今シーズン「ワイズギア・レーシング」は、昨年ST600でランキング3位を獲得した佐藤裕児選手とともに全日本ロードレース選手権の最高峰クラスJSB1000に参戦する。マシンは故阿部典史選手と同じ「ゼッケン81」のYZF-R1を使用する。
またチーム監督には、全日本GP500の3連覇をはじめ、世界選手権参戦、鈴鹿8耐優勝などの経歴を持つ平忠彦氏が就任。トップライダーを目指す佐藤選手の成長を支えていく。
2月19日、「ワイズギア・レーシング」の佐藤選手、平監督がY'S GEAR本社(静岡県浜松市)を訪問。YZF-R1の印象や新たなシーズンに向けての決意を語った。
佐藤裕児選手談:
「ワイズギア・レーシングで走れると聞いたときは、阿部選手の後を継ぐということでプレッシャーを感じたが、うれしかったし期待に応えられるよう全力で頑張ろうと思った。マシンは、2月に入りマレーシアのセパンサーキットで初テストを行った。重量はそんなに違いを感じなかったが、トルクとトップスピードが全然違う。YZF-R6は振られることもなくアクセルを開けることができたが、YZF-R1は繊細なアクセルコントロールが要求されるので、慣れるにはもう少し時間がかかりそうだ。今後は開幕までに2回のテストがあるが、これを含めシーズン前半でマシンとJSB1000のレースに慣れ、中盤からは勝負できるようになりたいと思っている。ファンのみなさんにはサーキットに来ていただき、ワイズギア・レーシングの青いフラッグを振って応援してほしい」
平忠彦監督談:
「マレーシアのテストでは、初のYZF-R1ということで苦労したようだが、最初としては十分なスタートがきれた。今後2回のテストを予定しているが、チームとしてはセッティングはもちろん、集中しやすい環境作りなどでもサポートしていきたい。今年は佐藤選手にとって初のYZF-R1、JSB1000ということで、厳しいシーズンになると思う。しかしどんなレースであっても、最後まで諦めることなく集中して走りきること、常にアンテナを立てていろんなことを感じ取り、それを自分のモノにしていってほしい。そうすることがトップライダーへの近道でもあるからだ。レースではチームとして成長することはもちろんだが、我々の戦う姿を通してレースの楽しさやすばらしさを伝えていくので、ぜひサーキットに足を運んでいただきたいと思う」 |