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　ヤマハは、2007年の国内・海外レース活動について、このほどファクトリーチーム、サポートチームの体制を決定しました。今年もロードレース、モトクロス、トライアル、スノーモビルなど、国内外でさまざまなレース活動を展開してまいります。

【海外レース】

　今シーズンから800ccマシンで争われるロードレース世界最高峰のMotoGPには2チーム4人のライダーが参戦します。ファクトリーチームである「フィアット・ヤマハ・チーム」からは、昨年ランキング2位となったバレンティーノ･ロッシ選手と、コーリン・エドワーズ選手が出場。新時代を迎えるMotoGPで初代チャンピオンを目指します。また、サポートチームの「テック3・ヤマハ・チーム」からは、MotoGPで2度の優勝経験を持つ玉田誠選手と、昨年世界選手権GP250に参戦し、「テック3・ヤマハ・チーム」でテストライダーを務めたシルバン・ギュントーリ選手が、初のMotoGPフル参戦を行います。マシンはYZR-M1です。

　市販車ベースのロードレースとして最高峰と位置づけられるスーパーバイク世界選手権（WSB）には2チーム3人のライダーが参戦。欧州現地法人ヤマハモーター・イタリアが運営する「ヤマハモーター・イタリア・WSB・チーム」から、2006年ランキング3位を獲得した芳賀紀行選手と、WSBで過去2回チャンピオンに輝き、通算33回の優勝経験をもつトロイ・コルサー選手。今シーズン新たに発足する「チーム・YZF・ヤマハ」からは、WSB2年目となる中冨伸一選手が参戦。ともに2007年モデルの新型YZF-R1を駆ります。 スーパースポーツ世界選手権には、「ヤマハ・WSS・チーム」より、昨年、ランキング2位となったケビン・カーテン選手とブロック・パークス選手がYZF-R6を駆り参戦。さらに「ロレンツィーニ・バイ・レオニ・ヤマハ」より、マッシモ・ロッコリ選手が同じくYZF-R6を駆り参戦します。

　AMAロードレース選手権には当社北米現地法人のヤマハモーター・USAから4人のライダーが参戦します。スーパーバイクにはエリック・ボストロム選手とジェイソン・ディサルボ選手が「ヤマハ・ロードレーシング・チーム」から新型YZF-R1を駆り参戦します。また、サポートチームの「グラビスモータースポーツ・ヤマハ・チーム」から、スーパースポーツにジョシュ・ヘリン選手がYZF-R6を駆り参戦、スーパーストックにはベン・ボストロム選手が新型YZF-R1を駆り参戦します。

　モトクロス世界選手権には、最高峰クラスのMX1及び、MX2に参戦します。MX1は今季「ヤマハ・モトクロス・チーム」から、2005年にステファン・エバーツ選手とチャンピオン争いを演じたMX1のトップライダー、ジョシュア・コピンズ選手と、昨年までMX2に出場していた新鋭マルク・ドルーバー選手がYZ450FMで出場。 またMX2にはヤマハモーター・イタリアのサポートチーム「デ・カルリ・ヤマハ」から、昨年のMX2ランキング2位のアントニオ・カイローリ選手がYZ250Fを駆り参戦します。

　1月6日に開幕したAMAスーパークロス選手権には、「ヤマハ・スーパークロス/モトクロス・チーム」より3人の若手ライダーがエントリー。スーパークロスにはグラント・ラングストン選手がYZ450Fを駆り出場。ライツクラスにはブロック・ヘプラー選手、ジョシュ・ヒル選手がYZ250Fを駆り参戦します。さらにヤマハモーター・USAがサポートする「L&M・レーシング・スーパークロス・チーム」から、2006年ランキング3位のチャド・リード選手と、ネイサン・ラムゼイ選手がYZ450Fを駆り出場。なお、「ヤマハ・スーパークロス/モトクロス・チーム」は5月より開幕するAMAモトクロス選手権にも同様の体制で参戦します。

　エンデューロ世界選手権にはEnduro1に「UFO・コルセ・ヤマハ」からマウリツィオ・ミシェルツ選手、シモーネ・アルベルゴーニ選手がWR250Fを駆り参戦。Enduro2には同チームからジョニー・オーバート選手がWR450Fを駆り参戦します。

　スノーモビルレースでは、カナダに本拠を置く「ボス・レーシング」とのパートナーシップにより「ヤマハ・ボス・スノークロス・レーシング・チーム」を設立。2002年以来5年ぶりに世界最高峰のWPSAパワースポーツスノーモビルツアー選手権シリーズへのファクトリー参戦を行います。ライダーには前年度のWPSAプロオープンクラス及びプロストッククラスでダブルチャンピオンとなったロビー・マリノスキー選手、前年度の全日本選手権スーパークラスチャンピオンの中澤裕伺選手を起用。4ストロークマシンRSNytroを用い、技術開発はもちろん、世界最高峰レースでのチャンピオンを目指します。

【国内レース】

　全日本ロードレース選手権・JSB1000には、「YSP・レーシング・チーム・スポンサード・バイ・プレストコーポレーション」から、昨年に続き中須賀克行選手が新型YZF-R1を駆り出場します。なお、各地のYSP（ヤマハ・スポーツ・プラザ）店主によるエリア監督制度は今シーズンも継続いたします。また新チームとして「ワイズギア・レーシング」を発足。ライダーにはMotoGP、WSB参戦などの経験をもつ阿部典史選手を迎え、JSB1000でのチャンピオン獲得を目指します。
　ST600には昨年に引き続き「ジュビロレーシング・チーム」から佐藤裕児選手がYZF-R6を駆り参戦します。

　全日本モトクロス選手権は、「ジュビロレーシング・チーム」から5人のライダーが参戦します。国内最高峰のIA1には、昨年ランキング2位の成田亮選手をはじめ、小池田猛選手、出原忍選手、釘村太一選手がYZ450FMを駆り出場。IA2には尾崎友哉選手がYZ250FMで出場します。 またセミファクトリーチームとして「チーム・YZ」を発足。釘村忠選手、小島太久摩選手、渡辺学選手の3人がYZ250Fを駆りIA2に出場します。

　全日本トライアル選手権の国際A級スーパークラスには、昨年チャンピオンを獲得した黒山健一選手、ランキング4位となった野崎史高選手が、それぞれの所属チームからTYS250Fを駆り出場します。また昨年スーパークラスに参戦していた成田匠選手は、今年から排気量125ccのマシンTYS125Fで国際A級に参戦します。これは来年度よりMFJ全日本選手権で若手育成のために設定される予定の「125ccクラス」の実施前調査も兼ねています。

　1月21日に開幕した全日本スノーモビル選手権では、国内最高峰のスーパークラスに「ヤマハ・レーシング・チーム」から戸沢真司選手。ヤマハオーナーサポートプログラム「Club YAMAHA MOTORCYCLE」の支援を受けて活動する「クラブヤマハ・レーシング」からは、寺崎雅史選手、永倉信明選手、川越清貴選手が参戦します。マシンは4ストロークRSVector SPです。