V・ロッシとC・エドワーズはシーズン開幕戦に向けて順調に前進を続けている。昨日は主にヤマハのニューパーツを試すことに集中。マレーシアの気候がタイヤにとって理想的な路面を作り出した2日目の今日は、ミシュラン製ニュータイヤのテストにほとんどの時間を割いた。
ロッシとエドワーズは今日も好タイムを記録。ともに昨年までの990ccマシン+レースタイヤでのラップレコードを上回った。最終日となる明日はロングラン・テストが予定されており、その後はさらにテストを続けるためにカタールへ移動する。
V・ロッシ選手談:(1位/53周/2'02.099)
「今日はミシュランのニュータイヤを、前後それぞれ幾つかテストした。前回のテストのときと比べて、フロントはあまり大きな進歩はないが、リアのほうはエッジのグリップ性が向上したものを試すことができた。これは僕らの目指してきた方向性が正しいということだと思うので、とても嬉しいんだ。そしてこの部分で確かに前進が見られた。その他にはブレーキング時の安定性を向上させるべく、セットアップを変えながら取り組んできた。また今シーズンからは燃費が重要な要素になるので、エンジンのマッピングについても作業を行った。僕自身のニューマシンンに対するフィーリングも日に日に良くなり、理解度も深まってきた。明日はロングランを行なって、前回テストとデータ比較をする予定。これまで行なってきた作業が、レースディスタンスでのパフォーマンスにどのように影響するか、楽しみにしている」
C・エドワーズ選手談:(2位/44周/2'02.118)
「今日はとても暖かくて、しかも最も暑い時にタイヤテストをしなければならなかったからちょっと大変だったよ! それでも何とか、今日も予定どおりにすべての作業をやり終え、状況は着実に良くなっている。具体的にはヤマハのニューパーツと、そしてたくさんのミシュラン・タイヤをテスト。ほんの2、3週間前のテストに比べても大幅に前進しているので本当に驚きだ。通算してわずか5日間のテストでこんなに良くなっているのだから、開幕に向けて嬉しい予感がするよ。前回は2分03秒台だったが、今回は楽に2分02秒を続けることができた。明日はロングランを行なう予定で、その他にはいくらか気になっているところを引き締めたいと思っている。でも全般的にはすでに十分に好調だ」
D・ブリビオ、チーム監督談:
「今日はふたりとも、ミシュランのニュータイヤのテストを中心に行なった。そしてとても意義ある一日になった。前回のテストに比べて小さいけれども重要な改良点があったと言えるだろう。明日はロングラン・テストを予定しているので、これまでの作業が決勝でのパフォーマンス向上につながってくれるかどうかを見たい」
非公式タイム
順位 |
選手名(国籍) |
マシン |
タイム |
1 |
V・ロッシ(イタリア) |
Yamaha |
2'02.099 |
2 |
C・エドワーズ(アメリカ) |
Yamaha |
2'02.118 |
3 |
R・ド・ピュニエ(フランス) |
Kawasaki |
2'02.554 |
4 |
玉田誠(日本) |
Yamaha |
2'02.745 |
5 |
O・ジャック(フランス) |
Kawasaki |
2'03.761 |
6 |
S・ギュントーリ(フランス) |
Yamaha |
2'05.002 |
7 |
A・ピット (オーストラリア) |
Ilmor |
2'07.923 |
ラップレコード(990cc):L・カピロッシ(Ducati)2006年 2'02.127
ベストラップ(990cc):V・ロッシ(Yamaha)2006年 2'00.605 |
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