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ヤマハ発動機のレースに関する広報発表資料をご紹介します。
MotoGP世界選手権
クアルタラロ選手と2026年までの契約延長、タイトル奪還に向けともに挑戦
2024年4月5日
ヤマハ発動機株式会社は、ファビオ・クアルタラロ選手と2年間の契約延長を決定しました。これによりクアルタラロ選手は、2025年と2026年も引き続きYamaha Factory Racing TeamからMotoGP世界選手権に参戦します。
クアルタラロ選手と当社はタイトル奪還を目指すために協議・熟考を重ねてきました。同時に当社は、タイトルの奪還に向け、開発体制やシステム、組織を大幅に変革するという大きなチャレンジを進めています。クアルタラロ選手はこれに深く賛同し、タイトル奪還に向けともにチャレンジしていくことを決意し、今回の契約更新に至りました。
当社とクアルタラロ選手とのパートナーシップは4年目となりますが、チームに加入した2021年にMotoGPチャンピオンに輝き、翌2022年はランキング2位を獲得するなど大きな成功を収めています。
また、ファクトリーチームのライダーとしては、2021年から現在までに優勝8回、表彰台21回を達成したほか、それ以前の2年間はサテライトチームから参戦して優勝3回、表彰台10回を獲得。また全93レース中、ポールポジション16回、フロントロー41回という活躍をしてきました。
クアルタラロ選手と当社は、2024シーズンも復活への大切なプロセスと位置付け、この瞬間から同じ志を持ったパートナーとして目の前の一戦一戦に集中し、チャンピオン奪還に突き進みます。
リン・ジャービス談
(Yamaha Motor Racingマネージングダイレクター、Monster Energy Yamaha MotoGPチーム代表)
「私たちはファビオがヤマハに残る決断をしてくれたことを本当にうれしく思います。ファビオがファクトリーチームの一員であることは、ヤマハのMotoGPプロジェクトにとって不可欠なことです。並外れた才能の持ち主であり、ハードワーカーであり、素晴らしいチームプレーヤーで、今後も何年間にもわたって活躍してくれるはずです。
ヤマハ発動機、ヤマハ・モーター・レーシング、Monster Energy Yamaha MotoGPは、マシン開発において“より一層アグレッシブな取り組み”を行い、ファビオとともに輝かしい未来を実現するため努力を惜しみません。私たちはすでに、新しい開発体制やシステムの導入、業界トップのプロフェッショナルの採用、外部との技術提携、開発予算の増加、テストプログラム強化など、さまざまな分野で大幅な変更を行っています。これらが“勝利”に向けて最速、最短の方法であると信じ取り組んでいます。ファビオはこうした取り組みを理解したことで、2年間の契約という決断に自信を持ったのです。
2019年にヤマハに加入し、ファクトリーチームでの出場は2021年からですが、わずか4年という期間で優勝8回、表彰台21回、MotoGPチャンピオン、ランキング2位など多くの成功を収めてきました。
2021年や2022年の前半のような高いレベルに戻るためには、まだ多くの課題があることをまず認めなければなりません。しかしファビオは皆さまもご存知のように、常に100%、最大限の努力を注ぎます。同時にチームスタッフ全員と調和を図り、よい雰囲気を作り出すこともまた、彼の能力です。ともにチャンピオンを目指す挑戦のなかで、チームとヤマハはあらゆる段階で彼を全面的にサポートしていきます」
ファビオ・クアルタラロ選手談
「ヤマハ・ブルーでこの挑戦を続けられることになったのはスーパーハッピーです! 昨年冬からヤマハは、まったく新しい開発体制やシステムを取り入れ、より積極的な開発方針に切り替えたことで、僕は自信をもってヤマハとチャンピオン奪還を目指す決断ができました。6年前、ヤマハは僕にMotoGPで戦うチャンスをくれました。それから一緒に多くの素晴らしい成果を達成してきました。まだ、勝利を目指せるようになるには時間がかかると思いますが、ヤマハのみんなと一緒に夢を叶えられると信じて、懸命に励みます!」
ご参考
生年月日 | 1999年4月20日 |
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出生地 | ニース(フランス) |
国籍 | フランス |
身長 | 177cm |
体重 | 69kg |
GPデビュー | 2015年/カタールGP(Moto3) |
GP初優勝 | 2018年/カタルニアGP(Moto2) |
最高峰クラス初優勝 | 2020年/スペインGP |
GP優勝回数 | 12回(MotoGPx11回、Moto2x1回) |
GP表彰台回数 | 35回(MotoGPx31回、Moto2x2回、Moto3x2回) |
ポールポジション回数 | 19回(Moto2x16回、Moto2x1回、Moto3x2回) |
GPチャンピオン獲得回数 | 1回(2021年 MotoGP:Monster Energy Yamaha MotoGP) |
2023年 | MotoGP世界選手権:ランキング10位(172ポイント) |
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2022年 | MotoGP世界選手権:ランキング2位(248ポイント) |
2021年 | MotoGP世界選手権:チャンピオン(278ポイント) |
2020年 | MotoGP世界選手権:ランキング8位(127ポイント) |
2019年 | MotoGP世界選手権:ランキング5位(192ポイント) |
2018年 | Moto2世界選手権:ランキング10位(138ポイント) |
2017年 | Moto2世界選手権:ランキング13位(64ポイント) |
2016年 | Moto3世界選手権:ランキング13位(83ポイント) |
2015年 | Moto3世界選手権:ランキング10位(92ポイント) |