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ヤマハ発動機株式会社 Revs Your Heart

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2010年 YAMAHAレースリリース
MotoGP全テストを終了。ロッシが総合2位で開幕戦へ 2010年3月22日

ロサイルテスト1日目
ロッシがトップ、他のヤマハ勢も好調!


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 シーズン開幕前、最後となる公式テストがカタールのロサイル・サーキットで開催された。その初日、ディフェンディング・チャンピオンのV・ロッシがトップタイムをマークして好調をアピール。またその他のヤマハ勢ではB・スピースとC・エドワーズがそれぞれ3位、4位と健闘したほか、ロッシのチームメイト、J・ロレンソも怪我から復帰して7位に入った。2位はC・ストーナー(ドゥカティ)で、ロッシからコンマ3秒差。

 現地時間午後6時、テスト走行は本番を想定して照明をつけたなかでスタート。フィアット・ヤマハ・チームのロッシは序盤からトップに浮上。その後ストーナー、スピースに先行を許す時間帯もあったが、最終的には再びトップを奪い返して1日目の走行を終了した。
 一方、手を骨折して前回のテストを欠席したロレンソは、握力の回復に不安を残しながらの参加だったが、走り出してみると予想以上に順調。ハードブレーキングは完全ではなかったものの十分な成果を挙げ、翌日のさらなる進化に期待をつなげた。

 モンスター・ヤマハ・テック3のB・スピースにとっては、夜間走行は初めての経験。しかしそのなかで一時はトップに立つなど周囲を驚かせるほどの大活躍。そして最終的には、カタールで3度の優勝経験を持つストーナーにコンマ2秒差まで迫り、1分55秒954のタイムで3位を獲得した。スピースはテスト終盤の第2コーナーで転倒し、そのまま走行を終了している。
 チームメイトのC・エドワーズは1分56秒540で4位。YZR-M1のセッティングに磨きをかけるため、主に新型スイングアームとブリヂストンのハードコンパウンド・フロントタイヤのテストに取り組んだ。



ロサイルテスト初日(3月18日)結果

(気温:22度、路面温度:25度、湿度:20%)


順位 ライダー名 チーム名 マシン タイム
1 V・ロッシ Fiat Yamaha Team Yamaha 1'55.402
2 C・ストーナー Ducati Marlboro Team Ducati 1'55.717
3 B・スピース Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'55.954
4 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'56.540
5 R・ド・ピュニエ LCR Honda MotoGP Honda 1'56.588
7 J・ロレンソ Fiat Yamaha Team Yamaha 1'56.838

ロサイル レコードラップ:C・ストーナー(Ducati) 1'55.153(2008年)
ロサイル ベストラップ:J・ロレンソ(Yamaha) 1'53.927(2008年)



ロサイルテスト2日目
ロッシが2位、ロレンソが6位!


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 ロッシとロレンソはテスト2日目、それぞれ2位と6位のタイムを記録し、好調を維持したまま最後の公式テストを終了。3週間後にここロサイル・サーキットで行われる開幕戦を待つばかりとなった。
 ロッシは主にレースに備えた最終確認を行ないながら、ブリヂストンの新コンパウンドタイヤのテストにも取り組んだ。そして夜遅くなってから20ラップのロングラン・テストを行ない、さまざまなデータを収集した。これがレースウイーク開始後のプラクティス・セッションで役立つことになるだろう。ベストタイムは早めの時間帯に記録したもので、1日目のタイムに届かずトップの座をストーナーに譲ることとなった。しかしここまでに行なわれた公式テストの全6セッション中、5回最速タイムをマークしており、本人もチームも自信を持って開幕戦に臨む。
 ロレンソは手の怪我をかかえながらも懸命に走行を続けた。新型電子制御システムのセッティングに取り組みながらタイム更新にも成功し、納得の結果となった。ハードブレーキングでは依然として手に痛みがあり、痛み止めの薬を服用しなければならない状態であったが、こうしたなかでの6位獲得に本人は満足しており、3週間後の完治にも自信を見せた。

 エドワーズとスピースは、いずれも初日のタイムを更新することができなかった。しかしセッティングについては充実したテストができたほか、ブリヂストンタイヤについても、前後ともにソフトコンパウンドからハードコンパウンドまでさまざまなものを試して確かな手応えを得た。
 エドワーズは1分56秒722の8位で、5位からコンマ5秒以内の差。スピースはエドワーズからわずか0.06秒差の1分56秒779で10位となった。スピースは1日目のタイムによって総合5位を獲得しており、3週間後の開幕戦に大きな期待がかかる。ふたりはともに第2コーナーで転倒したが、幸い怪我はなかった。



ロサイルテスト2日目(3月19日)結果

(気温:23度、路面温度:26度、湿度:35%)


順位 ライダー名 チーム名 マシン タイム
1 C・ストーナー Ducati Marlboro Team Ducati 1'55.353
2 V・ロッシ Fiat Yamaha Team Yamaha 1'55.860
3 A・ドビツィオーゾ Repsol Honda Team Honda 1'56.879
4 N・ヘイデン Ducati Marlboro Team Ducati 1'56.115
5 L・カピロッシ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'56.195
6 J・ロレンソ Fiat Yamaha Team Yamaha 1'56.504
8 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'56.722
10 B・スピース Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'56.779

ロサイル レコードラップ:C・ストーナー(Ducati) 1'55.153(2008年)
ロサイル ベストラップ:J・ロレンソ(Yamaha) 1'53.927(2008年)



V・ロッシ選手談(2日目 2位/1分55秒860/57周):
 「充実した1日になったよ。主に決勝に向けての準備に専念したんだけれど、自分ではもうすっかり用意が整ったという感じがしている。また、今日はセッションの最後にロングラン・テストをやってデータ収集もできたので、これが実際のレースのときにきっと役に立ってくれると思う。これでテストはすべて終了。今は新しいシーズンが待ち遠しいよ。合計6日間のテストはすべて順調で、いつもはあまり良くないここロサイルでも十分に手応えを感じることができた。でもテストできたのはふたつのサーキットだけなので、本当の評価はこれから。今の時点では、僕のM1は最高に素晴らしくて、早くレースがしたくてたまらない気分なんだ!」

D・ブリビオ、チーム監督談:
 「この最終テストには非常に満足している。セパンでも速かったが、その時点ではロサイルがどうなるかはわからなかった。でも今は、両方とも速く走れることがわかったからだ。しかも昨年より1秒もタイムが上がっていることは大いに自信につながるものだ。今回のテストではセッティング作業を中心に行ない、2日目の今日は、ロングランやタイヤ・チョイスなど、決勝を想定したテストを行なった。準備はもう整った!」

J・ロレンソ選手談(2日目 6位/1分56秒504/44周):
 「手のほうは大丈夫。でも昨日よりちょっと痛みがひどくなってしまったかもしれない…。当然、万全の時と同じようにはいかないけれど、それは仕方のないことなんだ。ブレーキングがかなりきついので、その分、今は前みたいにハードに攻めることができない状態。でも開幕戦までにはもっと良くなっていると期待しているよ。マシンはとても素晴らしい。ここまでのヤマハの努力は、ヤマハライダーのこの活躍を見ればすぐにわかるだろう。僕らも懸命に仕事に取り組み、たくさんのものをテストしてきたので、3週間後にまたここに戻ってくるときに、その努力が報われると信じている。それまでにもっと握力を強化して、良い状態で臨めるようにしたい」

W・ズィーレンベルグ、チーム監督談:
 「ホルヘが予想以上に良くなっていたので安心した。完璧な状態ではないなかで 6位に入れたことは、大きな成果と言えるだろう。もちろん課題はまだあるが、今の状況を考えれば今回のテストに満足していいと思っている。ホルヘはマシンに良い感触を得ており、この2日間でまた少し前進することができた。そして彼自身、すでにそのことを感じている。今はこうした小さな一歩が非常に重要になるのだ。開幕戦までの3週間でホルヘの怪我はさらに回復するだろう。良い状態で臨めるよう期待している」

C・エドワーズ選手談(2日目 8位/1分56秒722/48周):
 「期待していたような最終テストにはならなかったけれど、最悪の状況というわけでもない。今日はマシンのフィーリングがあまり良くなかったので、来月またここへ戻ってくるまでに何か解決策を考えなければならないだろう。昨年のように気分よく乗れてなくて、とくにフロントエンドの感触についてはまだ課題が残っている。昨年はここで4位に入っているので、問題を取り除きさえすれば必ずいいレースができるはずなんだ。転倒については、原因はまだわからない。でもとにかく、ベンとまったく同じように転んでしまった。あのときはフロントにソフトコンパウンドを履いていた。初日にはほとんど使っていなかったものなんだけれど、6周目を走っていたから十分に暖まっていたはず。ところが気づいたら転んでしまっていたんだ。セカンド・ギアだったとは言えスピードはかなり出ていたので、怪我がなくて本当に良かったよ。今は、またレースのシーズンが始まるのをワクワクした気持ちで待っている。去年のバレンシアからずいぶん長い時間が経ったように感じられるんだ。チームと一緒に、今年もまた素晴らしいシーズンを過ごすことができると確信しているよ」

B・スピース選手談(2日目 10位/1分56秒779/44周):
 「今日はあまりうまくいかなかったな。でもこういうこともあるんだよね…。今日は何もかもが悪い方向へと進んでしまったような感じなんだ。でも、この冬全体を考えれば、ここまでとても順調で、期待通りにできなかったのは今回が初めて。序盤から小さな問題があって、第2コーナーに入ったらフロントが流れてしまった。何が起きたのかよくわからなかったが、そのあとの30分くらいで4人が転倒している。同じ場所でそんなに大勢が転ぶなんて何か原因があるに違いないから、たぶん、急激に湿度が上がったことと関係があるかもしれないね。そのあと僕は、気分をクリアにするために数周走って、そのときに何度か好タイムを出すこともできた。結果的に自分で納得できたので、開幕戦には自信を持って臨むことができそうだ。チームのスタッフのみんなに感謝している。いい仕事ができたので、いい状態でシーズンを迎えることができる」


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