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　ヤマハ発動機株式会社は、2012年の国内外主要レースについて以下の体制で参戦いたします。今シーズンも、わたしたち自身のチャレンジを通じて、夢を持つことの素晴らしさや挑戦するこころの尊さを社会にメッセージしながら、同時に世界の人々と「感動」の共有を目指していきます。サーキットで皆さまの熱いご声援をいただけましたら幸いです。

【海外レース 主要チーム体制】

　ロードレース世界選手権の最高峰MotoGPクラスは、2チーム4人のライダーが参戦します。ファクトリーチームの「ヤマハ・ファクトリー・レーシング」からは、2010年のチャンピオンで2011年は怪我による欠場があったもののランキング2位を獲得したホルヘ・ロレンソ選手と、昨年、MotoGPクラス初優勝を飾るなどの活躍で、ランキング5位を獲得したベン・スピース選手が出場します。
　サテライトチームの「モンスター・ヤマハ・テック3」からは、昨年MotoGPへのフル参戦を開始、ランキング12位としてルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いたカル・クラッチロー選手に加え、昨シーズンランキング3位を獲得するなどMotoGPクラスにおけるトップライダーの一人であるアンドレア・ドビツィオーゾ選手が出場します。
　マシンはレギュレーションの変更に伴い、昨年までの800ccから1000ccに排気量をアップした「YZR-M1」を使用。ニューマシンを駆る4人のライダーが、2010年以来となるライダー、コンストラクター、チームの三冠獲得を目指します。

　モトクロスの世界最高峰であるモトクロス世界選手権MX1クラスには、ファクトリーチームの「モンスターエナジー・ヤマハ・チーム」が参戦します。ライダーは、昨年は怪我がありランキング9位にとどまったものの、2008年にMX1クラスのチャンピオンを獲得している実力者、デビッド・フィリッパーツ選手。昨年からMX1クラスへのフル参戦を開始してランキング2位を獲得し一躍トップライダーの仲間入りを果たしたスティーブン・フロサード選手。そしてフロサード選手と同じく、昨年にMX1クラスへのフル参戦を開始しランキング15位となった若手ライダー、ショーン・シンプソン選手が今シーズンからチームに加入します。
　マシンは、市販モトクロッサー「YZ450F」をベースとし、MX1クラス専用にファクトリーチューンを施した「YZ450FM」を使用。2008年以来のチャンピオン奪還を目指します。

　1月7日に開幕したAMAスーパークロスには、新体制となる「JGRMX・トヨタ・ヤマハ・チーム」が参戦します。ライダーはヤマハからの参戦が3年目となるジェームス・スチュワート選手。2009年にチャンピオンを獲得したものの、2010年以降は怪我の影響などでチャンピオンを逃しており、今年はチャンピオンの奪還に期待がかかります。そしてもう一人がデイビー・ミルサップス選手、昨年はランキング8位を獲得した若手ライダーです。マシンは「YZ450F」を使用します。

（ご参考）英国スーパーバイク選手権（BSB）に芳賀紀行選手が「Swan Yamaha team（スワン・ヤマハ・チーム）」から「YZF-R1」で参戦します。

【国内レース 主要チーム体制】

　全日本ロードレース選手権には、国内最高峰のJSB1000クラスに「ヤマハ・YSP・レーシング・チーム」が参戦します。ライダーは、2008～2009年のチャンピオン、昨年はランキング5位だったものの、スポットで出場したMotoGP第18戦バレンシアGPで6位を獲得するなどの活躍を見せた中須賀克行選手。マシンは「YZF-R1」を駆り2009年以来となるチャンピオン獲得を狙います。

　全日本モトクロス選手権国内最高峰のIA1クラスは「ヤマハ・YSP・レーシング・チーム」が参戦します。ライダーには、昨年のランキング5位、2010年にはランキング2位を獲得している田中教世選手を新たに迎えます。マシンは「YZ450F」です。
　また新たに、今後の活躍が期待される若手ライダーの育成などを目指す「ヤマハ・レーシング・ユース」を発足。IA2クラスとレディースクラスにそれぞれ1名のライダーがエントリーします。IA2クラスは昨年国際A級に昇格してIA2クラスに参戦した安原志選手が「YZ250F」を駆り参戦。レディースクラスには、昨年ランキング13位の伊集院忍選手が出場、マシンは「YZ85LW」を使用します。

　なお、ロードレースとモトクロスに参戦する「ヤマハ・YSP・レーシング・チーム」は、ヤマハスポーツバイクの専門販売店「YSP（ヤマハスポーツプラザ）」がメインスポンサーとなり、コース近隣の「YSP」の店主、又は店長がレース毎に監督を務める「エリア監督制度」を実施します。

　全日本トライアル選手権には、国内最高峰のIAスーパークラスに、「チーム・黒山レーシング・ヤマハ」から、黒山健一選手が「TYS250F」で出場します。黒山選手は昨年、財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会（MFJ）の統括競技において史上最多記録となる全日本選手権通算10回目のチャンピオンを獲得しており、今シーズンは自身がもつ最多記録を更新する通算11度目のチャンピオンを狙います。