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ヤマハ発動機のレースに関する広報発表資料をご紹介します。

2016-2017 FIM世界耐久選手権シリーズ
GMT94が2004年、2014年に続き3度目の世界チャンピオンを獲得

2017年7月31日

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 2017年7月27~30日、2016-2017 FIM世界耐久選手権シリーズの最終戦、“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第40回記念大会で、「GMT94 Yamaha Official EWC Team」が11位とし、2004年、2014年に続き、3度目となる世界チャンピオンを獲得しました。

 「GMT94 Yamaha Official EWC Team」は、2016年9月に開催された開幕戦のボルドール24時間を9位でスタート。しかし、今年に入り4〜6月に行われた3戦すべてで優勝し、ランキングトップの「Suzuki Endurance Racing Team」に1ポイント差の2位に浮上。最終戦・鈴鹿8耐は、先にチェッカーを受けたチームがタイトルを獲得するという状況で迎えました。

 15番グリッドから迎えた決勝は、第1スティント中に雨が降る難しいコンディションとなりましたが、ファーストライダーを務めたニッコロ・カネパ選手が冷静に乗り切り、1時間を通過した時点で16番手とします。その後は、デビット・チェカ選手、マイク・ディ・メリオ選手も含め、耐久チームらしい堅実な走りを続け1時間ごとに着実にポジションを上げ6時間経過後には9番手としますが、黄旗区間での追越しにより30秒のピット&ストップが課せられ順位を落としてしまいます。
 しかし、直接のライバルとなる「Suzuki Endurance Racing Team」も、序盤のトラブルで順位を落としていたことから影響は少なく、残り2時間を確実に走り11位でフィニッシュ。この瞬間、「GMT94 Yamaha Official EWC Team」の3度目のチャンピオンが決定しました。

 同じくEWCにレギュラー参戦している「YART Yamaha Official EWC Team」は、序盤から安定した走りで上位をキープしますが、終盤、マシントラブルに見舞われるも迅速に克服して5位でチェッカーを受け、EWCの年間ランキングでは3位となりました。

#94 GMT94 Yamaha Official EWC Team
決勝:11位(214周:8:02’24.705)

デビット・チェカ選手談

「ひとつのミスでタイトル争いをフイにする可能性があったため、難しいウィークエンドでした。各走行セッションでライバルより上の位置にいたため、プレッシャーはなかったのですが、“マシンに何かあったらどうしよう”“誰かにぶつけられたらどうしよう”と不安だらけでした。その中で、このチームで自分にとっても3回目のタイトルを獲得できて本当にうれしく思います。精神的にもかなりタフなシーズンでしたが、チームやヤマハのおかげで成し遂げることができました。鈴鹿8耐ではYAMAHA FACTORY RACING TEAMが優勝し、僕たちはEWCのタイトルを獲得。まさにYZF-R1のポテンシャルを示すことができて誇りに思います」

ニッコロ・カネパ選手談

「信じられない気分! 鈴鹿8耐は世界的にも有名なレース。MotoGPやMoto2、スーパーバイクからたくさんのライダーたちが参戦するレースは、他にはありませんからね。たくさんのファンの前で表彰台に立ったことは、僕の忘れられない記憶になりました。僕たちは本当にすばらしいシーズンを送り、3戦で勝つことができましたが、難しい状況の時もありました。それでも鈴鹿8耐でチャンピオンを獲得できたのは、チーム全員が、諦めないことの大切さを知っていたからと思います。ヤマハと、ダンロップと、チームと、そしてチームメイトに心から感謝します。どれかひとつでも欠けていたらこのタイトルは得られませんでした」

マイク・ディ・メリオ選手談

「シーズンを通していい戦いができました。こんなチャンスを与えてくれたヤマハには感謝しています。レースで得た経験をチームメイトとシェアしながら共に進化していくなんて、MotoGPでもできないことですからね(笑)。今回の鈴鹿8耐ではちょっとしたトラブルも出てしまいましたが、自分としてはラップタイムを短縮できたし、何よりも目標通りライバルの前でフィニッシュしてチャンピオンを獲得できました。応援してくれたたくさんの日本のファンの前でタイトルを獲れたことを誇りに思います」

クリストフ・グィオ監督談

「何て言えばいいのでしょうか! 鈴鹿8耐は世界的にも偉大なレースのひとつでタイトルを決めることができて誇りに思います。EWCにレギュラー参戦するチームとしては、F.C.C.TSR Hondaが3位、YART Yamaha Official EWC Teamが5位に入り、我々は11位となかなかタフなレースでした。その中で我々は、ポイント争いをしていたSERTより確実に前にいるため、安全策をとりました。ライダーたちはF.C.C.やYARTと戦いたかったはずなので、フラストレーションの溜まるレースだったと思います。でも、みんながチームの戦略をよく理解してくれたおかげで、タイトルを獲得できました。彼らには心から感謝しています」

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