詳細本文
ヤマハ発動機のレースに関する広報発表資料をご紹介します。
MotoGP世界選手権 フランコ・モルビデリ選手がYamaha Factory Racing MotoGP Teamに加入
2021年9月16日
ヤマハ発動機株式会社は、2021シーズンの残りのレースと2022年~2023年のフルシーズンについて、フランコ・モルビデリ選手と契約を締結しました。モルビデリは怪我のため長く欠場しましたが、次戦サンマリノGPからシーズン終了までの5戦を「Monster Energy Yamaha MotoGP」から出場し、2022年と2023年は同チームからフル参戦することとなります。
ヤマハ加入後、MotoGPに出場していたこれまでの3シーズンで、モルビデリ選手は素晴らしいライディング・スキルとモチベーションを見せ、2020年には優勝3回を含む合計5回の表彰台を獲得してランキング2位に輝きました。
「PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team」から参戦していた2021年は怪我に悩まされ、6月25日に左膝の半月板と十字靭帯前部の手術を実施。その後、オランダGP、スティリアGP、オーストリアGP、イギリスGP、アラゴンGPを欠場しましたが、長期のリハビリを終え、ようやくサーキットに戻ってくることとなりました。
今週末に開催されるサンマリノGPからは「Monster Energy Yamaha MotoGP」の一員として、かつてのチームメイトである、ファビオ・クアルタラロ選手と再びタッグを組むこととなります。今シーズンの残りの5戦は新しいチームと2021年型ファクトリー・スペックの「YZR-M1」に慣れながら、少しずつ体調を100%まで近づけていくことが目標となります。
2022年からの2年間は、当社のフルサポートのもと、ファクトリー・ライダーとして数多くのレースでトップ争いを展開することを目指します。
リン・ジャービス談(ヤマハ・モーター・レーシング・マネージング・ダイレクター)
「はじめに、モルビデリ選手のファクトリー・チームへのステップアップを了承してくれたPETRONAS Yamaha SRTに感謝の気持ちを伝えます。モルビデリ選手をファクトリー・チームへ迎えることは以前から考えていたことですが、様々なライダー・ラインアップの変更が生じ、予定よりも早くこのような機会が巡ってきました。私たちはモルビデリ選手を温かくチームに迎え入れたいと思います。
彼は類稀なる才能を持ったライダーです。このことは、昨年のサテライトチームでのランキング2位獲得、3回の優勝を含む合計5回の表彰台により明らかになりました。彼はどのような環境においても、YZR-M1のパフォーマンスを最大限まで引き出せるライダーであることが証明されたのです。
また、モルビデリ選手がレースに出場できるまでに回復し、サーキットへ戻ってきてくれることを嬉しく思い、非常に楽しみにしています。しかしながら彼には少しずつ調子を取り戻してもらいたいと考えています。なぜなら体調はまだ回復中であり、怪我の完治が何より重要だからです。2021年の残りの5戦はチームに馴染み、気持ちよくマシンに乗れるようになることを目標としています。
また2023年までの契約もすでに決定しており、モルビデリ選手はヤマハのフルサポートを得ることとなっています。彼のように才能があり経験豊富なライダーが、チームをより強くし、将来も多くの成功をおさめるようになることを確信しています」
フランコ・モルビデリ選手談
「今週末に迫ったレース復帰をとても嬉しく思います。ここからはファクトリー・チームの一員として、新たなページを開くことになります。シーズン終盤戦に備えて、できる限り体調を回復できるよう努めていきます。レースへの復帰は、走り慣れた、多くの良い思い出の残るコースで実現したいと考えてきました。ミサノは最適の場所です。
マシンに飛び乗り、Monster Energy Yamaha MotoGPとともに新たな旅に出発する日を非常に楽しみにしています。当然ながら、このことを実現させてくれたすべての人にお礼を言わなければなりません。伊藤さん、リン、マイオ、鷲見さん、VR46 Riders Academy、その他、このコラボレーションをサポートしてくれた人々に感謝しています」
フランコ・モルビデリ
生年月日 | 1994年12月4日 |
---|---|
出身地 | イタリア・ローマ |
国籍 | イタリア |
身長 | 176cm |
体重 | 64kg |
グランプリ初出場 | 2003年/サンマリノGP(Moto2) |
グランプリ初勝利 | 2017年/カタールGP(Moto2) |
グランプリ勝利数 | 11(MotoGP:3、Moto2:8) |
表彰台獲得数 | 27(MotoGP:6、Moto2:21) |
ポールポジション獲得数 | 8(MotoGP:2、Moto2:6) |
ファステストラップ獲得数 | 14(MotoGP:1、Moto2:13) |
2020年 | 世界選手権MotoGP ランキング 2位(158ポイント) |
---|---|
2019年 | 世界選手権MotoGP ランキング 10位(115ポイント) |
2018年 | 世界選手権MotoGP ランキング 15位(50ポイント) |
2017年 | 世界選手権Moto2 チャンピオン(308ポイント) |
2016年 | 世界選手権Moto2 ランキング 4位(213ポイント) |
2015年 | 世界選手権Moto2 ランキング 10位(90ポイント) |
2014年 | 世界選手権Moto2 ランキング 11位(75ポイント) |
2013年 | 世界選手権Moto2 ランキング 31位 ヨーロッパ選手権スーパーストック600 チャンピオン(154ポイント) |
2012年 | ヨーロッパ選手権スーパーストック600 ランキング 6位(74ポイント) |
2011年 | ヨーロッパ選手権スーパーストック600 ランキング 17位(32ポイント) |