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ヤマハ発動機株式会社 Revs Your Heart

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2010年 YAMAHAレースリリース
マレーシアでの今年初のMotoGPテストを終了
V・ロッシが総合トップで好発進!
2010年2月8日

セパンテスト1日目
ロッシがトップ、エドワーズが3位で初日を終了


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 マレーシアのセパンサーキットで行われたマシンテストの初日、フィアット・ヤマハ・チームのディフェンディング・チャンピオン、V・ロッシがトップタイムをマークして好調をアピールした。またチームメイトで昨年度ランキング2位のJ・ロレンソも5位と健闘した。
 ふたりはこの日、2010年型YZR-M1の最新仕様で多くの周回を走行することに専念。天候に恵まれ、セッション終了間際までドライ・コンディションが続いたこともあり、大きな成果を挙げることができた。4人のライダーが現行のラップレコードを更新しておりロッシはそのトップ。午前中のセッションで全54ラップを走りきり、その15ラップ目に2分01秒411を記録して2位のC・ストーナー(ドゥカティ)にコンマ5秒の差をつけた。
 一方のロレンソは、久しぶりのサーキット走行で本調子をつかむまでに時間がかかり、午前中は様子を見ながら慎重に取り組んでいたが、午後になると新型M1にも慣れ、徐々にタイムアップ。そしてテスト終盤に2分02秒165を記録して5位につけた。

 モンスター・ヤマハ・テック3のC・エドワーズは、ロッシ、ストーナーに続く3番手。過酷なコンディションのなかで48周を走行し、2分01秒932を記録してラップレコードを更新した。2位のストーナーとの差はわずか0.03秒だった。エドワーズは2010年型マシンに手応えを感じているようだ。
 スーパーバイク世界選手権の前年度チャンピオンで、今シーズンからエドワーズのチームメイトとなったB・スピースは、2分03秒142のタイムで12位。新しいマシンや、長くテクニカルなセパンサーキットの攻略に加え、長旅の疲れと時差ぼけもあり、本来のポテンシャルを出し切ることはできなかった。



セパンテスト初日(2月5日)結果

(気温:31度、路面温度:45度、湿度:65%)


順位 ライダー名 チーム名 マシン タイム
1 V・ロッシ Fiat Yamaha Team Yamaha 2'01.411
2 C・ストーナー Ducati Marlboro Team Ducati 2'01.902
3 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 2'01.932
4 L・カピロッシ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 2'02.102
5 J・ロレンソ Fiat Yamaha Team Yamaha 2'02.165
12 B・スピース Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 2'03.142

セパン レコードラップ:C・ストーナー(Ducati) 2'02.108(2007年)
セパン ベストラップ:V・ロッシ(Yamaha) 2'00.518(2009年)



セパンテスト2日目
ロッシがトップでテストを終了
トップ5にヤマハライダーが3人


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 ロッシはテスト2日目も好調をキープし、今年初めてのテストをトップで終了。チームメイトのロレンソも順調にタイムを上げ3位を獲得した。2位はストーナー。
 午前中に降った雨で、コースは昼頃までところどころにウエットパッチが残る状態。ロッシは午後1時を過ぎてから走行を開始し、全32ラップのなかで2分00秒925をマークした。このタイムは、昨年自らが記録したポールタイムにコンマ5秒差まで迫るものだった。
 ロレンソは午前中に2、3ラップを走行したが、コースが完全に乾ききっていなかったため、すぐにピットに戻って午後のセッションを待つことにした。テスト1日目には新型マシンに手間取ることもあったロレンソだが、60ラップを走りきって大きく前進。2分01秒680を記録して3位に浮上した。
 フィアット・ヤマハ・チームは今月末、再びセパンサーキットに戻って2度目のテストを行う予定。

 エドワーズとスピースは、コースが完全に乾いた午後のセッションから本格的に走行を開始。午後5時には再び激しい雨となり、予定よりも早くセッションを終えたが、路面状況が最良の時間帯を使って有意義なテストができた。
 なかでもスピースは、体力面でまだベストの状態に戻っていないにもかかわらず高いポテンシャルを発揮。とくにライディング・スタイルをM1に合わせるべく、チームクルーと話し合いながら努力を続けてブレーキングで明らかな進歩をみせ、1日目のタイムを1秒近く短縮する2分02秒266で5位とした。
 一方のエドワーズは、シャシーやスイングアームについていくつものセッティングを試しており、タイムは2分02秒479に留まった。その結果、前日の3位から7位に後退している。
 今後、モンスター・ヤマハ・テック3は2月末にセパンで2度目のテストを行い、3月にはカタールにおいて、開幕前の最終テストに臨む。



セパンテスト2日目(2月5日)結果

(気温:35度、路面温度:48度、湿度:65%)


順位 ライダー名 チーム名 マシン タイム
1 V・ロッシ Fiat Yamaha Team Yamaha 2'00.925
2 C・ストーナー Ducati Marlboro Team Ducati 2'01.320
3 J・ロレンソ Fiat Yamaha Team Yamaha 2'01.680
4 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 2'01.822
5 B・スピース Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 2'02.266
7 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 2'02.479

セパン レコードラップ:C・ストーナー(Ducati) 2'02.108(2007年)
セパン ベストラップ:V・ロッシ(Yamaha) 2'00.518(2009年)



V・ロッシ選手談(2日目 1位/2分00秒925/32周):
 「昨日も良かったけれど、今日もとても順調だった。雨で時間を無駄にしてしまったわりには、予定していた作業をすべて終えることができたしね! 今回は主にニューマシンのセッティングに取り組んできて、そのなかでこうして総合トップに立てたことはとてもうれしい。まだテストの段階だけれど、僕にとっては今回の成果がとても重要なんだ。次のテストでは、またいくつか新しいものを試す予定だけれど、今の状態でも十分に速くて強いから満足しているよ。もちろん、さらに改良する余地は残っている。というのもセパンはヤマハとの相性の良い場所だから、僕らの本当のレベルを知るためにはカタールでのテストを待たなければならないと思っているんだ。いずれにしても今回は、今年初めてのテストとして絶好のスタートになったと思う」

J・ロレンソ選手談(2日目 3位/2分01秒680/60周):
 「今日は昨日よりもずっと感触がいいんだ。走り始めてすぐにペースを上げることができた。昨日も大きな問題があったわけじゃなくて、ただ、長い休みのあとだったから乗り方をちょっと忘れちゃっただけなんだよ! 僕にはもう少し時間が必要みたいだけど、今日はとにかくかなり良くなったよ。ニューマシンの性能やフィーリングにも満足している。ヤマハは、良いところを維持したまま、さらに改良を進めてくれた。これがベストの方法だと思うんだ。シャシーとエンジンがうまくモディファイされていてペースが上がっている。シーズンスタートまで、そんなに長い時間が残されているわけじゃないから、次のテストでもできるだけ時間を有効に使って、いい仕事を続けていきたい」

B・スピース選手談(2日目 5位/2分02秒266/31周):
 「体調が十分でないなかで、精一杯の走りができたと思う。言い訳はしたくないんだけれど、やっぱり時差ぼけの影響が残っていたようなんだ…。それでも、走りを向上させるため、そしてライディング・スタイルをM1に合わせるために、多くのことを学べたことはとても良かった。スーパーバイクでの習慣を壊すことは簡単ではないけれど、コース上のいくつかの場所では改善も見られた。とくに悩んでいたブレーキングがうまくできるようになったことは大きな進歩。それによって今日はより自然に乗れるようになって、タイムも昨日に比べて1秒も短縮できたんだからね。それにしても、ここは長くて広くて、本当に難しいコース。そのなかでは、まずまずのタイムになっていると思う。長い時間が必要だが、これは勉強のプロセス。1ラップごとに学んでいるんだ。モンスター・ヤマハ・テック3のクルーたちは本当に素晴らしい。みんなが全力を尽くし、その結果として僕も進歩できているのはとてもうれしいこと」

C・エドワーズ選手談(2日目 7位/2分02秒479/42周):
 「有意義なテストができて満足している。とくにエンジンついては、パワーが増しただけでなくより信頼性が高まっていて、予想以上の成果といっていいだろう。昨年はコーナー立ち上がりのパフォーマンスに問題があったんだけれど、新型エンジンではそこが逆に強みになっているんだ。またシャシーについてもいくつか新しいものを試していて、シーズンを1ヵ月後に控えたこの時期に、有効なものを残して、そうでないものを削るという作業が始まっている。そうしたなかで改善された部分は自信につながっていて、同時にこれから改善しなければならない部分が何かということも見えてきた。初めてのテストがこのように非常に順調だったので、さらに弾みをつけて厳しいシーズンに臨んでいきたい」


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