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ヤマハ発動機株式会社 Revs Your Heart

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2011年 YAMAHAレースリリース
マレーシアで2011年シーズン初となるMotoGPテスト
ヤマハ・ファクトリー・レーシングチーム順調に終了
2011年2月7日

セパンテスト1日目(2011年2月1日)
J・ロレンソ、B・スピースともに好発進


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 2011シーズン初めてのモトGP公式テストが2月1日、マレーシアはセパン・サーキットで行われた。ヤマハ・ファクトリー・レーシングチームのJ・ロレンソとB・スピースにとっては昨シーズン以来、約2ヵ月ぶりの走行となったが、それにもかかわらず序盤から順調にペースアップ。第1セッション終盤で昨年の決勝タイムを上回る記録をたたき出した。3日間にわたる今回のテストで電子制御システムを含む多くのニューパーツを試す予定になっているが、1日目はYZR-M1の感触を取り戻すことを第一の目標としており、この課題は達成されたと言える。ディフェンディング・チャンピオンのロレンソはこの日の走行を2位で終了。トップとの差はわずかコンマ4秒だった。一方のスピースは、ロレンソからコンマ4秒差の5位。
 テスト2日目となる2月2日は、2011年型マシンの様々な部分をテストしながら、モトGP用タイヤのサプライヤーであるブリヂストンとともにタイヤテストにも取り組む予定。1日目はフェアリングにペイントを施していなかったが、2日目以降はヤマハ・ファクトリー・レーシング・ブルーに塗って登場する。



セパンテスト初日(2月1日)結果

(気温:32度 路面温度:45度)


順位 ライダー名 チーム名 マシン タイム
1 C・ストーナー Repsol Honda Team Honda 2’01.574
2 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing Yamaha 2’01.977
3 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 2’02.024
4 M・シモンチェリ San Carlo Honda Gresini Honda 2’02.295
5 B・スピース Yamaha Factory Racing Yamaha 2’02.332
6 A・バウティスタ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 2’02.422
9 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 2’02.514
16 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 2’04.009

セパン レコードラップ: C・ストーナー 2分02秒108(2007年)
セパン ベストラップ: V・ロッシ 2分00秒518(2009年)



セパンテスト2日目(2011年2月2日)
B・スピースとJ・ロレンソは2日目も好調


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 ヤマハ・ファクトリー・レーシングチームのJ・ロレンソとB・スピースは、公式テスト2日目も好調をキープ。天候にも恵まれ、序盤から素早くペースをつかんでスピードを上げると、気温が低めの午前中のセッションでファステストタイムを記録した。昨年度モトGPルーキー・オブ・ザ・イヤーのスピースは、2011年型YZR-M1を十分に乗りこなしており、ほとんどの時間帯で2位のタイムを記録。終盤で3位に後退した。一方、チームメイトのロレンソはおもにシャシーやエンジンの様々なセッティングを試していたため、スピースから0.05秒遅れて7位となった。3日目のテスト最終日も引き続き、ニューマシンのテストとともにブリヂストン・タイヤの開発に取り組む予定。



セパンテスト2日目(2月2日)結果

(気温:34度 路面温度:48度)


順位 ライダー名 チーム名 マシン タイム
1 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 2’00.770
2 C・ストーナー Repsol Honda Team Honda 2’01.434
3 B・スピース Yamaha Factory Racing Yamaha 2’01.508
4 A・ドビツィオーゾ Repsol Honda Team Honda 2’01.512
5 M・シモンチェリ San Carlo Honda Gresini Honda 2’01.522
6 青山博一 San Carlo Honda Gresini Honda 2’01.534
7 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing Yamaha 2’01.563
9 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 2’01.722
15 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 2’03.032

セパン レコードラップ: C・ストーナー 2分02秒108(2007年)
セパン ベストラップ: V・ロッシ 2分00秒518(2009年)



セパンテスト3日目(2001年2月3日)
J・ロレンソ、B・スピースがセパンテストを成功裏に終了


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 2011シーズン初の公式テストが終了。来月に迫った開幕戦を前にヤマハ・ファクトリー・レーシングチームのJ・ロレンソとB・スピースは、この3日間で多くの開発項目をテストすることができた。最終日も引き続き様々なテストに取り組んだロレンソは、短い走行を何度も繰り返すなかでタイムを更新。気温が高くなった午後のセッションでも速さをキープして3位を獲得した。トップとの差はわずか0.088秒だった。一方、ファクトリーチーム新加入のスピースも、電子制御システムのセッティングを試しながら、ほとんどの時間帯で上位をキープした。
 ふたりはこのあとバンコクへ移動し、2月5日に市内で行われる公式イベントに参加。その後、それぞれ自宅へ戻って束の間の休養をとる。第2回公式テストは2月22日、ここセパンで開催される。





セパンテスト3日目(2月3日) 結果

(気温:32度 路面温度:46度)


順位 ライダー名 チーム名 マシン タイム
1 M・シモンチェリ San Carlo Honda Gresini Honda 2’00.757
2 C・ストーナー Repsol Honda Team Honda 2’00.811
3 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing Yamaha 2’00.845
4 A・ドビツィオーゾ Repsol Honda Team Honda 2’00.945
5 B・スピース Yamaha Factory Racing Yamaha 2’01.002
6 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 2’01.241
9 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 2’01.651
15 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 2’02.717

セパン レコードラップ: C・ストーナー 2分02秒108(2007年)
セパン ベストラップ: V・ロッシ 2分00秒518(2009年)



J・ロレンソ選手談(3日目 3位/2分00秒811/46周):

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 「3日間を終えて、今はとてもハッピーな気分。これまでのウインター・テストのなかでも一番の出来だったと思うよ。マシンの感触もかなり良くなってきているしね。でも、まだ改善の余地が残っているから、その部分は次回のテストに期待したい。今日の午後はコースがとても暑かったんだけれど、そのなかでも何回か速いタイムを記録することができたので、方向性が間違っていないことを確信できた。ベンも、とてもいい仕事をしているね。昨晩、彼とおしゃべりをして、マシンのことについてもいろいろ話し合ったんだ。とてもいいチームメイトだよ!」

B・スピース選手談(3日目 5位/2分01秒002/60周):

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 「2日目、3日目はタイムがとても安定していたので良かったと思う。これでマシンが順調に仕上がっていることを証明できたわけだからね。エンジンについてはふたつの形式をテストしてきて、どちらの方向へ進めばいいかがわかってきたことは大きな成果。またラップタイムを下げることなく燃料消費に関する電子制御システムをテストし、良い対処方法も見つかった。今回のテストの課題はしっかり達成できたと思うので、2週間後の第2回テストには今回とは違う目標を立てて臨みたい。少しでもタイム更新を目指し、タイヤもいろいろ試したいと思っているんだ。ホルヘとのチームワークはとてもいいよ。チームが必要としている重要なデータをフィードバックするために、ふたりで懸命に頑張っている」

W・ズィーレンベルグ、チームマネージャー談
 「ホルヘは非常によく乗れている。忍耐力が強くなってきているし、いろいろよく考えてテストに臨んでいる。ふたりのライダーがともに好調で、問題をしっかり解決してテストを成功させることができた。また今回のテストの一番の目標はこれからの方向性を決めるためのデータ収集だったが、これも十分にそろえることができたと確信している。表彰台を狙えるライダーが増えてきているので、非常に見ごたえある素晴らしいシーズンになるだろう」

M・メレガリ、チームディレクター談
 「最終日はベンがとても頑張った。走行開始早々から一気にペースを上げ、それを最後までキープすることができた。ベンのクルーが全員そろうのは今日が初めてだったので、何の問題もなく、うまく協力し合ってやれたのを見て安心した。もちろんチーム全体としても、今回のセパンテストはとても順調だった。ホルヘとベンの両方のピットが、ともにやるべきことをしっかりやってくれたことに満足している。このあとは次のテストに向けてまた準備を始める。シーズン開幕に照準を合わせて2011年型マシンを仕上げるべく、次回また一歩前進を目指す」」

C・エドワーズ選手談(3日目 9位/2分01秒651/32周):

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 「モンスター・ヤマハ・テック3チームの仕事をまた再開することができてうれしいよ。2011年型マシンはとても良くなっていて、ヤマハがやってきた開発作業にも大満足。すべての部分で改善されていて、素早くスピードを上げていくことができるし、好タイムを安定して記録することができた。エンジンはパワーの面で格段に良くなっているし、シャシーもコーナリングを助けてくれる。つまりすべての要素に満足できているので、新しいシーズンに自信を持って臨むことができるだろう。出場ライダーたちを見れば、手強いライバルが何人かいるけれど、そのなかでも今シーズンは、2009年のような好成績を再現したいと意気込んでいる。もちろん簡単なことではないけれど、モンスター・ヤマハ・テック3チームの助けを借りれば、トップ6の戦いも決して非現実的なことではないはずなんだ。今月末の次回テストが今から待ち遠しいよ。そして開幕戦までに最高のマシンを作り上げたい」

C・クラッチロー選手談(3日目 15位/2分02秒717/44周):

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 「まだまだ勉強の段階。それでも今回は安定したペースで走ることができたし、一日ごとにラップタイムを縮めることができたからハッピーだよ。学ぶべきことがたくさんあるから、今回はスピードを追求するには至らなかった。このコースを走るのも初めてで、とても難しかったよ。他のライダーたちはみんな数え切れないくらい周回を重ねているコースだけれど、僕はこれから経験を積み重ねていく段階。これからあらゆる部分を改良していかなければならないわけだけれど、今回はとても良かったと思うし、チームも納得してくれているようだ。ラップタイムは昨年の決勝タイムにほぼ近づいているので、マシンもコースも新しく、肩の不調もある僕の今の状況を考えれば、喜んでいい結果だと思うんだ。これからの課題はブレーキングの部分と、ハードコンパウンドのタイヤでペースを上げていくこと。でもマシンは乗るたびに慣れてきているから不安はないよ。莫大なデータを見てきたので、次回テストでも引き続き、自分のライディング・スタイルを合わせていけるように頑張りたい。今はまだスーパーバイクの乗り方が残ってしまっているけれど、ここまでの進歩には満足している」


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