 | Moto2世界選手権:ランキング15位 |
2018年 | Moto2世界選手権:ランキング19位 |
2017年 | Moto2世界選手権:ランキング21位 |
2016年 | Moto2世界選手権:ランキング26位 |
2015年 | Moto3世界選手権:ランキング30位 |
2014年 | Moto3世界選手権:ランキング32位 FIM CEV Moto3 Junior World Championship:ランキング9位 |
2013年 | FIM CEV Moto3 Junior World Championship:ランキング16位 |
2012年 | FIM CEV Moto3 Junior World Championship:ランキング26位 |
経歴
レミー・ガードナー選手はMotoGPパドックで多くの成功経験を持っています。2014年にワイルドカードで3回、Moto3に出場したあと、2015年からフル参戦を果たしました。2016年にはMoto2に第7戦カタルニアGPで代役出場し、以降、シーズン最終戦まで参戦を続けました。
その後の数年間は安定してポイント圏内を走り、2019年にはアルゼンチンGPで2位表彰台を獲得。翌2020年は同クラスをリードするライダーのひとりとして活躍。最終戦ポルトガルGPではついにポール・トゥ・フィニッシュを成し遂げるなど、シーズンで合計4回の表彰台に上り、ランキング6位を獲得しました。
2021年はさらに成長を遂げて、全レースでトップ10に入り、優勝5回を含む12回の表彰台を獲得して、最終戦のバレンシアGPでMoto2タイトルを決定しました。
翌2022年はMotoGPに昇格し、デビューイヤーで早くも力強い成長を見せていましたが、2023年にはGYTR GRT Yamahaへの加入と同時にスーパーバイク世界選手権に転向することとなりました。
しかしこの転向は予想以上に難しいものでした。マシンやタイヤ、ブレーキなど初めて経験するタイプのものばかりで、ときにはコースそのものも新たな挑戦となったのです。それでも粘り強く戦い続けて着実に成長を遂げ、最終戦のヘレスでは4位と表彰台まであとコンマ数秒まで迫りました。
2024年シーズンも同チームとの契約を継続し、開幕前テストから好調をキープ。第3戦オランダのレース2ではスーパーバイクで初となる表彰台を獲得し、シーズン終盤を迎えた今、初優勝を目指して戦っています。