次代を担うヤマハライダー、J・ロレンゾがファクトリーチームでの2回目のテストをマレーシア・セパンで無事に終了。着実な進歩を見せて、最終日の今日(11月17日)は昨日までのタイムを1秒近く更新した。3日間のうち最後の2日間は雨もあり、ドライ、レイン両方のコンディションを経験。5.548kmのコースを合計83ラップ走行した。
ロレンゾのベストタイムは2分02秒643。予選タイヤを使用してテスト終盤に記録され、7番手につけた。またレースタイヤでの最速タイムは2分03秒044で、ライディングの確かな進歩をアピールすることができた。トップタイムはN・ヘイデンの2分00秒592で、やはり予選タイヤで記録したもの。フィアット・ヤマハ・チームはこのあとヨーロッパへ戻って1週間の休養をとったあと、11月27日と28日に、スペインはヘレスで今年最後となるテストを行なう予定。
J・ロレンゾ選手談:
「3日間のテストにはほぼ満足している。大変な仕事だけれど、日に日に前進することができた。特に最終日の今日はレースタイヤで昨日のタイムを1秒近く更新することができた。今はライディングスタイルの修正を集中的に行なっていて、ブレーキングを遅らせ加速を早めるようにしている。データを見る限り大きく進歩したが、もちろんまだたくさんの課題がある。長い高速コーナーはまずまずだが、低速コーナーには苦労している。
タイヤについてはまだあまり多くの作業を行っていない。バレンシアでテストしたものと同じものを履いて、これでコンマ5秒ほど速くなった。今日はニューマシンには乗らなかったが、昨日はほんの短時間だけ試すことができた。ニューマシンに本格的に取り組むのは1月以降になる予定で、今はとにかくモトGPマシンに少しでも慣れることが重要だと思っている。この3日間は楽しんで走ることができた。とくに確かな前進があったことは嬉しかった。次のヘレスが楽しみだ」
D・ロマニョーリ、チームマネージャー談:
「今回のテストのおもな目的は、ホルヘにできるだけ乗りやすいマシンを提供するために、必要となるデータを収集すること。ポジションを少し変え、いくらか後方に座るようにしているところだが、さらに進歩するためにはパーツの到着を待たなければならない。ブレーキングポイント、コーナー進入のフィーリングなどがとても良くなっており、これについては次回のテストでも引き続き取り組んでいくことになるだろう。ホルヘとチームスタッフのみんなの献身的な作業のおかげで、次に繋がるいい仕事ができた」
中島雅彦フィアット・ヤマハ・チーム監督談: 「好天にも恵まれて充実したテストができた。ホルヘはかなり多くの周回を走り込み、たくさんの仕事をこなしてくれた。シャシーのセットアップについて良い方向性が見つかったことは励みになる。ホルヘはもちろん、チームクルーやエンジニアたちも本当によく頑張ってくれた。そのおかげで次のヘレステストまでの課題もわかってきた。今回はとても有意義なテストができた」
非公式タイム
順位 |
選手名(国籍) |
マシン |
タイム |
1 |
N・ヘイデン |
Honda |
2'00.592 |
2 |
C・エドワーズ |
Yamaha |
2'01.811 |
3 |
J・ホプキンス |
Kawasaki |
2'02.047 |
4 |
A・ドヴィツィオーゾ |
Honda |
2'02.128 |
5 |
C・バーミューレン |
Suzuki |
2'02.447 |
6 |
L・カピロッシ |
Suzuki |
2'02.587 |
7 |
J・ロレンゾ |
Yamaha |
2'02.643 |
8 |
A・ウエスト |
Kawasaki |
2'02.659 |
9 |
R・ド・ピュニエ |
Honda |
2'02.700 |
10 |
ヤマハテストチーム |
Yamaha |
2'03.269 |
11 |
J・トーズランド |
Yamaha |
2'03.550 |
12 |
ヤマハテストチーム |
Yamaha |
2'05.755 |
13 |
ヤマハテストチーム |
Yamaha |
2'05.879 |
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