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ヤマハ発動機のレースに関する広報発表資料をご紹介します。
MotoGP世界選手権 カタール公式テスト
クアルタラロ選手とリンス選手が総合14番手と16番手で終了
2024年2月21日
2月19日(1日目)
Monster Energy Yamaha MotoGP、カタールでテストプログラム再開
Monster Energy Yamaha MotoGP、カタールでテストプログラム再開
今季初の公式テスト、セパンテストから2週間、Monster Energy Yamaha MotoGPはロサイル・インターナショナル・サーキットへ移動し、カタールMotoGPオフィシャルテストに臨み、ファビオ・クアルタラロ選手とアレックス・リンス選手はそれぞれ10番手と19番手で初日を終えました。
同サーキットは2週間後に迫った今季開幕戦の舞台にもなることから、クアルタラロ選手とリンス選手は一層、熱心にテストプログラムに臨み、多くの周回数を走行。7時間に及ぶセッションのなかで路面コンディションが少しずつよくなり、それぞれラップタイムで10番手と19番手となりました。
クアルタラロ選手はテスト項目にひとつずつチェックを入れていくように周回を重ね、合計58ラップを走行して56ラップ目に1分52秒637のベストタイムを記録。トップから0.597秒差で10番手となりました。
チームメイトのリンス選手はYZR-M1に慣れるため、今回の走行に意欲を燃やしており、合計51ラップ中50ラップ目で1分53秒642を記録し、トップから1.602秒差の19位で初日を終えています。
順位 | ライダー | チーム | マシン | ギャップ |
---|---|---|---|---|
1 | F・バニャイア | Ducati Lenovo Team | Ducati | 1'52.040 |
2 | J・マルティン | Prima Pramac Racing | Ducati | 0.220 |
3 | A・エスパルガロ | Aprilia Racing | Aprilia | 0.292 |
4 | B・ビンダー | Red Bull KTM Factory Racing | KTM | 0.296 |
5 | F・ディ・ギャナントニオ | Pertamina Enduro VR46 Racing Team | Ducati | 0.427 |
6 | M・ビニャーレス | Aprilia Racing | Aprilia | 0.455 |
10 | F・クアルタラロ | Monster Energy Yamaha MotoGP | Yamaha | 0.597 |
19 | A・リンス | Monster Energy Yamaha MotoGP | Yamaha | 1.602 |
カタール レコードラップ:E・バスティアニーニ 1分52秒978(2023年)
カタール ベストラップ:L・マリーニ 1分51秒762(2023年)
2月20日(2日目)
Monster Energy Yamaha MotoGP、2024シーズン前テストを完了
Monster Energy Yamaha MotoGP、2024シーズン前テストを完了
Monster Energy Yamaha MotoGPは2月20日、カタールMotoGPオフィシャルテストの2日目を終了し、クアルタラロ選手とリンス選手はそれぞれ、2日間の総合で14番手と16番手のタイムを記録しテストを終了しました。
シーズン開幕戦となるカタールGP(3月8~10日)を目前に控え、同サーキットで行われたMotoGPオフィシャルテストの2日目、クアルタラロ選手とリンス選手は良好な路面コンディションを最大限に活用して積極的に周回を重ね、それぞれのテストスケジュールを完了。
クアルタラロ選手はいつものように、休むことなく仕事に取り組み、合計57ラップを走行し、43ラップ目に1分51秒965のベストタイムを記録してトップから1.013秒差の14番手。2日間の総合でも14番手となっています。
チームメイトのリンス選手は前日より多い合計60ラップを走行。徐々にM1に慣れ、同サーキットでの感覚も取り戻してきたことで前日のタイムを1.5秒も更新することができました。この日のベストは59ラップ目に記録した1分52秒103で、トップからは1.151秒差の16番手とし、2日間の総合でも同様の順位となりました。
順位 | ライダー | チーム | マシン | ギャップ |
---|---|---|---|---|
1 | F・バニャイア | Ducati Lenovo Team | Ducati | 1’50.952 |
2 | E・バスティアニーニ | Ducati Lenovo Team | Ducati | 0.120 |
3 | A・エスパルガロ | Aprilia Racing | Aprilia | 0.308 |
4 | M・マルケス | Gresini Racing MotoGP | Ducati | 0.383 |
5 | R・フェルナンデス | Trackhouse Racing | Aprilia | 0.389 |
6 | M・ビニャーレス | Aprilia Racing | Aprilia | 0.435 |
14 | F・クアルタラロ | Monster Energy Yamaha MotoGP | Yamaha | 1.013 |
16 | A・リンス | Monster Energy Yamaha MotoGP | Yamaha | 1.151 |
カタール レコードラップ:E・バスティアニーニ 1分52秒978(2023年)
カタール ベストラップ:L・マリーニ 1分51秒762(2023年)
Monster Energy Yamaha MotoGP
ファビオ・クアルタラロ選手談(総合14番手)
「今日は路面コンディションがよくなっていました。私自身はあまり大きな進化はありませんでしたが、ライバルの後ろについて走り、いくつか良い情報を得ることができました。まだ伸びしろは残っており、そのためにはグリップ性を上げてタイヤの消耗を抑えることが必要です。日ごとに前進していますが、ライバルたちもまた同様です。自分の立ち位置がどのあたりにあるかは開幕戦を待たなければなりませんが、昨年よりよいポジションにいられるよう願っています。マシンのフルポテンシャルを引き出すためには、もっと時間が必要ですし、テストもまだ十分ではないと思っています。それでも私はこのプロジェクトを信じています。ヤマハは最善の努力をしてくれたと感じています。未来のことは考え過ぎず、今はマシンの改善に集中しています」
アレックス・リンス選手談(総合16番手)
「全体的にはエンジンが改良されたと思います。ストレートが非常によくなっているので、冬休み中にヤマハがいい仕事をしてくれたということです。今日はセッティングの改善に焦点を当てました。マシンを高くしたり低くしたり長くしたり短くしたりと改善できるところを探しながら、マージンがあるかないかを確認していきました。その中で私自身は間違いなく、昨日より一歩前進することができました。それでもトップからはかなり遠く、私は1分52秒台、ファビオ(クアルタラロ)も1秒離されているので、このギャップを埋めるためにもっと頑張らなければなりません。優勝争いを望むなら、より一層のハードワークが必要です。でも仕事のやり方は正しいと思っており、スタートする準備は整っています」
マッシモ・メレガリ、チーム・ディレクター談
「セパンテストの成果を確認することができました。トップスピードのわずかな向上を含め、前回の改善点が、ここロサイル・サーキットでも順調に機能してくれました。今シーズンから導入した新しいアイテムがすべてパフォーマンス向上につながっているので、その面では満足しています。ふたりのライダーの意見は多くの部分で一致しており、彼らが同じ方向で仕事を進めることが重要です。しかし、やらなければならないことはまだたくさんあります。ライバルたちとの差が大きな問題です。私たちはセパンで0.5秒、今回はそれ以上にベストラップを更新しているのですが、トップとの差は縮まっていません。前にもお話しした通り、それではまだ足りないということです。ですから休むことなく作業を続けなければなりません。ペースは決して悪くありません。トップ3というわけにはいきませんが悪くはないのです。ただタイムアタックでは依然として改善が必要です。スタートポジションが本当に大きなアドバンテージになりますからね」