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　ヤマハ発動機株式会社はバレンティーノ・ロッシ（29歳/イタリア）選手とレーシング・ライダー契約を更に2年間更新した。世界グランプリロードレースで通算７度の世界チャンピオンに輝くロッシは、本年に引き続き、2009年、2010年の2年間、ヤマハ・ファクトリー・レーシングチームからモトGP世界選手権レースに参戦する。

　ヤマハに加入した2004年以来、2度のチャンピオン獲得、優勝32回、ポールポジション20回などの活躍を果たしてきた。今年も第10戦終了時で3回の優勝、5度の表彰台を獲得するなどの活躍で現在ポイントランキング首位に立っている。ロッシは2009年シーズン、ホルヘ・ロレンソ（スペイン）とともにシリーズ戦を戦う。
　ロッシとヤマハ発動機執行役員の古沢政生（技術統括部）は、本日ラグナセカ・サーキット（米国・カリフォルニア州）でこの契約を交わし、モントレー市内の水族館で開催されたヤマハモーターUS主催のパーティ席上でこれが発表された。


リン・ジャービス談（ヤマハ・モーター・レーシング・マネージングダイレクター）：
　「バレンティーノと2年契約できてとても嬉しい。このニュースはモトGPファン、世界中のヤマハファンにとって、待ち望んでいたニュースだと思う。 彼は、このスポーツ競技のシンボル的存在であり、自身8度目となる世界チャンピオン 獲得と、ヤマハでの3度目の世界タイトル獲得へ向け、突き進んでいる。

　今回の契約により2009年のヤマハチームの4選手の布陣が固まったことになり、今からマシン開発とチーム運営に全力で取り組める。来季に向けて最高の体制が整ったのだ。 いずれにせよ今季まだ多くのレースが残っている。サマーブレーク前にチャンピオンシップのリードを広げる為にも、まずはバレンティーノに、今週のレースでラグナセカでの初優勝を達成できる事を願っている。FORZA Vale!(バレンティーノ、頑張って！)」

V・ロッシ選手談：
　「僕は何年ものレース参戦の中で、幸運にも多くの勝利を飾ることができたが、さらに2年間レーシング・ライダーを続ける決断を下すには特別なモチベーションが必要だった。ヤマハは、最高のモチベーションを得る為のベストな場所だった。それはヤマハのマネージメント達と僕との間に、強い信頼関係があったから。

　僕たちのチームには素晴らしい雰囲気があり、今回の契約更新で、僕のYZR-M1開発プロジェクトの一部を担いながら、僕のスタッフと共にそれをつづけていくことができる。僕には他の選択肢もあった。でも、ヤマハは僕に対しこれまで最高のマシンと最高の環境を提供する努力をしてくれた。だから僕はさらに2年間ヤマハに残ることを決めた。

　この契約はヤマハが僕のレースキャリアの大部分を過ごすメーカーになる事を意味する。言葉では言い尽くせない意味があるんだ」