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ヤマハ発動機のレースに関する広報発表資料をご紹介します。
2015年 MotoGP世界選手権 第18戦 バレンシアGP
ホルヘ・ロレンソ選手が通算5回目となる世界チャンピオンを獲得
2015年11月9日
2015年11月8日(日)に開催されたMotoGP世界選手権・第18戦バレンシアGPにて、Movistar Yamaha MotoGPから「YZR-M1」で参戦するホルヘ・ロレンソ選手が優勝し、世界選手権では通算5回目、MotoGPでは3回目となるチャンピオンを獲得しました。これにより、ヤマハ発動機株式会社の最高峰クラスにおけるライダータイトルの獲得は、1975年のジャコモ・アゴスチー二選手以来17回目となりました。
今シーズン、開幕から3戦を終えランキング4位と、厳しい序盤を過ごしたロレンソ選手。しかし母国で開催された第4戦スペインGPで今季初優勝を遂げると、ここから4連勝を飾り、チームメイトであり、ランキングトップのバレンティーノ・ロッシ選手と1ポイント差のランキング2位に浮上。さらに、第11戦チェコGPでは、今季5勝目を獲得してロッシ選手と同ポイントに並びます。
ところがロレンソ選手は、第13戦サンマリノGPでリタイアを喫し、ロッシ選手との差は23ポイントまで拡大します。しかし、続くアラゴンGPで、世界選手権通算60勝を飾ると、4戦連続で表彰台を獲得する活躍で、ロッシ選手に7ポイント差に迫り最終戦バレンシアGPに臨みます。レースウィークでは、予選でポールポジションを獲得すると、決勝はスタートから一度もトップを明け渡すことなく優勝のチェッカーを受けるとともに、ロッシ選手が4位となったことから、2012年以来となるチャンピオンに輝きました。
当社は今シーズン、ロレンソ選手、ロッシ選手の活躍により、ロードレース世界選手権の最高峰クラス(MotoGP・GP500)において17回目のライダータイトル、14回目のコンストラクターズタイトル、6回目のチームタイトルを獲得し、MotoGPでは通算5回目の3冠を達成しました。
また、今年はモトクロス世界選手権をはじめ、各国のレースで数々のタイトルを獲得しており、1955年の創立と同時に開始した60年に及ぶ当社のレース史に、新たな1ページを加えるとともに、当社の企業目的である「感動創造」と、ブランドスローガン「Revs your Heart」を、具現化することができました。
ホルヘ・ロレンソ選手談
「今回のレースは、とても大きなプレッシャーだった。なぜなら、後ろに2人のライダーがいることがわかったし、彼らに抜かれた場合、僕はタイトルを失うこともわかっていたからだ。しかも、終盤はマシンの挙動が激しくなっていたため、ペースが落ちていた。でも、最終コーナーを立ち上がりチェッカーフラッグが見えた時は、本当に信じられないような気持ちだったし、最後の最後にチャンピオンを手にすることができたことも夢のようだ。そこからは涙、涙ですばらしい1日に感激したよ。
これで最高峰クラス3度目のタイトル。ウェイン・レイニー、ケニー・ロバーツ、そしてアイルトン・セナに並んだわけだから、本当にすごいことだ! 今日を、今週を、心からエンジョイしなければならない。こんな感動はなかなか味わえるものではないからね。
今まで、バレンティーノ、マルク、ケーシー、ダニとともに走ってきた。僕にとってこの4人が21世紀で最高のライダーだ。最初に獲得したタイトルは特別だったけど、4人のレジェンドとチャンピオンシップを戦ったことがとても重要だった。今シーズンは初めからずっと追いかける形だったので、最終戦で逆転チャンピオンをつかんだ瞬間は、本当に特別で、これ以上の感動的なエンディングはないと思う。今は、2016年のことは考えたくない。もう少し経って、テストの間、あるいはテストの後で考えるようになるだろう。今はただ、チームのみんなと一緒に、いつまでもこの喜びを味わっていたい」
柳弘之談(ヤマハ発動機株式会社 代表取締役社長)
「ワールドチャンピンに輝いたホルヘ・ロレンソ選手に敬意を表し、ヤマハ発動機グループを代表して心からお祝い申し上げます。また、シーズンを通じて、ロレンソ選手とヤマハチームを支えてくださったファン、スポンサー、関係者の皆様に、あらためて御礼申し上げます。
今シーズンのチャンピオン獲得は、ロレンソ選手にとって通算3回目のMotoGPタイトルであり、当社にとっては世界選手権最高峰クラスで通算17回目のライダータイトルにあたります。創立60周年の記念イヤーに、MotoGPを頂点とする世界各地の主要レースで多数のタイトルを獲得できましたこと、そして、世界中の皆様とこうして“感動”を共有できましたことを大変嬉しく思っております。
シーズン終盤、ライダー、マシン、そしてチームマネージメントの総合力を発揮しながら、ロレンソ選手とロッシ選手による白熱したタイトル争いは、まさにレースの醍醐味そのものであり、また当社のブランドスローガン“Revs your Heart”を体現するものでした。2016年シーズンのさらなる飛躍を期待しています」
開催日 | 大会名 | 成績 |
---|---|---|
3月29日 | 第1戦 カタールGP | 4位 |
4月12日 | 第2戦 アメリカズGP | 4位 |
4月19日 | 第3戦 アルゼンチンGP | 5位 |
5月3日 | 第4戦 スペインGP | 優勝 |
5月17日 | 第5戦 フランスGP | 優勝 |
5月31日 | 第6戦 イタリアGP | 優勝 |
6月14日 | 第7戦 カタルニアGP | 優勝 |
6月27日 | 第8戦 オランダGP | 3位 |
7月12日 | 第9戦 ドイツGP | 4位 |
8月9日 | 第10戦 インディアナポリスGP | 2位 |
8月16日 | 第11戦 チェコGP | 優勝 |
8月30日 | 第12戦 イギリスGP | 4位 |
9月13日 | 第13戦 サンマリノGP | DNF |
9月27日 | 第14戦 アラゴンGP | 優勝 |
10月11日 | 第15戦 日本GP | 3位 |
10月18日 | 第16戦 オーストラリアGP | 2位 |
10月25日 | 第17戦 マレーシアGP | 2位 |
11月8日 | 第18戦 バレンシアGP | 優勝 |