ヤマハ発動機株式会社は、MotoGPレース活動におけるバレンティーノ・ロッシ選手との契約を、今シーズン末で終了することを決定した。
ヤマハとロッシ選手とのパートナーシップは2004年シーズンからで、この7年間にMotoGPで4度の世界チャンピオンを獲得した。ロッシ選手の活躍は、ヤマハのレース活動に多大な功績を与え、それは今後もヤマハの“財産”として受け継がれることになる。ヤマハはこの7年間のロッシ選手の素晴らしい尽力と貢献に感謝の意を表するとともに、ロッシ選手の今後の活動、新チャレンジでの活躍を願う。
またヤマハは、このパートナーシップを有終の美を飾るために、今季残りのシリーズ戦に全力を注ぐものである。
リン・ジャービス(ヤマハ・モーター・レーシング・マネージング・ダイレクター)談:
「ヤマハ発動機グループのレース部門の代表として、この7年間ロッシ選手とともに素晴らしい活動を共有することができ、心から感謝しています。思えばバレンティーノは、ヤマハがロードレース世界選手権で11年にわたりチャンピオンの座を逃し苦戦していた2004年にヤマハチームに加入。タイトル奪還を目差す2004年シーズン初戦・南アフリカGPでのバレンティーノ選手の優勝は、素晴らしい瞬間でした。あの日の優勝は、この7年間世界のMotoGPファンとヤマハファンを陶酔させてきた多くの優勝シーンの“序章”となるものでした。その後は、ご存知の通りバレンティーノ選手は開発ライダー、レーサーとしての卓越した能力と技術により、4度の世界チャンピオンに輝き、また同時にYZR-M1のMotoGPにおける“指標モデル”への進化に貢献してくれました。
私は今、数多くの素晴らしい経験、優勝、そして一緒にレース史を刻んでこれたことを誇りに思います。バレンティーノ選手の今回の決断は残念です。しかし、同時に新たなチャレンジを目指す彼の決意を尊重するとともに、2011年以降の彼の活躍を心から祈るものです。
2010年シーズンの残りの8レースについては、バレンティーノ選手は引き続きヤマハ・ファクトリーライダーとして出場します。我々は今まで通りに彼をフルサポートし、青いカラーリングを身にまとう彼の優勝を、少しでも多く見られるよう期待しています」
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