詳細本文 レースに関連する広報発表資料をご覧いただけます。 世界耐久選手権シリーズ第1戦 ル・マン24時間耐久レース 新型YZF-R1を駆るヤマハオーストリアRTが優勝 2009年4月21日 ル・マン24時間耐久レースで「ヤマハ・オーストリア・レーシング・チーム(YART)」から出場したスティーブ・マーチン/イゴール・ジャーマン/ウエン・ジャバニ組が2009年型ニューYZF-R1を駆り初優勝した。 今大会は20時間あまり豪雨が続き、ここ数年では最も厳しいレースとなった。そうした中、多くのチームが悪天候によりクラッシュやアクシデントに見舞われるが、YARTは完璧なレース運びで727周を走りきり2番手のホンダ・フランスチームに5ラップの差をつけトップでチェッカーを受けた。 なお優勝マシンのYZF-R1は、MotoGPマシンの技術をフィードバックしたクロスプレーン型クランクシャフトを採用している。スムースなトルクとパワー特性に優れ、今回のような悪条件かつ滑りやすい状況でポテンシャルを示した。 G・ジャバニ選手談: 「11年かけてやっと勝つことができた!ジャーマン選手にとっては11年ぶり2度目の勝利、僕にとっては初勝利だ。素晴らしい性能のマシンは、全く問題なく無駄にする時間もほとんどなかった。クラッシュもなくパーフェクトだった」 S・マーチン選手談: 「僕にとって24時間耐久レースで2度目の勝利となった。本当に信じられない。マシンは完璧でいいかたちでレース展開ができた。チームメイトの2人とも、適切なタイミングで交代、いい判断で優位に立てた。このチームワークが、他チームにプレッシャーを与えミス誘発になったのかも?実は、生涯の友人であるピーター・カーが今週末に亡くなり、僕にとっては辛いレースとなったが、この勝利は彼に捧げたい」 I・ジャーマン選手談: 「ル・マン24時間レースでの優勝を11年間待っていた。今年このニューマシンで万全の体制を整えることができた。ミシュランタイヤを選んだのも良かった。次のレースに向けて若干の変更は必要だが、今大会の結果には満足」 M・カインツチームマネージャー談: 「耐久レースに挑戦するなら誰もがこのレースでの勝利を切望している。そのレースで優勝できたなんて信じられない。ジャーマン、マーチン、ジャバニは一丸となってくれて、ほとんど何の問題もなかった。とくに夜間の豪雨は、多くのアクシデントを引き起こしたが、彼らはこの重要な場面で経験を十分に生かすことができた。彼らはライバルチームより速かっただけでなく完璧だった。尊敬する」 ■開催日:2009年4月18~19日 ■会場:ル・マン/ブガッティ(4.185km) ■天候:ときどき雨 ■観客92,000人 ■PP:HONDA FRANCE(1分37秒304) ■FL:HONDA FRANCE(1分38秒242) 決勝結果 順位 (車番) チーム名 ライダー名 マシン タイム 周回数 1 #7 YAMAHA AUSTRIA RT I・ジャーマン S・マーチン G・ジャバニ Yamaha 24:00: 47.964 727 laps 2 #111 HONDA FRANCE S・プレイター S・シャルペンティエ M・ラリヴ Honda 24:02: 25.332 722 laps 3 #1 SUZUKI ENDURANCE RT V・フィリップ B・ヴェネマン G・ディエトリッシ Suzuki 24:02: 08.196 716 laps