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ヤマハ発動機のレースに関する広報発表資料をご紹介します。
「2017年ヤマハ発動機モータースポーツ活動計画発表会」を開催
2017年3月6日
ヤマハ発動機株式会社は、3月3日、東京都内で「2017年ヤマハ発動機モータースポーツ活動計画発表会」を開催し、国内外におけるレース活動や全日本選手権に参戦する「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」の体制などを発表しました。
発表会ではまず木村隆昭副社長が、当社創立60周年を機に再構築した中・長期でのグローバル戦略の活動と進捗状況として、「全日本や鈴鹿8耐でファクトリーチームを復活し、同時に開発拠点と位置づけ、鈴鹿8耐での連覇や国内外での成績向上を達成し、人材発掘・育成では、ユースチームやステップアップモデルを作り進め、ファクトリーチームや世界にチャレンジする若手が育ってきました。今年も積極的に活動を続け、鈴鹿8耐ではファクトリー2チーム体制で3連覇達成とグローバルな視野での若手育成に力を入れていきます」と説明しました。
続いて、島本誠技術本部長が登壇。「レース活動は、技術を磨き、技術者のチャレンジスピリットを醸成する人材育成の場として重要です。昨シーズンは、全日本トライアルに新開発のFiエンジンを投入しましたが、今年はモトクロスで新型マシンを披露し、ロードでは、鈴鹿8耐の3連覇、全日本6連覇に向けたマシン開発を進めていますので、ご期待ください」と話しました。
このほか、MS戦略部の河野俊哉部長がマーケティングと人材育成の具体的な活動を、MS開発部の辻幸一部長が、3月26日に開幕するMotoGPや、全日本のマシン開発の詳細を紹介しました。
最後に、全日本のロード、モトクロス、トライアルに参戦する「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」や、ユースチーム「YAMALUBE RACING TEAM」、アジアロードレース選手権に参戦する「YAMAHA RACING TEAM」のライダーと監督が登場。全員が「勝利、チャンピオンを目指し全力を尽くします」と決意を述べ、発表会を締めくくりました。
「2017年ヤマハ発動機モータースポーツ活動計画発表会」ダイジェスト
3月3日、東京丸の内で行った活動計画発表会の模様をまとめたムービーです。
《ご参考》ライダーのコメント
YAMAHA FACTORY RACING TEAM
中須賀克行選手(全日本ロードレース選手権/JSB1000)
「毎年、連覇などの記録に注目が集まりますが、毎年のことなので、あえてそこを強く意識していません。一方で、3年目を迎えるR1に対して、ライバルから新型マシンが投入されますが、R1の真価が問われるシーズンになる。僕としては、昨年達成できなかった全勝チャンピオンでR1の力を見せつけることが大切だと思っています。年始からYZR-M1のテストなどで体も整っています。開幕から全力でいきます」
野左根航汰選手(全日本ロードレース選手権/JSB1000)
「これまでの成長が認められ、ファクトリーチームに抜擢されたことをうれしく思います。チャンピオンは簡単ではありませんが、まずは一戦一戦ベストを尽くす中で、初優勝が目標になります。同時に、今年は世界耐久選手権にレギュラー参戦するチャンスをもらいましたが、世界への初挑戦でワクワクしていますし、チャンピオンを狙っているチームなのでそれに貢献できるよう全力を尽くします」
平田優選手(全日本モトクロス選手権/IA1)
「ここ数年は、怪我などで全戦を戦うことができず、苦しいシーズンを送ってきました。だからこそ、今年はまず全戦を戦い抜くことが必要だと感じています。それができれば、ランキングも上位を争えるだろうし、最終的にはチャンピオン獲得につながると信じています。ライバルはディフェンディングチャンピオン。これから体もマシンも追い込んで、しっかりと戦える状態で開幕を迎えたいと思います」
渡辺祐介選手(全日本モトクロス選手権/IA2)
「今年は、強力なスタッフが揃うファクトリーチームに入ることとなり、誇りに思うとともに身が引き締まります。昨年は勝てるレースをいくつも逃し悔しい結果になりました。このチームはさらに成績を求められますが、今年も年明けからアメリカで合宿し、ライディング、フィジカル、メンタルとも充実しているので、全戦全勝という気持ちでチャンピオンを目指します。期待してください」
黒山健一選手(全日本トライアル選手権/IAスーパー)
「過去4年は、悲しみ、悔しさ、虚しさをたくさん味わいました。でも、昨年の後半から新型マシンを投入し、ラッキーな勝利だったとはいえ変化があった。さらにそこから近年にないほどたくさんの時間をマシンとともに過ごし、現在のマシンは昨年とはまた別物になっています。だからこそ今年は楽しみだし、うれしさ、喜びにあふれるシーズンにしたい。絶対、タイトルを奪還しますので、待っていてください」
YAMALUBE RACING TEAM
藤田拓哉選手(全日本ロードレース選手権/JSB1000)
「過去2年、怪我などにより、全戦を走れていないシーズンが続いてきました。それを考えると、表彰台などの目標はありますが、まずは全戦を走りきることが先決。それができれば自ずと結果も変わってくると感じています。また今年は野左根選手が抜け、チームは僕一人になり、集中してサポートしてもらえる環境にもある。そういったことも力に変えて、確実に昨年を上回る成績を残します」
YAMAHA RACING TEAM
伊藤勇樹選手(アジアロードレース選手権/SS600)
「昨年は不甲斐ない結果でしたが、また一年チャンスをもらえたことに感謝するとともに、今年こそは結果を残したいという気持ちです。ファンの期待も感じているし、チャンピオンがベストですが、一番は序盤で勝利が欲しい。プレッシャーがないといえば嘘になりますが、テストではマシンの感触もよく、フィジカル、メンタルとも順調なので、開幕が待ち遠しく、早く走りたくてうずうずしています」
ケミン・クボ選手(アジアロードレース選手権/SS600)
「アジアにおけるトップチームから、アジア最高峰のロードレースに参戦できることをとてもうれしく思います。僕の目標は世界で戦うこと。このチームはその実現に向けた大きなチャレンジであり、チャンスです。まずは経験を積み、自分を磨いてしっかり成長しなければなりません。とても難しいことだと思いますが、成長を見せられるようレースではトップ5を目指します。応援よろしくお願いします」