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　ヤマハ・モーター・イタリアは2007年のスーパーバイク世界選手権（WSB）への参戦体制をこのほど決定した。2005年・2006年同チームからWSBに参戦しランキング3位となった芳賀紀行選手に加え、新たにトロイ・コルサー選手（オーストラリア）が加わる2名体制である。

　コルサー選手は、過去2度にわたりWSBでチャンピオンを獲得、通算33度の優勝経験をもつ選手。1996年にはドゥカティ（2気筒）を駆り世界タイトルを獲得し、また2005年は1000cc4気筒マシンでの初のWSBチャンピオンに輝いている。新チーム体制での初テストは10月25日・ムジェロで行われる予定である。


T・コルサー選手談：
　「ヤマハを駆りWSBに挑戦できるチャンスを得られ非常に嬉しい。チームはとても経験と実績があるプロフェッショナルチーム、芳賀選手とはうまくやっていけると思うし、戦闘力のあるマシンを開発することが出来ると思う。今は、初テストを待ち望んでいるところ。YZF-R1で3度目のタイトル獲得めざして頑張りたい」

芳賀紀行選手談：
　「来年もヤマハ・モーター・イタリアチームから出場できることになり嬉しい。このチームで２年間走ってきたが、この間に強い信頼の絆を得ることが出来た。僕の目的は常に世界タイトルを獲得することだが、そのためにチームはいつもよい環境を与えてくれたしね。コルサー選手は経験が豊富で、彼と同じチームで走ることはとても楽しみ。彼のチーム加入は、マシンの戦闘力アップに繋がると思うよ。僕と彼はこれまでもレースで多くのバトルを展開したけれど、同時に彼はとても尊敬できるライダー。僕にとって彼は最大のライバルだし、またよきチームメイトになると思う」

M・メレガリ談（ヤマハ・モーター・イタリア・チーム・コーディネイター）：
　「このチーム編成は夢が現実になったような話。芳賀選手とは2年間シリーズ戦を走りセッティング方法、コミュニケーション方法、レースの組み立てなど多くのことを共有でき貴重なノウハウを蓄積できた。2007年はその蓄積をいよいよ結果に結び付けるシーズン。コルサー選手は広く知られように世界チャンピオン経験者。その経験とマシン開発能力には定評がある。レースウィークの中でタイヤを選択しながらマシンセッティングしていく彼の能力は、チームにとって力強い。2人のコンビは、相互によい影響を与えるだろう。開幕戦からいいレース展開で臨めるように、しっかりと準備したい」

L.K.コールカンプ談（ヤマハ・モーター・ヨーロッパ／レース部門）：
　「ふたりは、それぞれ特徴的な個性の持ち主。それが組み合わされれば華麗さと果敢な走り、経験・実績などが融合し力強いチームとなると思う。芳賀選手はYZF750SP、YZF-R7、そしてYZF-R1とこれまで3種のヤマハ車を駆りWSBに参戦した経験がある。YZF-R1での3年目の挑戦となる2007年の照準は、ただひとつ世界チャンピオンの獲得だ。一方コルサー選手は経験豊富でマシン開発能力にも長け、チームに大きく貢献してくれるはず。彼は自分自身にとって3度目の世界タイトル獲得を、それぞれ異なるメーカーで達成するという来年のチャンスに大きな情熱をもっている。つまり我々はふたりの世界チャンピオン候補を擁することになり、とても期待できる」