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ヤマハ発動機のレースに関する広報発表資料をご紹介します。
AMAスーパークロス・モトクロス選手権 2021年の参戦体制を決定、Monster Energy Star Yamaha Racingから7名が参戦
2020年10月19日
Yamaha Motor Corporation, USA (YMUS)は、AMAスーパークロス選手権(450SX、250SXウエスト・イースト)および、AMAモトクロス選手権(450MX、250MX)参戦のため、「Monster Energy Star Yamaha Racing」と3年間のパートナーシップを結びました。450 Teamのライダーは、アーロン・プレシンジャー選手と、2020年に250SXウエストと250MXでチャンピオンを獲得したディラン・フェランディス選手。250 Teamは、コルト・ニコルズ選手、ジャスティン・クーパー選手、ジャレット・フライ選手に加え、過去2回にわたり250MXのタイトルを獲得しているジェレミー・マーティン選手と、クリスチャン・クレイグ選手が新たに加入します。
長年のパートナーである「Monster Energy Star Yamaha Racing」は、AMAプロ選手権で11回のタイトルと、数々の国内アマチュアタイトルを獲得し成功を収めてきました。チームは来シーズンより最高峰となる450クラスでの活動を開始し、スーパークロスとモトクロスでステップアップを望むライダーに一貫したステップアップのプログラムを提供します。同時にYMUSはチームをフルサポートし、チャンピオンシップを勝ち取るという目標に向けともに努力を続けていきます。
プレシンジャー選手はヤマハとともに450クラスで3シーズン目を迎えることとなります。「Monster Energy Star Yamaha Racing」が獲得したタイトルのうち二つは、このプレシンジャー選手が2018年に250SXウエストと250MXで獲得しました。ここ最近の2年間は、残念ながら負傷による欠場が続きましたが、2021年はこれまでの経験をもとにさらなる飛躍を目指します。
来年450クラスへのデビューを果たすフェランディス選手は、2019年に250SXウエストを制し、250MXでランキング2位を獲得。2020年は250SXで3勝、250MXでは8回の優勝と3回の総合優勝を果たし、250SXウエストと250MXでチャンピオンを獲得しています。なおチームマネージャーには、ジェレミー・コッカー氏が就任します。
250 Teamには、今年、フェランディス選手のライバルとしてランキング2位を獲得したマーティン選手がヤマハに復帰。250MXでは2014年と2015年に連覇を達成しており、今後は、このチームでキャリアを重ね再び王座を目指します。
カリフォルニア州出身のクレイグ選手は、これまで何度もタイトルに挑戦してきたライダー。250SXウエストに参戦した今シーズンは、序盤の負傷によりランキング15位となりましたが、2021年はチームとともにタイトルを目指します。
本チームで5シーズン目を迎えるニコルズ選手は、2019年のアナハイムⅠで、250SX初優勝を飾ると、数々の表彰台を獲得しランキング3位。今年は残念ながら負傷により大半のレースを欠場しましたが、体調は完全な状態に近づいており、2021年は改めてチャンピオンを目指します。
2019年にチームに加わったクーパー選手は、すぐに頭角を現し、250SXイーストで6回のポディウムフィニッシュを果たしてランキング2位。250MXでは初の総合優勝を果たすなど、ランキング3位としました。クーパー選手の勢いは2020年も衰えることはなく、アナハイムⅠで250SX初優勝を遂げるなど、フェランディス選手に続き250SXウエストでランキング2位を獲得。250MXではシーズン後半に猛チャージ。第8戦では総合優勝を飾り、ランキング5位でシーズンを終えました。
フライ選手は、今シーズンの250MXの第6戦からプロクラスにステップアップし、シーズン最終戦では総合6位というベストリザルトを獲得しています。なお、250 Teamのチームマネージャーは、ウイル・ハーン氏が担当します。
アーロン・プレシンジャー選手談(Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team)
「Monster Energy Star Yamaha Racingと迎える2021シーズンにワクワクしています。2018年にはチームとともに250SXと250MXのタイトルを獲得。以来、僕はこのチームとチームのみんなが大好きで、これからもうまくやっていけると信じています。この2年間は怪我や不運があって、僕にとってはあまりいいシーズンを送ることができませんでしたので、今は再び勝利を目指す充実した時間を送れることを楽しみにしていますし、チームとともに来シーズンは、大きな仕事ができると思っています」
ディラン・フェランディス選手談(Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team)
「アメリカの最高峰である450クラスでチャンピオンを目指して戦うのは僕の夢でした。Monster Energy Star Yamaha Racingでそれを実現できとてもうれしいです。今年は二つのタイトルを獲得でき、今はまだ夢の中にいるような気分ですが、今後は気持ちを切り替え、来シーズンの戦いに備えます」
ジェレミー・マーティン選手談(Monster Energy Star Yamaha Racing 250 Team)
「ヤマハに戻り、2021年をMonster Energy Star Yamaha Racingとともに歩む機会を得ることができ、とても嬉しく思います。このチームとともに二つのタイトルを獲得した経験があるので、再び250クラスでの成功を目指し戦えることを楽しみにしています」
クリスチャン・クレイグ選手談(Monster Energy Star Yamaha Racing 250 Team)
「Monster Energy Star Yamaha Racingへの移籍は自分にとって大きな出来事です。ここ数年、話はしてきましたが、タイミングが適切ではないと感じていたのです。しかし今年、自分のキャリアを次のレベルに引き上げるためには、居心地のいい場所から抜け出す必要があると考えたのです。チームのプログラム全体には多くの構造があり、それは僕自身にとって有益であり、自信にもつながっているので、チームとともに、次のステップをスタートできることを感謝しています」
ジム・ローチ談(YMUSヤマハ・レーシング部門マネージャー)
「Monster Energy Star Yamaha Racingはアマチュアおよびスーパークロス選手権とモトクロス選手権で長年に渡り成功を収めてきました。そうしたことから、ヤマハの450プログラムは2021年からMonster Energy Star Yamaha Racingに移行します。目標はチームの成功を継続することと、450クラスでの勝利です。Monster Energy Star Yamaha Racingとともにアマチュアから、両選手権の最高峰クラスまでプログラムを構築することで、ライダーのスムーズなステップアップにつながります。これはヤマハにとっても大きな一歩であり、2021シーズンの開幕が楽しみです」
ジェレミー・コッカー談(Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team監督)
「私はこれまでStar Racingに6年間在籍し、来年は7年目のシーズンになります。過去5年間、私はエンジン技術者として計10回のタイトル獲得に貢献しました。そして来シーズンから450プログラムへステップアップし、そのマネージメントの機会を得たことを光栄に思いますし、フェランディス選手とプレシンジャー選手を表彰台の頂へと導くことに全力を尽くします」
ウイル・ハーン談(Monster Energy Star Yamaha Racing 250 Team監督)
「今シーズン、二つの選手権タイトルを獲得しましたが、再びこの成功を目指す2021シーズンが本当に楽しみでなりません。ニコルズ選手、クーパー選手、フライ選手、さらに、マーティン選手とグレイク選手という素晴らしいライダーが加わり来年が待ち遠しいです」