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ヤマハ発動機のレースに関する広報発表資料をご紹介します。

MotoGP世界選手権 セパン・テスト、ビニャーレスが総合7位、ロッシは総合9位で終了

2018年2月1日

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1月28日(1日目)
Movistar Yamaha MotoGPはロッシ6番手、ビニャーレス13番手
Monster Yamaha Tech 3はザルコとヘルナンデスでシーズンをスタート

 長い冬休みが終了し、Movistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスが、1月28日、セパン・インターナショナル・サーキットで開催された第1回目のオフィシャルテストに参加した。この初日はロッシとビニャーレスともにYZR-M1のフィーリングを確かめたあと多くのテスト項目に着手。ラップタイムではそれぞれ6番手と13番手で終了した。
 午前中は雨に見舞われたが、ロッシはウエットでのセッティングを確認するためコースイン。昨年11月にバレンシアおよびセパンで行ったテストの成果を確かめながら12番手でセッションを終了した。
 午後になってドライのラインが現れると、ここから3時間にわたってテスト走行を続けたロッシは、一時2分00秒799を記録し暫定トップに浮上した。セッション終盤になって全体のペースが上がると順位を下げたが、その後タイムを短縮し、2分00秒233のベストラップで6番手とし初日を終えた。
 一方のビニャーレスも、午前中から走行を開始。決勝を見据えたシミュレーションを行ったほか、ロッシとともに電子制御システムやエンジンスペックのテストに取り組みながら4番手でセッションを終えた。
 午後のセッションも順調にラップを重ねたビニャーレス。路面が乾くにつれてペースが上がり、2分00秒758で一時はロッシを抜いてトップに立った。その後もテストを継続し、全72ラップ中55ラップ目に2分00秒714のベストラップを記録して、トップから1.287秒差の13番手だった。

 Monster Yamaha Tech 3から、ヨハン・ザルコとヨニー・ヘルナンデスが今シーズン初のテストに参加。ザルコはYZR-M1のパワーとスピードの感覚を取り戻すために8時間のセッションを存分に走り切って8番手を獲得。一方、久々の最高峰クラスでの走行となったヘルナンデスは、初めて経験するYZR-M1に慣れることからスタートし、リズムを掴んで初日を終えた。

セパン テスト1日目(1月28日)結果
順位 ライダー チーム マシン タイム
1 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'59.427
2 A・ドビツィオーゾ Ducati Team Ducati 1'59.770 
3 J・ロレンソ Ducati Team Ducati 1'59.802 
4 D・ペトルッチ Alma Pramac Racing Ducati 2'00.123 
5 J・ミラー Alma Pramac Racing Ducati 2'00.178 
6 V・ロッシ Movistar Yamaha MotoGP Yamaha 2'00.233 
8 J・ザルコ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 2'00.421 
13 M・ビニャーレス Movistar Yamaha MotoGP Yamaha 2'00.714
22 Yamaha TEST 3 Yamaha Test Team Yamaha 2'02.044
23 Y・ヘルナンデス Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 2'02.053
25 Yamaha TEST 2 Yamaha Test Team Yamaha 2'02.527
28 Yamaha TEST 1 Yamaha Test Team Yamaha 2'03.786

セパン レコードラップ:J・ロレンソ 2分00秒606(2015年)
セパン ベストラップ:D・ペドロサ 1分59秒053(2015年)




1月29日(2日目)
Movistar Yamaha MotoGPが1-2を獲得!
Tech3のふたりも大きくタイムを短縮

 セパン・インターナショナル・サーキットで行われているテストの2日目、Movistar Yamaha MotoGPのビニャーレスとロッシは初日に引き続き、2018年型YZR-M1のセッティング作業に取り組んだ。その成果がラップタイムにも表れ、ふたりはそれぞれトップと2番手を獲得した。
 前日と同様に午前中は雨に見舞われたため、ライダーたちは路面が乾くのを待って12:00少し前に走行を開始。ビニャーレスは、序盤は前日と同じマシンで路面コンディションを確認してから新型フェアリングを装着した。ラップタイムが安定してきたこともあり、セッションの終盤にタイムアタックを行うと、全68ラップ中66ラップ目に1分59秒355のベストラップを記録。0.035秒の差をつけてトップで終えた。
 一方のロッシは走行開始からわずか30分、12ラップ目で1分59秒766の暫定トップとなるタイムをマーク。その後は、タイヤの耐久性向上を中心に取り組んだ。ラップタイムでは全39ラップ中の38ラップ目で1分59秒390に更新してトップに立ったが、終盤でビニャーレスに逆転されて2番手となった。

 Monster Yamaha Tech3のザルコはテスト2日目も好調。前日からコンマ7秒短縮し、目標の59秒台をマークした。チームメイトのヘルナンデスもライディングをYZR-M1に合わせるために努力を重ね、前日のタイムをコンマ5秒ほど上回った。

セパン テスト2日目(1月29日)結果
順位 ライダー チーム マシン タイム
1 M・ビニャーレス Movistar Yamaha MotoGP Yamaha 1'59.355
2 V・ロッシ Movistar Yamaha MotoGP Yamaha 1'59.390
3 C・クラッチロー LCR Honda CASTROL  Honda 1'59.443
4 J・ロレンソ Ducati Team Ducati 1'59.498
5 J・ミラー Alma Pramac Racing Ducati 1'59.509
6 J・ザルコ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'59.702
24 Yamaha TEST 3 Yamaha Test Team Yamaha 2'01.480
25 Y・ヘルナンデス Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 2'01.554
28 Yamaha TEST 2 Yamaha Test Team Yamaha 2'02.573

セパン レコードラップ:J・ロレンソ 2分00秒606(2015年)
セパン ベストラップ:D・ペドロサ 1分59秒053(2015年)




1月30日(3日目)
Movistar YamahaとTech3がセパン・テストの全日程を終了

 Movistar Yamaha MotoGPは、2018シーズン最初の公式テストを終了。ロッシとビニャーレスはうだるような暑さのなかで空力特性を向上した新型フェアリングを試しながら、それぞれ8番手と18番手を獲得した。
 ロッシは前日の勢いそのままにペースアップし、8回目のトライで2分00秒前半に短縮したあとは、予定していたテスト項目の仕上げに取りかかった。午後からのセッションでも順調に作業を続け、予定をほぼ完了して良好な方向性をつかんだ。ベストラップは1分59秒449。トップから0.619秒差で8番手となった。
 2日間で140ラップを走破しているビニャーレスは、最終日もレースを想定し3時間以上休むことなく走り続けてデータ収集に努めた。昼休みをはさんで午後3時を過ぎてからは、セッティングの最終調整を行い、全71ラップ中70ラップ目にベストとなる2分00秒547をマークし、トップから1.717秒差の18番手で最終日を終了した。
 3日間の総合順位では、ビニャーレスが1分59秒355で7番手、ロッシが1分59秒390で9番手となっている。

 Monster Yamaha Tech3のザルコは、最終日もハードワークを続けて大幅に前進。ラップタイムでは前日の自己ベストを、さらにコンマ2秒更新した。一方、フォルガーに代わって急遽チームに召集され、今回の公式テストで初めてYZR-M1に乗ったヘルナンデスは、3日間のなかで着実に前進しラップタイムを1秒近く更新した。
 次回テストは、今季から新たにスケジュールに加わるタイのブリアム・サーキットで行われ、その際、ザルコと共に今シーズンを戦うライダーを立てる予定。

セパン テスト3日目(1月30日)結果
順位 ライダー チーム マシン タイム
1 J・ロレンソ Ducati Team Ducati 1'58.830
2 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'59.009
3 C・クラッチロー LCR Honda CASTROL Honda 1'59.052
4 A・ドビツィオーゾ Ducati Team Ducati 1'59.169
5 J・ミラー Alma Pramac Racing Ducati 1'59.346
6 A・リンス Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1'59.348
8 V・ロッシ Movistar Yamaha MotoGP Yamaha 1'59.449
9 J・ザルコ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'59.511
18 M・ビニャーレス Movistar Yamaha MotoGP Yamaha 2'00.547
25 Y・ヘルナンデス Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 2'01.223
26 Yamaha TEST 3 Yamaha Test Team Yamaha 2'01.385
27 Yamaha TEST 2 Yamaha Test Team Yamaha 2'01.679

セパン レコードラップ:J・ロレンソ 2分00秒606(2015年)
セパン ベストラップ:D・ペドロサ 1分59秒053(2015年)



M・ビニャーレス選手談(総合7位)

「今日は、午前中こそ悪くなかったのですが、午後は苦しみました。状況を改善するためにベストを尽くしたつもりなので、あとはデータをしっかりチェックして次のテストに臨みたいと思います。新型フェアリングはとても良い感じです。とくに加速時のフィーリングが向上しています。ブリラムのコースは加速ポイントがかなりたくさんあるようなので、そこでまた試してみたいです」

V・ロッシ選手談(総合9位)

「今日は3日間のなかで最も大変でしたが、予定通りにすべてのテストを行って方向性がはっきりと見えてきました。十分にポジションを上げることができませんでしたが、昨年と比べれば、ユーズド・タイヤでもかなりペースが良くなっています。難しい作業であることはわかっていますが、常に改良を続けなければなりません。最終的には非常に良い状態になってきたと思います」

M・メレガリ、Movistar Yamaha MotoGP、チーム・ディレクター 談

「チームにとって最終日は我慢の一日になりました。好天に恵まれましたが、暑くなり過ぎたことが作業にも影響してしまいました。たくさん走行したのですが、前日までのようなフィーリングをつかめなかったのです。そんななかでも予定していたテストをほぼ完了することができましたし、いくつか良い結果を出せたので全体的には成功だったと考えています。とくに電子制御システム、トップスピード、タイヤの耐久性などでは大幅な前進が見られました。このあとデータをチェックし、次の2週間で準備をし、ブリラムで行われる2回目のテストに生かしたいと思います」

J・ザルコ選手談(総合10位)

「今日は何度か良い走りもありました。とくに午前中のコンディションは理想的だったので、このチャンスにタイムアタックを試みました。59秒5のタイムも決して悪くはありませんが、本当はもう少し縮めたいと思っていました。もちろん、その前に自分自身を改善しなければならないこともよくわかっています。終盤には13ラップ続けて走行しましたが、一年前に比べて体力的にかなり充実してきていることがわかりましたし、毎ラップのペースもコンマ数秒ずつ速くなっていました。これからもっと上を目指していかなければなりませんが、今日は少なくとも非常に安定しており、体力を温存することもできたので良かったと思っています。新型フェアリングも素晴らしく、安定性が増した分、身体への負担が少なくなっているようです。コースにもよりますが、おそらくどこでも効果を発揮するでしょう。シーズンを通して使用するつもりでいます」

Y・ヘルナンデス選手談(総合26位)

「全体を通して順調に進めることができたと思います。私にとっては本当にすばらしい経験でした。最終日にはまた一歩、前進できましたが、本来ならもっと速く走ることも可能だったと思っています。午後からのセッションでは、周回数はあまり多くはなかったにもかかわらずラップタイムを更新することができましたし、たくさん学ぶことができました。この暑さのなかで大変なこともありましたが、2台のマシンをテストしながらヤマハのフィーリングが少しずつつかめてきました。結果は正直、不本意ですが、この3日間でしっかり前に進めたことに満足しています」

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