ヤマハ・モーター・イタリアのT・コルサーと芳賀紀行は2月11日と12日、新型YZF-R1の最終テストを終了した。2007年シーズンの開幕戦は2月24日。その開催場所となるカタールのロサイル・サーキットで行なわれた今回のマシンテストでは、両ライダーともに様々なセットアップ方法や最新型サスペンションの開発に取り組み効果をあげた。
ヤマハ・モーター・イタリアの他にはスズキのチームも参加し、そのなかでコルサーが最速タイム(1分59秒1)をマーク。芳賀は1日目に転倒したものの最終的には1分59秒9のベストラップで3位につけた。合計周回数では芳賀が61ラップ、コルサーが49ラップ。
T・コルサー選手談:(1位/49周/1'59.1)
「前回のテストのときに要求してあったパーツがすべて揃い、今回予定していたテストはすべてやり終えることができた。そして確かな進歩が見られた。ピレリが今回持って来たタイヤは実際のレースで使おうと思っているものではないので、ロングラン・テストを行なうことにはあまりこだわっていなかった。長距離を走ることに大きな意味がなかったんだ。それよりも様々な変更を行いながら、その都度フィーリングをつかんでいくことのほうに興味があった。ただひたすらいろいろなものを試すことに集中していたからラップタイムも気にしていなかったよ。マシンは前回よりもフィーリングが良くなっている。ここのコースは路面コンディションが日に日に変わるが、コース自体は悪くない。できればもっとたくさんのマシンに走ってもらってゴムを塗り付けてくれるといいんだけれど」
芳賀紀行選手談:(3位/61周/1'59.9)
「前回のテストからさらに大きく進歩が見られたし、新型サスペンションが非常にいい。ただタイヤの選択肢が限られていて、いろいろ難しい面もあったので、これは待つしかない。でもここまでの状況はとてもいい。今回のテストを順調に終えることができて満足している」
M・メレガリ、ヤマハ・モーター・イタリア・チームコーディネイター談:
「まったく新しい4台のマシンを準備してこのテストに臨み、初めのうちはその調整に時間を割かなければならなかった。紀行は昨日の午前中のセッションで転倒もあったため、さらにいくらか時間を無駄にしてしまった。でもその後は順調で、今日はすべてがうまくいった。ロングランはあまり行なわなかったが、紀行は1セットのタイヤで12ラップを連続して走行した。総合的に見て、今回のテストはとても充実していた」
非公式タイム
順位 |
選手名(国籍) |
マシン |
タイム |
1 |
T・コルサー(オーストラリア) |
Yamaha |
1'59.1 |
2 |
M・ビアッジ(イタリア) |
Suzuki |
1'59.3 |
3 |
芳賀紀行(日本) |
Yamaha |
1'59.9 |
4 |
加賀山就臣(日本) |
Suzuki |
2'00.3 |
開催地:カタール/ロサイル (1周5.380km)
ラップレコード:芳賀紀行(Yamaha)2006年 2'00.061
ベストラップ:T・ベイリス(Ducati)2006年 1'58.1
気温:23度 |
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