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ヤマハ発動機株式会社 Revs Your Heart

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2006年 YAMAHAレースリリース
バレンシア・テストで芳賀紀行がヤマハ勢トップ 2006年4月7日

 スペイン・バレンシアで行なわれた公式プラクティスにおいて、ヤマハ・モーター・イタリア・WSBチームの芳賀紀行がヤマハ勢トップのタイム、1分35秒259を記録。総合では6番手につけた。芳賀はテストプログラムを予定通りにこなし、さらにニューパーツのテストやセッティング変更にも取り組んで4月23日に行なわれる第3戦バレンシア大会に照準を合わせている。総合1位は最終日の午前中に1分33秒758を記録したT・ベイリス(ドゥカティ)。
 芳賀以外の27名が、コンディションの良かった午前中のセッションでベストタイムを記録しているが、芳賀は気温が高く風も強かった午後の最終セッションでタイムを伸ばした。またチームメイトのA・ピットも、タイムが最も接近した第2グループで総合8位と健闘している。
 ヤマハ・モーター・フランスIPONEの阿部典史は風邪による発熱をおしてのライディング。新しいエンジンやフロント・サスペンションなどのテストを中心に行なって19番手。WSBル-キーの中冨伸一は前回のバレンシア・テストでのタイムを更新して23番手。またS・ジンバートに代わって参加した2004年度ヨーロッパ・スーパーストック・チャンピオンのL・アルフォンシが24番手で続いた。


芳賀紀行選手談:
 「マシンがとても良く走ってくれたし、今回のテストの内容には非常に満足。新しいガス・フォークもとても良い感じだった。マシンセッティングはもうほとんどできあがっているけれど、レース距離を走る場合はまた話は別。だからレース距離を走ってみたかったんだけれど、今回はその時間がとれなかった。また予選タイヤでの周回数は少なかったが、レースタイヤに関してはかなり良い感触をつかむことができた。午後はたしかに風が強かったけれど、僕はあまり影響を受けなかったみたい。それよりも積み重ねてきたテストの成果が、最終セッションですべて出たんだと思う」

A・ピット選手談:
 「このコースで今回ほどグリップ感が良かったのは初めて。今まではずっとグリップ性に問題があったから、思うようにスロットルを開けられなかったが、今回は早めに開けられるようになり楽に走ることができた。現行のマシンでいくつか改善が見られたし、エンジンセッティングをいろいろ試してみて、パワーを引き出しだしたり抑えたりしながらさらに前進を図った。午前中のセッションではやわらかめのタイヤを履いてタイムが出たが、それ以外はほとんどレースタイヤで走っていた。またフロントタイヤをいろいろテストし、レース距離に最も相応しいものを探した」

阿部典史選手談:
 「新しいフロント・サスペンションを試してみたら、これがとても良かった。またエンジンスペックもいろいろ変えてみたが、これについて結果はどれもあまり変わらなかった。最終日には自己ベストの1分35秒9が出たのは嬉しかったが、残念だったのは、風邪で38度の熱が出てしまい最後まで走れなかったこと。早めに切り上げ、家に帰って休むことにした」

中冨伸一選手談:
 「レース距離を想定して走っていた。そのなかで今までの自分のベストタイムを更新する1分36秒7の好タイムを出すことができた。今はレースのなかで、このペースで走れるということだ。第1回のテストに比べたら状況はとても良くなっている。とくにシャシーの感じが良くなっていて、バイクへの信頼もずっと高くなっている」

L・アルフォンシ選手談:
 「終盤でもっとタイムを伸ばせると思っていたが、予選タイヤを履こうと思っていた矢先にフロントホイールとブレーキキャリパーに何かがぶつかって壊れてしまった。でも本番ではすべてうまくいくと思っている」

M・メレガリ、ヤマハ・モーター・イタリア・WSBチーム監督談:
 「今回はテスト項目をいくつか用意してきたが、それがすべてうまくいったので非常に有意義だったと思う。タイヤの耐久性アップを助ける方法も見つかったし、エンジン性能はレースごとに、テストごとに進歩を続けている。ダイノテストで調子の良かったものをコースで実践してみると、やはりとても好調だ。アンドリューやノリはもちろん、チームの全員がとてもよく頑張ってくれた」



ラップタイム


順位 選手名 マシン タイム
1 T・ベイリス Ducati 1'33.758
2 R・チャウス Ducati 1'34.659
3 L・ランジー Ducati 1'34.848
4 T・コルサー Suzuki 1'34.933
5 S・マーティン Petronas 1'35.178
6 芳賀紀行 Yamaha 1'35.295
7 F・ニエト Kawasaki 1'35.377
8 A・ピット Yamaha 1'35.423
9 M・ファブリツィオ Honda 1'35.437
10 加賀山就臣 Suzuki 1'35.538
19 阿部典史 Yamaha 1'35.967
23 中冨伸一 Yamaha 1'36.737
24 L・アルフォンシ Yamaha 1'36.900

サーキット:バレンシア
コース長:4005km
ラップレコード:1分35秒007(2003年:N・ホジソン)
FL:1分33秒758(2006年:T・ベイリス)
開催日: 2006年3月27~29日
気温: 24度


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