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2008年 YAMAHAレースリリース
カイローリ、膝のけがのため2008シーズンは出場取りやめ 2008年7月25日

 モトクロス世界選手権MX2のチャンピオン、アントニオ・カイロ―リはベルギーにおいて7月22日に受けた検査の結果、左ひざのACL(前十字靭帯)の損傷が判明して手術を受けた。先週の南アフリカで負ったその怪我は、有名な専門家のクラエス医師により手術が行われ成功したが、その後のリハビリが必要となるため今シーズンの復帰は不可能となった。

 カイローリは先週の日曜日、ネルスプライで行われた第10戦の1周目、混戦の第4コーナーでマシンをコントロールしようとして膝をひねってしまった。激しい痛みがあったが、当初の判断では関節周辺の炎症はそれほど深刻ではなく、ディフェンディング・チャンピオンで4度のタイトル獲得経験者であるカイローリは、果敢にも第2ヒートに出場。しかし続行不可能となりピットに戻ってリタイヤしていた。

 ヨーロッパに戻ってMRIの検査を受けた結果、靭帯の損傷が判明。すぐにヤマハ・レッドブル・デカルリ・チームの代表、クラウディオ・デ・カルリと話し合い、手術と3、4カ月にわたるリハビリのスケジュールが決定した。カイローリは2009シーズンからのMX1出場に照準を合わせ、冬の間に準備を始めることとなる。

「南アフリカで膝を負傷し、今は悔しくて残念で仕方がない。チャンピオンシップは非常に厳しいので、ひとつのヒートでもトミーやタイラにアドバンテージを与えたくなかったんだ」と22歳のカイローリ。「膝の皿に何か問題があるだろうとは思っていたが、タイトル争いを続けるためにもロンメルには復帰できるものと期待していた。しかし検査の結果、これでもう間違いなくタイトルを失ってしまったということがわかったんだ。それで、痛みをこらえて、100%でない状態で乗ることよりも、手術を受けて少しでも早く治すことのほうを選んだ」

 カイローリはまもなく松葉杖を使って歩行を開始。来週、検査を受け、1カ月以内には自転車のトレーニングを始められる見込み。MX1イタリア選手権を制したほかに、今年は数々のGP優勝も果たしている。優勝回数ではこれまでに、タイトル争いのライバル、タイラ・ラットレイと並ぶ7を記録していた。現在はランキング3位で、4位のショーン・シンプソンに70ポイント差をつけている。
 カイローリは2004年、ヤマハ・デカルリ・チームに加入、その後の5年間で24回のGP優勝と54回のヒート優勝を果たしてMX2クラスで大成功をおさめてきた。そして2007年にはイギリスでYZ450Fを駆りMX1クラスに出場、第1ヒート2位、第2ヒート1位の総合優勝を成し遂げたことも記憶に残る出来事だ。この3年間(2005、2006、2007)で全46GP中21回の優勝、全92ヒート中47回のチェッカーを受けて、ふたつのMX2クラスタイトルを獲得。2006年と2007年にはヨーロッパ・スーパークロスのタイトルも獲得している。



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