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ヤマハ発動機のレースに関する広報発表資料をご紹介します。

「Yamaha VR46 Master Camp」のアジア若手ライダーがCEVインターナショナル選手権Moto3に参戦

2017年2月2日

 ヤマハ発動機株式会社と「VR46 Riders Academy」が協力し、若手ライダーの育成のために2016年よりスタートしたプロジェクト「Yamaha VR46 Master Camp」の参加者であるアピワット・ウォンタナノン選手(タイ)が、「VR46 Master Camp Team」から、2017 FIM CEVインターナショナル選手権・Moto3ジュニア世界選手権クラスに参戦します。

 2016シーズン、ウォンタナノン選手は当社のタイ現地法人が運営する「Yamaha Thailand Racing Team」から、アジアロードレース選手権のアジアプロダクション250(AP250)に参戦していました。そこで大きな活躍を見せていたことから、「Yamaha VR46 Master Camp」の参加者に選出。さらに、この中で十分な将来性を発揮し、その後もAP250のチャンピオンを獲得する活躍から、「VR46 Riders Academy」と協議を重ね、次のステップに進む初のライダーとして選出しました。

 ウォンタナノン選手は、「VR46 Master Camp Team」の一員としてイタリアに拠点を移し、4月30日から11月19日まで、全8戦で開催されるCEVインターナショナル選手権に参戦。世界各国のライバルを相手に、さらなるステップアップをめざします。

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ロッシ選手からウォンタナノン選手へのメッセージ



リン・ジャービス談(ヤマハ・モーター・レーシング、マネジング・ディレクター)

「アピワットがVR46 Riders Academyと契約し、CEVに出場すると聞いて非常にうれしく思っています。Yamaha VR46 Master Campの目的は新たな才能を育てることであり、1年目に我々は、アジアからの6人のライダーを迎え入れ、このなかからアピワットを、最も才能あふれるライダーとして選出しました。CEVでフルシーズンを戦うチャンスを与えられたことは、彼にとってまさに夢のようなことでしょう。母国タイでARRCに出場していた1年前には、想像することさえできなかったはずです。我々はこれからも、世界中の若き才能が、ヤマハのグローバルなネットワークの中で行う活動を通して成長し、夢をかなえることができる機会を創造していきます。まずは、アピワットの幸運を祈り、その活躍をしっかり見ていきたいです」

アレッシオ・サルッチ談(VR46 Riders Academy・プロジェクトリーダー)

「Yamaha VR46 Master Campの目標は、ヤマハの若いライダーたちが、我々のライダーやバレンティーノ・ロッシとともにトレーニングし、モチベーション向上や、さまざまな経験とスキルを習得させることでした。しかし今では、このプロジェクトは大きく成長を遂げ、アピワットがイタリアで我々とともに活動することになりました。そして彼はVR46 Riders Academyのライダーとともに、とても厳しいCEVインターナショナル選手権に参戦します。このなかで、VR46 Riders Academyは、できる限りアピワットのサポートを行っていきます。私はこのプロジェクトを誇りに思い、アピワットを含めた我々のライダーたちが、今シーズン活躍することを期待しています」

アピワット・ウォンタナノン選手談

「VR46 Riders Academyと契約できたことをとてもうれしく、光栄に思っています。昨年のことはまるでおとぎ話のようでした。Yamaha Thailand Racing Teamでは、AP250のチャンピオンを獲得し、イタリアへ行ってVR46 Riders Academyのライダーと一緒に練習することもできました。これは本当に、信じられないような経験でした。短い期間ではあったけれど、そこに参加することができ、インストラクターやスタッフのおかげで多くを学べたことだけで十分にうれしかったです。ところがその上に、これからはいつも一緒にトレーニングできるのですから、僕は一生に一度の大きなチャンスをもらったと思っています。僕はバレンティーノの大ファンで、ずっと尊敬してきたお手本です。だから彼からいろいろ学べることは、僕にとっては大きな意味があります。このようなチャンスを与えてくれたバレンティーノ、ヤマハ、そしてVR46 Riders Academyに感謝しています。今は懸命に取り組み、シーズンでは多くを学び、CEVで活躍したいと思っています」

■ご参考
 「VR46 Riders Academy」は、ロッシ選手が、これまで積み上げてきた経験と知識をもとに、世界のトップライダーを目標とするイタリア人若手ライダーの活動をサポートするため、2014年に開設しました。当社は2016年、この「VR46 Riders Academy」と、3年間のオフィシャル・パートナーおよびモーターサイクルのオフィシャル・サプライヤー契約に合意。これにより当社は、「VR46 Riders Academy」と協力して、アジアから世界に羽ばたくライダーの育成を目的に構築するステップアップに連動する育成システムとして「Yamaha VR46 Master Camp」をスタートしました。
 そして2016年7・9月の2回、ARRC・AP250に参戦するヤマハの若手ライダーを対象としたトレーニングプログラム「Master Camp」を実施。インドネシア、タイ、マレーシア、日本から、ウォンタナノン選手を含む6人が、約1週間にわたってイタリアに滞在し、「VR46 Riders Academy」のライダーやロッシ選手とともに、Motor Ranchでの走行やジムでのトレーニング、マシンの技術的要素に関する講義などに参加しました。

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