詳細本文 レースに関連する広報発表資料をご覧いただけます。 ヤマハ、ニューマシンのYZF-R1で着実な進歩を示す 2007年1月15日 1月13日から15日の3日間、オーストラリア、フィリップ・アイランドにて、ピレリタイヤの最終公式テストが開催された。ヤマハ・モーター・イタリアからは、T・コルサーと芳賀紀行が参加し、2007年仕様のニューマシンYZF-R1のテストを行った。 コルサーは、テスト2日目に1分32秒2のベストタイムをマーク。このタイムは、現在レースでのラップレコードに0.2秒差と迫るもので、3日間のテストセッションを通して4位となった。芳賀はテストに参加した5チームが僅差でタイムを争う中、2日目に自己ベストとなる1分32秒8を記録した。 新しいYZF-R1で2度目の走行となった今回、チームが準備に充てることができた時間は限られていた。このためシャシー、スイングアームのコンビネーションについて、これまで蓄積してきたデータをすべて試すことができず、ベストタイムの追求を充分に行うことができなかった。しかしコルサーは、ホームサーキットで強さを見せつけた。一方、芳賀もテスト最終日に決勝レース用の最適なセットアップを見出すことに成功した。両ライダーはともに、来月カタールで行われる最後のテストに向けて重要な情報収集を行うことができた。 テスト最速ライダーは、スーパーバイクの新しいコースレコードとなる1分30秒7を記録したT・ベイリス(ドゥカティ)で、チームメイトのL・ランジー(ドゥカティ)がコンマ5秒遅れでこれに続いた。 T・コルサー選手談: 「トップスピードとエンジンのフィーリングは悪くないが、コーナー脱出時のリアグリップに若干の問題があり、少々ラインから外れすぎた。それで今のところタイムが出ていないんだ。僕はマシンにはかなり満足しているし、チームは良くやっている。でも僕らはもう少しテストが必要だ。まだフィリップ・アイランドでR1に乗りはじめてわずか3日目だからね。でもそれで希望を失っているわけではない。若干トラブルがあったにもかかわらず、ラップタイムはわるくなかったからね。どこで、どれだけタイムをロスしているのかわかっている。それを解決できる自信もある」 芳賀紀行選手談: 「最終的に良いセッティングを見つけることができたが、トロイと同様、僕も若干問題を抱えている。今日はロングランで20ラップしたのだが、トータルでは良かった。でも8ラップくらいからリアに問題がではじめ、タイヤのパフォーマンスが低下しはじめた。新しいパーツでもっとテストする必要がある」 M・メレガーリ、ヤマハ・モーター・イタリア・チームコーディネーター談: 「前回のカタールのテストではリアグリップの問題は経験しなかったので、今回は意義あるテストだった。新しいR1で充分に競争力を得るために必要なスペックの変更を行うことはできる。ライダー、チーフメカニックとの話し合いの中で、セットアップのための解決策は何なのかわかっているし、レースウイークエンドの間にここでパーツをテストする予定だ。これは大したことではなく、単純にパーツを今、ここに持ち込むことができないだけのことなのだ。ノリユキ(芳賀)は今日、いいレースシミュレーションができた」 非公式タイム 順位 選手名(国籍) マシン タイム 1 T・ベイリス Ducati 1'30.7 2 L・ランジー Ducati 1'31.2 3 J・トーセランド Honda 1'31.7 4 T・コルサー Yamaha 1'32.2 5 L・ラコーニ Kawasaki 1'32.2 6 加賀山就臣 Suzuki 1'32.3 7 F・ニエト Kawasaki 1'32.3 8 M・ビアッジ Suzuki 1'32.4 9 芳賀紀行 Yamaha 1'32.8 10 R・ロルフォ Honda 1'33.2 サーキット:フィリップ・アイランド コース長:4,445km ラップレコード:T・ベイリス(Ducati)2006年 1'32.402 ベストラップ:T・ベイリス(Ducati)2007年 1'30.7 気温:25℃