2008年イタリアモトクロス選手権の開幕戦がモンテヴァルチ・サーキットで開催され、MX1、MX2の両クラスでヤマハ勢が大活躍。YZ450FM、YZ450F、YZ250Fが総合3位までを独占した。
ヤマハ・モトクロス・チームのJ・コピンズとD・フィリッパエルツにとっては、マントバ・スタークロス・インターナショナルでの1-2フィニッシュに続く快挙。今回はコピンズが、両ヒートで優勝を果たして総合トップ。フィリッパエルツも両ヒート2位の総合2位を獲得した。コピンズはこのシリーズのフル参戦を行わないため、フィリッパエルツが事実上のランキングトップに立ったことになる。
MX1は、このふたりのファクトリーライダーによる一騎討ち。第1ヒートはコピンズがリードしてフィリッパエルツがその直後につけて追う展開で、22分経過後にフィリッパエルツが一度トップを奪ったが、ラスト2周で再びコピンズが逆転して優勝をさらった。
第2ヒートは序盤からコピンズがハイペースをキープ。後半を迎える頃には好タイムを続出して一気に逃げ切った。
2007年シーズンのMX2・チャンピオン、ヤマハ・レッドブル・デ・カルリ・チームのA・カイローリは、YZ450Fでわずか2度目の走行で両ヒート3位を獲得。2008年シーズン開幕戦で確実な戦いぶりを見せた。
MX2は、ヤマハ・チーム・リッチのN・オバンとD・グアネリ、3CヤマハのM・モンニが実力伯仲のバトルを展開。そのなかでオバンが2位/1位で総合優勝、モンニは1位/5位で総合2位、グアネリが5位/3位で総合3位という好成績を残した。またヤマハ・レッドブル・デ・カルリ・チームのM・ボニーニも活躍が期待されるライダーのひとりで、今年はチャンピオンを狙っていく。
イタリア選手権モトクロスの第2戦は来週、カスティリオーネ・デル・ラゴで開催され、ヤマハ・モトクロス・チームおよび3つのMX2チームが参戦する。コピンズは南フランスで行われるバレンシア・インターナショナルに出場予定。
J・コピンズ選手談:
「いいレースだったよ。自分の走りがよくなってきているのが実感できたから、また一歩前進することができたと思う。デビッドもとてもいいペースで走っていて、ふたり揃って好調。僕はこのあともGP開幕に照準を合わせ、あと何戦か走りながらマシンを作っていきたい」
D・フィリッパエルツ選手談:
「優勝はできなかったが、今日のレースには満足しているんだ。というのも、僕が今かなり高いレベルにいるということが分かったからなんだ。ジョシュをもっとハードに追って、アントニオを捉まえることができれば、あとは一気にゴールを目指すだけというわけだ。マシンの調子も絶好調でフィーリングは最高。これからもっとよくなってくるはずだしね」
A・カイローリ選手談:
「手応え十分、いいレースができた。ジョシュやデビッドにはかなわなかったけれど、忘れちゃいけないのは、僕にとってはこれが今年の初レースだということ。練習もまだ不十分な状態なんだ。今シーズンのこの決断は間違っていなかったと信じているし、あと何戦か走るうちに必ずもっとよくなってくる。このようにシーズンをスタートできて、今の状況を歓迎しているよ。このままの方向性を守っていければ、きっと納得のいくレースができるようになるだろう」
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