モトGP世界選手権チャンピオン、バレンティーノ・ロッシ選手のヤマハ・ファクトリー・チーム残留がこのほど決定した。モトGPの排気量上限が800ccへと変更され新たな時代を迎える2007年、ロッシは引き続きヤマハ・ファクトリー・チームから参戦し、マシン開発を担うこととなる。
2年前にヤマハ・ファクトリー・チームに加入して以来、ロッシはヤマハとともに大きな成果を収めた。ロッシは、ヤマハYZR-M1で初めて走った2004年シーズンにチャンピオンを獲得。続く2005年、ヤマハ発動機創立50周年の記念の年には、自らの連続タイトルに加えチームタイトル、メーカータイトル獲得にも貢献した。2006年はここまで1勝に留まり厳しい戦いが続いているが、ホームグランプリとなる第6戦イタリアGPでは本来の常勝態勢を取り戻すことが期待されている。
L・ジャービス談(ヤマハ・モーター・レーシング・マネージングダイレクター):
「まず、バレンティーノがモトGPに残ることが決定してとても嬉しい。彼はモーターサイクル・レース界の大使のようなもの。今日のライダーのなかで最も速く、最も才能があり、このスポーツのイメージを世界に向けて発信するにはなくてはならない人物だ。
そのバレンティーノが来季もヤマハとともに戦う道を選択してくれたことも素晴らしい。ヤマハとバレンティーノはここまでとても良い関係を築いてきており、彼が加入した2004年以来、ともに大きな成功を収めている。ヤマハファンにとっても非常に嬉しいニュースだ。バレンティーノの活動はファンに一体感をもたらし、さらにこれからも“ヤマハファミリー”の輪が日々広がっていくだろう。
また2007年から始まる800ccプロジェクトにおいても、バレンティーノはマシン開発を牽引する非常に大切な存在だ。彼からのフィードバックの重要性は、はかり知れないほどで、我々は来季も新しいマシンでタイトルを狙っていけると確信している。ヤマハもバレンティーノも、新たなチャレンジを非常に楽しみにしている。
一方、当面の目標は今季のタイトル獲得。序盤戦は厳しい戦いが続いているが、チームのホームレースとなるイタリアGPを機に、このアンラッキーから必ずや立ち直ることができると確信している」
V・ロッシ選手談:
「来年もヤマハに残ることになってとても嬉しいよ。ヤマハとともに戦った2年間は、僕のこれまでのキャリアのなかでも最高の2年だったからね。この選択が正しかったと確信しているし、来年も彼らと一緒に新クラスにチャレンジするのが楽しみだ」
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