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ヤマハ発動機株式会社 Revs Your Heart

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レースに関連する広報発表資料をご覧いただけます。

2008年 YAMAHAレースリリース
開幕前の最終テスト、ロレンゾがトップタイム 2008年3月5日
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 開幕戦の舞台となるカタールにおいて、開幕前最終となるテストが行われ、フィアット・ヤマハ・チームのルーキー、J・ロレンゾがトップタイムを記録。モトGPデビューに向け準備万端整ったことをアピールした。昨年は250ccクラスで優勝を果たしたロレンゾ。ミシュラン製の予選用タイヤでラップレコードをコンマ5秒も上回り、この日の最終ラップとなった73ラップ目に1分54秒552を叩き出した。また決勝用タイヤでもYZR-M1のセッティングを煮詰めながら終始、安定した速さを見せた。


J・ロレンゾ選手談(1位/1分54秒552/73周):

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 「2日間を通して、非常に安定した良いリズムで走りきることができて満足している。前回のテストではトラブルもあったので、今回は大きな問題がなくコンスタントに走ることができたのが一番の収穫。これで開幕戦に向けて自信がついた。今日行ったレース・シミュレーションはとても順調で、これに加えてリアをもう少し調整できたらもっと速く走れるようになるだろう。今はとても良い状態でいいことばかりだが、有頂天にならずにしっかり地に足をつけていかなければならない。何しろこのクラスのライバルたちと戦うのは初めてなんだから。最初のレースは間違いなく新しい経験になるよ!

 レースウイークになればコンディションも変わってくるだろう。何とか今の好調をキープしていけるようにしたい。今回こうしてトップを記録することができて、周囲の人々もやっと僕を認めてくれるようになったと思う。僕にとっても大きな自信につながった。モトGP挑戦は初めてだから、チャンピオンシップがどうなっていくのか想像できない。ただ言えることは、経験がなかったわりには、テストはうまくいったし、経験をいくらか積んだあとはシーズンの戦いもうまくできるようになっていくはずだ」

D・ロマニョーリ、チームマネージャー談:
 「納得のいくテストができた。ホルヘのマシンのベース・セットアップをさらに改良することができたし、タイヤについても今回予定していたプログラムをすべてやり終えることができた。ミシュランタイヤの進化をはっきりと確認し、開幕戦に向けてたくさんのデータを収集することができて非常にうれしい。このあと2、3日をかけてこれを分析し、最高のコンディションで決勝に臨みたい。今日はレース・シミュレーションも行って、ホルヘのパフォーマンスと安定性に満足した。冬季テストをほぼ完璧にやり終え、開幕戦に向けてとても良い状態に持っていくことができている。1週間後にまたここへ戻ってきて、そしてホルヘのヤマハでのデビューレースを見るのを楽しみにしている」

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 チームメイトのV・ロッシは、初めてのナイト・テストでいくつかの想定外の問題に直面し、総合10位に留まった。ロッシとチームクルーが主に取り組んだのは、ブリヂストン製タイヤのテストとセットアップ。予定していたレース・シミュレーションは時間切れで行えなかった。最終テストはこのように残念な結果に終わったが、ロッシ本人は依然として開幕戦に向けて自信を維持している。ベストラップの1分56秒256は、全83ラップ中69ラップ目に記録したものだ。

V・ロッシ選手談(10位/1分56秒256/83周):

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 「ハッピーだとはとても言えないね。正直なところもっと速く走れると考えていたんだ。タイヤに合わせてマシンをセットアップしていこうとして頑張っていたが、結局そのタイヤを使わないことにしたため、まったく時間の無駄になってしまった。そのあとまた別のタイヤをテストしていくと、いくらか良くなったが、すでにテストの時間が残り少なくなってしまっていて、やりたかったこともやりきれずに終わってしまった。結果的にレース・シミュレーションは行うことができなかったが、いい走りも2回あった。

 残念ながらそれでは足りずにタイムを伸ばしきれず、依然としてコンマ数秒遅れている状態だ。でも今回のことを除けば冬季テストは全体として非常に順調だった。セパンもヘレスも速く走ることができた。ここカタールがうまくいかなかったことは残念だが、来週の決勝に向けてまだいくつか良いアイディアが残っている。だから自信はまったく揺らがないんだ」

D・ブリビオ、チームマネージャー談:
 「タイムが上がらなかったのは予想外で残念だったが、今回のテストでまた多くのデータを収集することができた。来週の決勝で上位を走るためには、プラクティスのあとの4時間を有効に使わなければならない。エンジニアたちはいくつかのアイディアを持っているので、これから少しでも状況を好転させるためにトライしていく。改善していかなければならないところはたくさんある。このことは明らかだ。でもまだ1週間の時間が残っているんだ。これまでの冬季テストは非常に順調だったのだから、今回がうまくいかなかったからといって自信を失うようなことはない」



 テック3・ヤマハ・チームのJ・トーズランドとC・エドワーズは、長い冬季テストのスケジュールを好調のうちに終了し、開幕に向けて準備が整ったことを証明した。ロサイル・インターナショナル・サーキットで行われた夜間走行テストでトーズランドは、モトGPの短い経験にもかかわらずトップに迫るタイムを記録。ミシュラン製予選タイヤを履いたトーズランドは昨年のロッシのポールタイムをコンマ5秒上回る1分54秒592のベストタイム。これで3時間にわたってトップをキープしていたが、終盤の残り7分というところで同じくヤマハのロレンゾにわずかに先行され2位となった。

 一方のエドワーズもラップタイムでは4位と健闘し、ミシュランの新しい決勝用タイヤの進化を大いに歓迎している。ベストタイムは予選用タイヤで記録したものだが、決勝用タイヤで行ったロングラン・テストが非常に順調で自信をつけた。テック3・ヤマハ・チームはこのあと短い休養をとり、3月9日、初めての開催となるナイト・レースに臨む。


J・トーズランド選手談(2位/1分54秒592/ 52周):
 「このコースは良く知っているので、マシンが変わっても慣れるまでにそう時間はかからなかった。そうだとしても、今日のタイムは予想以上に良かったし、2位という結果には自分でも驚いている。スーパーバイクでは58秒も出ていなかったと思うから、スーパーポールのタイムより4秒も縮まったと思えば本当にすごいことだよ。しかもバレンティーノが持っているポールタイムをコンマ5秒も上回ったことも大きな励みだ。今回の好調は、ミシュランタイヤに対する信頼感を表していると思う。心から信じなければ、タイヤのグリップを最大限に引き出すことはできないからね。タイム自体は非常に速いと言えるけれど、自分で考えていたものよりほんの少し良かっただけ。

 たくさんのビッグネームが僕の後ろにいるのを見るのは、やはりいい気分だ。もしもトップだったとしたらもっと良かっただろうけれど、もちろん2位だってとてもうれしいよ。モトGPを走りたくて、そこで活躍したくて、今こうしてそれができることを証明できたと思う。開幕戦が待ち遠しい。テック3・ヤマハ・チーム、ミシュラン、ヤマハの豊富な経験と彼らの懸命な仕事ぶりが素早くかみ合って、僕をサポートしてくれている。彼らの支えがあってこそ今日のようなことができるのだ。自分で思っていたよりもずっと早く、彼らが僕をここまで引き上げてくれた。テストシーズンの好調を実践につなげていけるように頑張りたい」

C・エドワーズ選手談(4位/1分55秒464/ 50周):
 「今日は主にタイヤのテストを行い、決勝用の良いものが見つかったし、ミシュランに有用な情報をフィードバックすることができたと思う。レースタイヤについては本当に気に入ったものが見つかったので喜んでいる。昨日のロングラン・テストでは57秒3がベストタイムであまり速くなかったが、今日はこのタイヤを履いて8ラップを続けて走行し、その最終ラップで56秒4まで伸ばすことができた。しかもリアは22ラップ、フロントは26ラップをすでに走ったものだったよ。22ラップ目で56秒4が出れば優勝できるのかどうか、それは僕にはよくわからないが、ミシュランは来週までにまたもっと良いものを持って来てくるはずだ。

 ジェームスも新しいフロントを気に入っているようだが、彼よりも先にそれを試した僕は、正直惚れ込んだよ。つまり5%だけ良くなったんじゃなくて、25%も良くなっているということが言いたいんだ。ミシュランの仕事の成果がはっきりと表れていて、気温の低いところで非常に好調。今回ここで、こんなにお気に入りのフロントを見つけることができて、しかもジェームスも同じ気持ちでいてくれるということは、僕らは開幕に向けて着実に正しい方向へ進んでいることを証明していると思う。このコースはフロントに大きな負担がかかるところだから、今まではよくフロントのグリップに悩まされてきた。それが今回はまったく心配ない。すべてはミシュランのおかげなんだ。開幕戦がとても楽しみ。テック3・ヤマハ・チーム、ヤマハ、そしてミシュランが一丸となって頑張って、ここまで来たのだから」



非公式タイム


順位 選手名 マシン タイム
1 J・ロレンゾ Yamaha 1'54.552
2 J・トーズランド Yamaha 1'54.592
3 R・ド・ピュニエ Honda 1'54.973
4 C・エドワーズ Yamaha 1'55.464
5 C・スト―ナー Ducati 1'55.485
6 A・ドビツィオーゾ Honda 1'55.550
7 N・ヘイデン Honda 1'55.674
8 C・バーミューレン Suzuki 1'56.119
9 A・デ・アンジェリス Honda 1'56.249
10 V・ロッシ Yamaha 1'56.256
11 L・カピロッシ Suzuki 1'56.450
12 J・ホプキンス Kawasaki 1'56.612
13 D・ペドロサ Honda 1'56.704
14 中野 真矢 Honda 1'56.792
15 M・メランドリ Ducati 1'56.902
16 T・エリアス Ducati 1'56.986
17 S・ギュントーリ Ducati 1'57.055
18 A・ウエスト Kawasaki 1'57.459

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