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ヤマハ発動機のレースに関する広報発表資料をご紹介します。
MotoGP世界選手権 IRTA公式ポルティマオテスト
クアルタラロが総合3位、モルビデリは総合19位で最終テストを終了
2023年3月13日
3月11日(1日目)
ポルティマオでテストを開始、クアルタラロが8位、モルビデリが21位
ポルティマオでテストを開始、クアルタラロが8位、モルビデリが21位
11日、2日間の予定でポルティマオ・テストがスタートした。Monster Energy Yamaha MotoGPはポルトガルのアルガルベ・サーキットで2023シーズンの開幕に向けたテストを行い、ファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリがそれぞれ8位と21位で終えました。
2月にセパン・インターナショナル・サーキットで行われた第1回公式テストでは雨のため走行時間が短縮されることもあったが、好天に恵まれたこの日、クアルタラロとモルビデリはすぐさまテスト・プラグラムを開始しました。
ポルティマオ・テストは現地時間の9:30~17:30の予定で行われ、クアルタラロは36ラップ目に記録した1分39秒971で12:30まで5番手をキープ。その後、エアロパーツのテストやベース・セッティングに移行し、最後の30分でさらにタイムを短縮しました。全90ラップ中88ラップ目に1分39秒614を記録し、トップから0.843秒差の8位につけました。
チームメイトのモルビデリも同様の目標を持って臨み、おもにセパン・テストや2022シーズン最後のバレンシア・テストの成果を再確認し、そこからさらに積み上げることに注力しました。そのなかでラップタイムも徐々に更新し、全95ラップ中75ラップ目で1分40秒414を記録。トップから1.643秒差の21位で終えました。
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | F・バニャイア | Ducati Lenovo Team | Ducati | 1'38.771 |
2 | L・マリーニ | Mooney VR46 Racing Team | Ducati | 1'39.005 |
3 | M・ビニャーレス | Aprilia Racing | Aprilia | 1'39.025 |
4 | A・マルケス | Gresini Racing MotoGP | Ducati | 1'39.336 |
5 | R・フェルナンデス | RNF MotoGP Team | Aprilia | 1'39.460 |
6 | M・オリベイラ | RNF MotoGP Team | Aprilia | 1'39.466 |
8 | F・クアルタラロ | Monster Energy Yamaha MotoGP | Yamaha | 1’39.641 |
21 | M・モルビデリ | Monster Energy Yamaha MotoGP | Yamaha | 1’40.414 |
ポルティマオ ベスト・レース・ラップ:F・クアルタラロ 1分39秒435(2022年)
ポルティマオ オールタイム・ラップ・レコード:F・バニャイア 1分38秒725(2021年)
3月12日(2日目)
Monster Energy Yamaha MotoGP、テスト最終日に大きく前進
Monster Energy Yamaha MotoGP、テスト最終日に大きく前進
Monster Energy Yamaha MotoGPのクアルタラロとモルビデリは3月12日、2023シーズン開幕前テストを終了しました。ふたりは2日目も好天に恵まれたアルガルベ・インターナショナル・サーキットで多くの周回数を走行。絶好のコンディションを最大限に活用してタイムを更新し、それぞれ3位と19位を獲得。2日間の総合の順位でもそれぞれ同様に3位と19位となりました。
クアルタラロはすぐさまリズムをつかみ、現地時間10:30までに1分39秒292を記録。前日のタイムを0.3秒更新して暫定3番手に浮上します。その後は2週間後に迫った開幕戦に備えて、前日と同様にエアロパーツのテストやベース・セッティングに取り組みました。その成果を確認したあと午後のセッションでもう一度プッシュすると、全88ラップ中61ラップ目で1分38秒302へと更新。これにより一時2番手に上がりましたが、最終的にはトップから0.334秒差の3位で終えました。
一方、テスト1日目に全95ラップを走行してモチベーションの高さを見せたモルビデリ。2日目も出場ライダー中最多となる89ラップを走破しました。両セッションを通して高い集中力を維持し、前日のタイムを1.3秒更新。79ラップ目に記録した1分39秒066により、トップから1.098秒差の19位でテストを終了しました。
この後、Monster Energy Yamaha MotoGPは、今回のテスト結果をもとに開幕戦に向けての準備を進め、3月24日からスタートするポルトガルGPに移動みます。
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | F・バニャイア | Ducati Lenovo Team | Ducati | 1'37.968 |
2 | J・ザルコ | Prima Pramac Racing | Ducati | 1'38.264 |
3 | F・クアルタラロ | Monster Energy Yamaha MotoGP | Yamaha | 1'38.302 |
4 | L・マリーニ | Mooney VR46 Racing Team | Ducati | 1'38.310 |
5 | M・ベッツェッキ | Mooney VR46 Racing Team | Ducati | 1'38.351 |
6 | E・バスティアニーニ | Ducati Lenovo Team | Ducati | 1'38.373 |
19 | F・モルビデリ | Monster Energy Yamaha MotoGP | Yamaha | 1'39.066 |
ポルティマオ ベスト・レース・ラップ:F・クアルタラロ 1分39秒435(2022年)
ポルティマオ オールタイム・ラップ・レコード:F・バニャイア 1分38秒725(2021年)
Monster Energy Yamaha MotoGP
ファビオ・クアルタラロ選手談(総合3位)
「今日は大きく前進しました。とくに新品タイヤ装着時の走りが良くなっています。ヤマハが今回投入したエアロパーツをすべてテストしたほかに、以前うまくいっていたセッティングもいくつか試しました。今はとても満足しています。まだ足りないところもありますが、昨日やその前のセパン・テストと比べると大きく前進しています。開幕戦への準備はまだ100%ではありませんが、昨日よりずっと近づいています。必ずベストを尽くします。決してあきらめません」
フランコ・モルビデリ選手談(総合19位)
「「とても忙しい2日間でした。いろいろなことを試して、いろいろなことをして、たくさんのテストをしました。つまりそれがテストというものですから、とても良かったと思います。あとはここで集めたデータをしっかり分析し、実践に備えて正しいチョイスをすることが重要になります」
マッシモ・メレガリ、チーム・ディレクター談
「本日、シーズン開幕前のテストをすべて終了しました。ヤマハがこの冬、多くのアイテムを用意してきたので、チームとしてやるべきことも非常に多いとわかっていました。今回は2日間しかなかったので、スケジュールに沿って優先順位をつけました。クアルタラロ選手、モルビデリ選手ともにエアロパーツ・オプションをテストし、また2週間後にこのサーキットで行われる開幕戦で有効と思われるセッティングをいくつか試しました。クアルタラロ選手は今日、大きく前進しました。モルビデリ選手もたくさんのものを試して多くのデータを収集しました。必ず開幕戦で役に立ってくれるはずです。チームとして多くの仕事をこなしましたが、まだたくさん残っています。今回のデータを注意深く分析・検討してから、開幕戦に立ち向かうための戦略を立てます。ファンの皆様も私たちと同様に待ちきれない気持ちでいることと思います。全力で準備を進めていきます」