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　ヤマハ・ファクトリー・レーシングのV・ロッシとC・エドワーズは23日、スペインはヘレス・サーキットで行われたシーズン開幕直前の最終テストに参加。シーズン開幕戦はカタールで行われるが、新型800ccマシンの最終チェックを行う場所として、第2戦の舞台となるここヘレスが選ばれた。これまでの3回のテストはいずれも暖かい気候に恵まれたが、ヨーロッパへ戻った今回は激しい雨に見舞われて午前中は走行を中止。午後になって雨は上がったものの、折からの低い気温のために路面が乾かず、ふたりは慎重なライディングに留まりタイムアタックには至らなかった。トップタイムを記録したのはM・メランドリ（ホンダ）で、ロッシが持つ990ccでのラップレコードから2秒遅れの１分42秒563。エドワーズが1分43秒385で11位、ロッシは1分44秒494で13位となった。


C・エドワーズ選手談（11位／38周／1'43.845）：

　「天気は悪かったけれど、実は僕らにとってはとても有意義な一日になったんだ。もちろんタイムからはわからないだろうけれど、これは仕方がない。今日のコンディションではタイムアタックなどとても無理だったからね。水溜りの残るこうしたコンディションで走るのはとても危険。最もリスクをおかしたライダーが最も速い、ということになってしまうんだ。僕らは今回、カタールでうまくいった‘スムースな路面用セッティング'を、よりバンピーなここでそのまま使用した。良かったことは、バンピーな路面でなぜうまくいかないかがわかったこと。明日はそのあたりを変更し、どこでも機能するようにしていきたいと考えている。これが明日の課題で、うまくいけば、様々なコースにマシンを合わせていくという点で大きく前進できるだろう。タイムの面では12月のテストのときには遠く及ばないが、マシン自体はそのときよりも良くなっているので路面が乾いて暖かくなればタイムも上がってくるだろう」

V・ロッシ選手談（13位／36周／1'44.494）：

　「今回のテストの重要な点は、12月から今までに僕らのマシンがどのように変わったかを確認することだ。この間に3回のテストを行い、マシンはかなり変化しているしエンジンのニューパーツが投入されるなどでとても速くなっている。今日はコンディションが悪く一日中ウエットのままだったので、速く走るというわけにはいかなかった。でもライバルたちは、こんなコンディションのなかでもかなりのタイムを出していたので驚きだ。序盤のかなり濡れていた状況で僕も速く走ってみたが、本当のウエット・テストをするには不十分だった。だから今日のところはまだ、前回からの前進具合が確かめられていない。それでもいくつか興味深い点もあったので、明日はきっとうまくいくと思う。もちろん、今回の一番の目的は、ここで行われる第2戦のための準備。12月のときよりも速く走れるようにしなければならない。前回と大きく違う点はフロント・サスペンション。でも今日はその変化を見ることができなかった。晴れてくれればタイヤ・チョイスも進めていきたい」

D・ブリビオ、チーム監督談：
　「やりたいことがたくさんあったのに、この天気だからできずに残念だ。しかし、ふたりともそれぞれに課題を見つけ、有効なデータを収集することができたのは収穫だ。明日は天気が良くなることを願っている。そうすれば、前回からどの程度改良が進んだかが見えてくるだろう。この時期はまだ気温が低いので、ある程度は仕方ないのだが、そのなかでも太陽が顔を見せてくれればよい仕事ができるはずだ」

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