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「ヤマハ・モーター・イタリア・WSB・チーム」の芳賀紀行とT・コルサーは1月10日、オーストラリアのフィリップアイランド・サーキットで3日間の日程で行われたマシンテストを終了。気温の高低差に悩まされながらも、ヤマハ電子制御インテーク(YCC-I)を使用して確かな手ごたえを得た。
コースコンディションが目まぐるしく変化するなか、二人は決勝用セッティングとタイヤテストに取り組み、芳賀はトップからわずか0.3秒差の1分32秒4をマーク。一方のコルサーも32秒7と好調ぶりをアピールした。路面は所々非常にバンピーな状態で、とくに最終日は気温が38度まで上昇したこともあり難しいコンディションの下での走行だった。
チームはヤマハ電子制御インテーク(YCC-I)のテストに加えてスイングアーム、およびリンケージの開発に取り組んだほか、コルサーがブレーキング・コンポーネントについても作業を行った。実際にレースが行われる3月2日には、今回のような高い気温にはならないと思われる。
芳賀紀行選手談:
「とてもうまくいったよ。この3日間、ニューパーツをいくつかテストしてすべて良い結果が出たので、あとはシーズンの開幕を待つだけだ。今回テストしたのはサスペンション、スイングアームとリンケージ、それにたくさんのタイヤとヤマハ電子制御インテークなど。ヤマハ電子制御インテークはフィリップアイランドへ来る前にも日本で試していて、フィーリングはとても良かった。パワーカーブを見ればさらに改善されていることが分かるし、乗っていて感じる感触もいい。これによって調整の幅が広くなるので、今すぐ採用していきたい」
T・コルサー選手談:
「テストするものが多くて大変だったが、方向性ははじめから見えていたから大丈夫。結果はいいものもあったし、あまり良くないものもあった。僕は主にマシン剛性について作業を行ったほか、ブレーキング特性を上げるためのディスクをいくつかテスト。フロントフォーク、リアショック、スイングアーム・リンクとタイヤについて全範囲を試すことができた。最終日にはあまり好タイムが出なかったが、そのなかでも多くのデータを収集してフィードバックに貢献できたし、決勝用のセッティングでハイペースをキープすることができた。最終日の午後はずっとヤマハ電子制御インテークを使用し、今までとはいくらか異なるパワーを感じることもできた。マシンバランスをベストな状態にするまでには、まだ課題もあるが、とにかく今回のテストは非常に充実していた」
M・メレガリ、ヤマハ・モーター・イタリア・WSB・チーム・コーディネーター談:
「昨年、一昨年に比べてもずっとよくなっており、今回のテストには十分に満足している。とくにレースディスタンスでのテストではスピードも非常によかった。路面コンディションの面で、マシンがパーフェクトな状態で走れるだけのグリップ・レベルが得られないため、我々にとっては依然として難しい状況もある。他チームとの差がどこにあるのかは分からないが、単純に比較することはできないだろう。我々は長距離走行を12時頃に行ったのに対して、他チームは違う時間に行っているから条件が異なるのだ。そのなかでも、とくに紀行の結果にはとても満足できたので、ポジティブな気持ちでここフィリップアイランドを離れることができる。二人ともヤマハ電子制御インテークを適切に使用し、また気に入ったようだ。これは大きな成果であり、開幕戦カタールでは必ず採用することになるだろう」
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