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ヤマハ発動機株式会社 Revs Your Heart

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レースに関連する広報発表資料をご覧いただけます。

2008年 YAMAHAレースリリース
マレーシア/セパン・サーキットで3日間のテストを終了
ロレンゾ、セパン・テストで力強い走りを披露
ロッシは、進歩を見せてトップに迫る勢い
2008年1月28日
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 フィアット・ヤマハ・チームに新加入したホルヘ・ロレンゾは1月24日、モトGPマシンで4回目、また3番目の場所となるマレーシアでのテストを好調のうちに終了した。転倒もあってロングラン・テストは予定よりも短縮されたが、ミシュランの予選用タイヤで63ラップを走ってベストラップを記録、決勝用タイヤでも安定して好タイムを出した。
 午前中はうだるような暑さのなか、実際のレースを想定しての走行練習。17周目に転倒を喫するまで安定した速さを見せていた。幸い怪我はなく、その後もミシュラン・タイヤのテストを続け、予選タイヤで2分00秒766の見事なタイムを記録。これはトップのN・ヘイデンに0.44秒差、現行のポールレコードからわずかに0.161秒差という大健闘だ。

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 一方、フィアット・ヤマハ・チームのV・ロッシはテスト最終日も調子を上げ、総合成績では参加22台中6位につけた。決勝を想定した21ラップのロングランでは、気温34度という暑さのなかで1周だけペースを下げたが、最後まで順調に走りきって昨年からの進歩を証明した。
 合計48ラップを走ってベストタイムは2分01秒425。ロッシは、マシンセットアップをより良いものに近づけるためにはまだ時間が必要だと認めている。とくにやわらかめの予選用タイヤ装着時が課題になるというが、総合的には、この3日間のスケジュールを予定通りにこなして確かな手応えを得ている。

フィアット・ヤマハ・チームは1週間後の2月5日、再びここセパン・サーキットへ戻って3日間のテストを行なう。


J・ロレンゾ選手談(3位、2'00.766、63周):

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 「今日のテストもとてもうまくいったよ。この3日間の走行で大きな自信になった。ここまでの成果には非常に満足している。今日の午前中は、いつもよりも少しだけグリップ感が足りなかったので、まずはその問題に取り組んだ。それからレースのシミュレーションを行なったが、このときは不運にも、予定の4分の3くらいまで走ったところで転倒してしまったんだ。ラインをわずかに外してしまい、アクセルを開けた途端にマシンのコントロールを失った。でもそれまではペースも悪くなかったし、たくさんのデータを収集することができたのだから、転倒ですべて水の泡っていうわけじゃないさ!幸い怪我もなかったので、そのあとまたミシュラン・タイヤのテストを続け、終盤になって予選タイヤを試してみたら、これがとても素晴らしかった。タイムもかなり上がったんだ。チームのみんなの仕事にはとても感謝している。次のテストでまた前進できると思う」

D・ロマニョーリ、チームマネージャー談:
 「ロングラン・テストでの転倒はあったものの、多くのデータを収集することができたし、ここまでペースが上がってきているので満足している。総合的に見て、この3日間はとても順調で、とくにエンジンに関して確かな手応えを得ることもできた。マシンセットアップについても良くなってきているし、タイヤは新しい材料を手に入れて好調だ。ライダーとチームスタッフの努力に感謝し、今は、10日後にまた次のテストを再開するのを楽しみにしている。いよいよ開幕戦に向けての準備というわけだ」

V・ロッシ選手談(6位、2'01.425、48周):

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 「3日間を通して、とても順調だったと言っていいと思うよ。かなりいろいろな部分について作業を進めることができたからね。ニューマティックバルブ採用エンジンはとてもフィーリングが良かったし、トップスピードは今までよりも上がっている。今までのところエンジンには満足しているけれど、これからまた、信頼性と性能をしっかりとチェックするために走り込みが必要だね。減速時と加速時について引き続き新しい電子制御システムをテストしていて、これによってよりコントロールしやすくなり、ミスが少なくなっている。もちろんブリヂストン・タイヤとの協同作業もたくさん行なった。そして確かな手応えもつかむことができたんだ。予選タイヤを履いた時の走りをもう少し良くしていきたいと思っているんだけれど、そのためには、ソフトタイヤでのマシンセットアップの方法をもっと理解しなければならない。次回はここが課題になりそうだ。今回はブリヂストンに多くのデータを提供することができたと思う。次回はもっとたくさんの作業を一緒にやっていきたい。レースを想定した走行もとてもうまくいった。ただあまりにも暑かったから、1周だけペースを落としてしまったけれど、全体的には昨年のレースの時よりもタイムが上がっている。とにかく最後まで走りきりたかったから、なんとか頑張って、そして最終的には自分のパフォーマンスに非常に満足できた。次回も楽しみだ」

D・ブリビオ、チームマネージャー談:
 「今回のテストでは大きな成果を得ることができた。ヤマハが冬の間に懸命の努力をしてくれたことがよくわかる。だから、すべてのエンジニアに心から感謝している。チームに関わるすべての人間にとって、今のこの時期は、昨年苦労したいくつかの問題や弱点を調整し取り除いていく道のりの途中だ。バレンティーノ自身はすでに非常に良い状態にあるが、今回は長い冬休みのあとの初めてのテストだから困難もあったと思う。これからまた着実に調子を上げてくるだろう。今は10日後の次のテストが楽しみだ」

 テック3・ヤマハ・チームにとっての2008シーズンは、総合3位に迫る好調で幕を開けた。テスト2日目には2位を獲得したC・エドワーズ。最終日の今日は4位となったが、トップからコンマ8秒という僅差。またチームメイトのJ・トーズランドもYZR-M1で3度目の走行ながら8位につける健闘を見せた。


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 エドワーズは合計34ラップを走り、その12周目で昨日までのベストタイムをコンマ2秒短縮。テクニカル・クルーによってフロントのわずかなチャターの問題が取り除かれると、その後は安定した走りを見せ、ミシュラン製決勝用タイヤで2分01秒台をキープした。これは昨年の決勝よりも速いタイムだ。

 一方、初日、2日目と順調に調子を上げてきたJ・トーズランドは、3日目の午後の蒸し暑さのなかでも好調をキープ。新型電子制御トラクションコントロールシステムに慣れることに専念しながらも、ラップタイムでは2分01秒から02秒前半を記録した。今シーズンからテック3・ヤマハ・チームに加入したトーズランドは'08シーズンのモトGPクラスで唯一のイギリス人ライダー。昨シーズンは世界選手権スーパーバイクで全26レース中8勝をマーク、2度目のチャンピオンを獲得している。

 2008シーズンのスケジュールがついに動きだし、忙しい毎日の仕事が待っている。木曜日の午後にはマシンとパーツを荷造りし、次のテストの地、オーストラリアはフィリップアイランドへと向かうことになっており、それが終わると、2月にヘレスとカタールで行われるIRTAテストに参加予定。開幕戦まで6週間とちょっと。カタールのロサイル・サーキットで世界選手権史上初のナイトイベントが行われる。

C・エドワーズ選手談(4th、2'01.179、34周):

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 「今日はちょっとスタートが遅かったよ!身体が痛くてね、もう年なんだ!6週間もバイクに乗っていなかったから、手やお尻がやわらかくなっちゃって、またたこを作り直すのに時間がかかるんだ。3日間を走り終えて水ぶくれがいっぱいさ。マシンのほうは今日もまた一歩前進した。フロントエンドのチャターが気になっていたが、クルーチーフとサスペンション技術者がアイディアを出してくれたんだ。今までには一度も試したことのない方法だったが、とにかく問題は解決された。とてもシンプルなことだけれど、とにかく彼らはとてもよくやってくれた。だから心から感謝!今日はその他にはあまり新しいことはなくて、おもにタイヤについての作業を行った。そしてミシュランの新しいレースタイヤで今日のベストタイムが出たんだ。次のフィリップアイランドに向けて、この調子でいきたい」

J・トーズランド選手談(8th、2'01.745、45周):

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 「11月の時点では2分03秒5を1度出しただけ。だから今回こうして、レースタイヤで2分02秒、予選タイヤでは2分01秒というタイムが出て、総合8位を獲得できたことは本当に嬉しい。マシンについてはチャターがひどく苦労したが、聞くところによれば、セパンはとくにこの問題が出やすいということなので、おそらくオーストラリアのフィリップアイランドでは大丈夫だと思う。チームのサポートには非常に満足し、感謝している。ようやくトラクションコントロールとエンジンのシステムを手に入れることができたので、ひとつ前進だが、これからタイムを上げていくためにはこの操作に慣れて自信をつけていくことが必要だ。これについては次回のテストでの僕の課題になるだろうね。フィリップアイランドのコースは知り尽くしているし、ここよりもずっと涼しいからとても楽しみなんだ」

H・ポンシャラル、テック3・ヤマハ・チーム監督談:
 「2008年最初のテストの成果に非常に満足している。ふたりのライダーが揃って、日に日にタイムを上げていったことが非常に重要。新型マシンとミシュランタイヤが我々を大きく後押ししてくれた結果だと思う。コーリンは走り始めるとすぐに、楽々とタイムを上げていって私を驚かせた。レース用タイヤでは彼が最速だったのではないかと思うが、このことは我々にとって非常に大きな励みとなった。ここまでにかなり多くのものをテストしてきたが、新型ヤマハは間違いなく、昨年に比べて進化している。またミシュランが用意してくれたタイヤにもとても満足している。コーリンは昨年との違いを実感しているし、ジェームスはこつこつ勉強を続けて着実に前進し、我々を驚かせてくれている。モトGPという世界では、何事もひとつひとつ積み上げていくしかない。そうしなければどんな結果が待っているか、我々にはよくわかっているんだ。今回はふたりでたくさんの周回数を走って、ミシュランとヤマハに膨大なデータを提供することができた。次のフィリップアイランドはコンディションも変わり、さらに取り組みやすくなるだろう。今回のテストでは、我々が十分に戦えるだけのポテンシャルを持っていることを証明できたと思う。チームのみんなの頑張りに感謝する」



非公式タイム


順位 選手名 マシン タイム
1 N・ヘイデン Honda 2'00.326
2 C・スト―ナー Ducati 2'00.660
3 J・ロレンゾ Yamaha 2'00.766
4 C・エドワーズ Yamaha 2'01.179
5 J・ホプキンス Kawasaki 2'01.198
6 V・ロッシ Yamaha 2'01.425
7 A・ドビツィオーゾ Honda 2'01.447
8 J・トーズランド Yamaha 2'01.745
9 C・バーミューレン Suzuki 2'01.748
10 L・カピロッシ Suzuki 2'01.778
11 R・ド・ピュニエ Honda 2'01.873
12 中野 真矢 Honda 2'02.032
13 A・デ・アンジェリス Honda 2'02.198
14 M・メランドリ Ducati 2'02.725
15 A・ウエスト Kawasaki 2'02.978
16 T・エリアス Ducati 2'02.995
17 O・ジャック Kawasaki 2'03.030
18 S・ギュントーリ Ducati 2'03.628
19 N・カネパ Ducati 2'03.703
20 芹沢 太麻樹 Kawasaki 2'04.354


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