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ヤマハ発動機のレースに関する広報発表資料をご紹介します。
MotoGP世界選手権 ダリン・ビンダー選手がRNF MotoGP Teamに加入
2021年10月22日
ヤマハ発動機株式会社はこのたび、MotoGP世界選手権のMoto3で活躍するダリン・ビンダー選手が「RNF MotoGP Team」に加入すること発表をしました。ビンダー選手は2022シーズン、アンドレア・ドビツィオーゾ選手のチームメイトとしてMotoGPに参戦し、その後は2023年までの契約延長の可能性も用意されています。
南アフリカ出身のビンダー選手はRed Bull Rookies Cupで2シーズンを戦ったあと、2015年からMoto3に参戦を開始しました。2016年にMoto3チャンピオンとなるブラッド・ビンダー選手(KTM)の弟としてよく知られることとなりましたが、以来、自身の才能も存分に証明。その激しく巧みなライディングで、Moto3ではこれまでに、2020年のカタルニアGPでの優勝を含む6回の表彰台を獲得しています。
名称が変更された「RNF MotoGP Team」の新たな船出に際し、6年間のMoto3参戦経験を持つビンダー選手が、経験豊富なドビツィオーゾ選手のチームメイトとして活躍することが期待されます。
リン・ジャービス談(ヤマハ・モーター・レーシング・マネージング・ダイレクター)
「私たちはビンダー選手の加入を心から歓迎し、温かく迎えたいと思います。RNF MotoGP Teamが新たな挑戦に臨むにあたり、そのライダーとして誰が最もふさわしいかを私たちは何度も話し合ってきました。ヤマハのサテライト・チームの新たなスタートとしては、かつてクアルタラロ選手とモルビデリ選手がそうであったように、若く情熱あふれるライダーを迎えることが望ましいと考えました。
ヤマハにとって、サテライト・チームの最大のミッションは未来のMotoGPタレントを育てることです。ビンダー選手はMoto3ですでに活躍しています。彼が速く、情熱的なライダーであることは間違いなく、トップ争いのバトルに不可欠のものを持っていると確信しています。とは言えMotoGPへのステップアップは特別なものであり、順応しなければなりませんが、彼にはその力が備わっており、ヤマハとRNF MotoGP Teamがそのエキサイティングな挑戦を全力でサポートしていきます」
ダリン・ビンダー選手談
「このようなチャンスをいただきとても感謝しています。MotoGP参戦は長年の夢でした。Moto3から最高峰クラスへジャンプアップできるとは考えたこともありませんでしたが、今はこのチャレンジに立ち向かい、2022年のハードワークに臨む準備ができています。はじめはMotoGPに慣れることを目標に、できるだけ多くを学び吸収しながら、ルーキーシーズンを通して着実に成長していきたいと思います。
このことを実現させるために力を尽くしてくれたヤマハとRNF MotoGP Teamに、そして私をここに導いてくれたすべての人に感謝を伝えたいです。そして今は、YZR-M1に乗る日を楽しみにしています」
ダリン・ビンダー
生年月日 | 1998年1月21日 |
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出身地 | 南アフリカ・ポチェフストルーム |
国籍 | 南アフリカ |
身長 | 175cm |
体重 | 63kg |
グランプリ初出場 | 2015年/カタールGP(Moto3) |
グランプリ初勝利 | 2020年/カタルニアGP(Moto3) |
グランプリ勝利数 | 1回(Moto3:1回) |
表彰台獲得数 | 6回(Moto3:6回) |
ポールポジション獲得数 | 3回(Moto3:3回) |
ファステストラップ獲得数 | 6回(Moto3:6回) |
2021年 | 世界選手権Moto3 ランキング 6位(123ポイント) |
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2020年 | 世界選手権Moto3 ランキング 8位(122ポイント) |
2019年 | 世界選手権Moto3 ランキング 22位(54ポイント) |
2018年 | 世界選手権Moto3 ランキング 17位(57ポイント) |
2017年 | 世界選手権Moto3 ランキング 19位(35ポイント) |
2016年 | 世界選手権Moto3 ランキング 25位(27ポイント) |
2015年 | 世界選手権Moto3 参戦 |
2014年 | Red Bull Rookies Cup ランキング 13位(187ポイント) |
2013年 | Red Bull Rookies Cup ランキング 15位(140ポイント) |
主な経歴
5歳の時にレーシングカートをはじめ、8歳でミニモトにスイッチしました。15歳になった2013年から2シーズンに渡ってRed Bull Rookies Cupに参戦。2015年、17歳でMoto3世界選手権に参戦を開始しMoto3での4シーズンで2回の表彰台(2018年の日本GPで3位、2019年のアルゼンチンGPで2位)を獲得しました。
2020年も引き続きMoto3にエントリーして、カタルニアGPで初優勝。アラゴンGPでも2位表彰台に立ち、ランキング8位という自己最高位でシーズンを終えました。
2021年はPETRONAS Sprinta Racingに加入してMoto3に継続参戦し、初戦となるカタールGPで3位、ポルトガルGPで2位と好調なスタートを切り、残り3戦となった現在はランキング6位につけています。