2007年度FIMオフロード・アワードがモナコで開催され、「デ・カルリ・ヤマハ」のアントニオ・カイローリと「ヤマハ・デマリア」のイブ・デマリアがそれぞれ、MX2とMX3での成功を評価されてメダルを受賞した。
世界選手権およびヨーロッパ選手権のモトクロスやスーパーモトからの受賞者たちは、400人を越える人々が見守る中で授与式に臨み、FIMからメダルを受け取った。参列者のなかには伝説の世界チャンピオン、ジャン・ミッシェル・バイルやロジャー・デコステルの姿もあった。
2005年にYZ250Fでチャンピオンの経験を持つカイローリは今シーズン、全15戦中10回の総合優勝、出場した全28ヒート中21ヒートでの優勝、全14戦中13回の表彰台獲得など圧倒的な強さでMX2のタイトル奪還に成功。さらにイギリスGPでMX1にデビューを果たし優勝を獲得した。会場ではショートフィルムが流され、その活躍が紹介された。
「今シーズンを、このように素晴らしい形で締めくくることができてとても嬉しい」と語るカイローリ。「今年はたくさんの優勝を果たすことができた。昨年はほんのわずかの差でタイトルを逃してしまったが、そのことに対しての最高の答えになったと思う。良い思い出はたくさんあるが、なかでもドニントンパークでのMX1優勝は格別だ。表彰台を狙って出場したレースだが、好スタートを切ってYZ450Fで初優勝を果たした時の気分は何とも言えない。2008年にはもっともっとたくさん勝って、ヤマハとの将来を見据えていきたい」
|
一方のデマリアはMX3挑戦にあたり、YRRDのキットパーツを搭載したYZ479Fでのプライベート参戦を選択。
「ライダーとチーム監督とを同時にこなさなければならなかったため、2007年シーズンは厳しいシーズンだった。しかしその結果として3度目のMX3タイトルを獲得することができて、これ以上のことはない」と語るデマリア。来シーズンも引き続き、ヤマハ・フランスのサポートを受けながらいくつかのレースに出場する予定。
デ・カルリ・ヤマハ代表のクラウディオ・デカルリは、この授賞をチーム全体の成果と捉えている。またミケーレ・リナルディはMX2のメーカーチャンピオン獲得に対する授賞式に出席し、「ヤマハは今シーズン、MX2でたくさんの優勝を果たすことができた。その成果に対して与えられるこれらの賞は我々にとっても大きな誇りだ」と語った。 |