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ヤマハ発動機株式会社 Revs Your Heart

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レースに関連する広報発表資料をご覧いただけます。

2006年 YAMAHAレースリリース
ヤマハモトGPチーム
開幕を2週後に控え最終テスト終了
2006年3月14日

 キャメル・ヤマハ・チームのV・ロッシとC・エドワーズ、ヤマハ・テック3チームのC・チェカとJ・エリソンは、2週間後に開幕戦が行われるスペイン・ヘレスサーキットにて、3月10~13日の3日間、開幕前最後となるテストを行った。先週のバルセロナでは絶好調ぶりをアピールしたV・ロッシとC・エドワーズだが、今回は3日間とも期待されたほどの成果は得られなかったが、重要なデータ収集を行って開幕戦に備える。
 またチェカは最終日、トップ5を目指して走行中に転倒。エリソンは様々なライディングスタイルを試すなかでチャターの問題を克服。タイヤテストも積極的に行なったが、予選タイヤで思うようにタイムが伸びなかった。


初日はエドワーズが6位のタイム(3月10日)
 1週間前にバルセロナでテストを行ない、ロッシは安定してトップタイムをキープ。テスト最終日に行なわれた公式プラクティスでは、エドワーズが首位に躍り出て賞品の乗用車を手にした。しかし、今回のヘレスでの1日目は、2人ともトラクション不足のために伸び悩み、エドワーズが6位、ロッシが9位に留まった。

C・エドワーズ選手談(6位/1分41秒730):
 「先週はあれほど好調だったのに、今回はまた、まだまだ課題が残っていることを実感させられた。セッティングは前回のものと99%同じ仕様を使い、マシン自体はとてもよく走ってくれている。しかしトラクションが不十分なので、ミシュランと相談しながらこのコースに合ったタイヤを探さなければならない」

V・ロッシ選手談(9位/1分41秒861):
 「先週のことが嘘のように、今回はいろいろな問題が出て、マレーシアやカタールで体験したようなバイブレーションが再発してしまった。タイヤとマシンが合っていないことが要因だと思うので、残りの2日間で、合うものを見つけたい。開幕前のテストはあと2日間だけなので、ヤマハ、ミシュランとともに問題解決に全力で取り組むつもり。」

D・ブリビオ、キャメル・ヤマハ・チーム監督談:
 「今日は少し上手くいかなかったが、ふたりとも同じ問題にぶつかっている。だから、むしろ解決しやすいもかもしれない。ヤマハ、ミシュランと情報交換しながら作業しており、この良好な協力関係は必ず問題解決を導き出すと信じている」


2日目、セッティング変更にトライ(3月11日)
 キャメル・ヤマハ・チームのV・ロッシとC・エドワーズはテスト2日目、前日から続いているバイブレーションの問題解決に取り組んだ。ミシュラン製のニュータイヤの投入とセッティング変更によって、いくらか改善が見られたものの、ふたりは依然としてYZR-M1のポテンシャルを出し切ることができず、ラップタイムでも上位への浮上はならなかった。

V・ロッシ談(6位/1分40秒915):
 「バイブレーションの問題が解決できず、マシンのポテンシャルをすべて使い切ることができない。様々なセッティング変更を行ってみたが、問題はやはりそのまま残ってしまっていて、高速コーナーでは15~20km/hくらい遅いんだ。それでも昨日よりはずいぶん良くなったのだし、もう1日あるので、そんなに心配はしていない。もしもレース前日の土曜日午後にこの調子だったら不安になるけど、今は100%自信を持っている」

C・エドワーズ選手談(9位/1分41秒105):
 「きのうの時点では、ニュータイヤが問題を解決すると考えていた。確かに少し良くなってタイムも上がったが、期待していたほどではなかった。僕もロッシ選手も同じことで悩んでいて、このバイブレーションのためにスピードを上げることができない。2日目になっても少しも前進できないというのは、大きなフラストレーション。明日は必ず遅れを取り戻す」

D・ブリビオ、キャメル・ヤマハ・チーム監督談:
 「まだもう一日残っているので、データを分析して問題解決にあたる。エンジニアが何か新しい方法を考えてくれている。問題を解決し、良い状態でこの地を離れたい」


テスト最終日、ロッシ、エドワーズ上位浮上ならず(3月12日)

C・エドワーズ選手談(7位/ 1分40秒721):
 「問題はすべて解決した、と言えたらどんなに良かったか…。いろいろな変更を行っても上手くいかず、その分レースを想定したタイヤの耐久テストなどができなかったのも残念。ペースは決して悪くないのだが、勝てるだけの速さではない。全てが上手くいけば、前回のバルセロナのように素晴らしい走りのできるマシンだということがわかっているだけに、悔しくて仕方がない。でも今回でまたたくさんのデータが取れたので、ヤマハとミシュランが、開幕までに良い方法を見つけてくれるだろうと信じている」

V・ロッシ選手談(10位/1分40秒907):
 「まるでレース本番の時のように、今日は大勢のファンが見に来てくれた。もちろん嬉しいことだけど今日は調子が良くなかったから……。昨日の時点では問題解決の自信があったのに、上手くいかなかったので、かなり不安な気持ちになっている。たくさんのタイヤを試してみてもバイブレーションが収まらず、解決方法も見つからないんだ……。ここまでは本当に順調だったのに、この最終テストだけはまったく違う展開。開幕戦がどんなことになるのか見当もつかないというのが本音だ。ジェレミーとヤマハとミシュランとが協力し、今回のデータをもとに何か良い方法を見つけ出してくれることを願っている」

D・ブリビオ、キャメル・ヤマハ・チーム監督談:
 「開幕戦がどうなるのか、分らない状態になってしまった。でも開幕前にこの問題が起きたことは、むしろ良かったのだと思う。多くのテストを消化してデータを収集できた。あと10日あるのだから、これを分析して解決策を探す。多くのサーキットでうまくいっていたことが、なぜここではできなかったのか、このことをしっかりと理解しなければならない。マシンが素晴らしいものであることは確かなので、必ず切り抜けられると思う」

C・チェカ選手談(11位/1分41秒134):
 「日に日に良くなってはいるのだが、タイヤの耐久性に関しては、まだ長い道のりだと言わざるを得ない。レースディスタンスを走ったときにどうなるのか、現時点では全く分らない状況だ。カタールやバルセロナに比べ問題が大きく、非常に残念な気持ちだが、ここで冷静にならなければならないとも考えている。時間はまだあるのだ。短い休息をとりリラックスして、開幕戦に臨みたい」

J・エリソン選手談(18位/1分42秒686):
 「ゆっくり、でも確実に前進できている。新しいサーキットへ行くたびに、僕はそこに慣れるのに他の選手より多くの時間がかかっているんだ。最初はチェカ選手についていこうとした。彼のライディングスタイルを真似ようとしていたのだが、自分には合わないことが分った。それで今日は自分の本来の乗り方に戻して、一気にタイムが伸びた。チャターの問題も、ライディングスタイルを変えたら、かなり良くなった感じがしている。あとはタイヤの耐久性だけが気がかりだ。ここは好きなコースなのでレースが楽しみ。この素晴らしく速いマシンに慣れるのは簡単なことではないが、ヤマハで最初のレースをしっかりと走りたい。少しずつでも前進し、トップ10、最低でも15位までには入りたい」

H・ポンシャラル、ヤマハ・テック3チーム監督談:
 「カルロスが転倒したのは残念。トップ5のタイムに迫っていたところで転倒してしまったからね。でも怪我がなかったのは本当に良かった。これまでに4つのサーキットでテストを行なってきたが、ここが最も苦労した。それでもたくさんの周回数を走り込み、ペースも決して悪くなかったのだから収穫はあったのだと思う。しかもエリソン選手は依然として少しずつだが前進を続けていて、自信もつけてきている。チームを支えてくれているすべての人に感謝したい。また多くのものをもたらしてくれたカルロスにも。ヤマハとダンロップの合同プロジェクトにとって、彼の功績は非常に大きいと思う」



1日目(3月10日)公式ラップタイム(上位10位)


順位 選手名 チーム名 タイム
1 L・カピロッシ Ducati Marlboro Team 1'40.910
2 S・ジベルナウ Ducati Marlboro Team 1'41.176
3 中野真矢 Kawasaki Racing Team 1'41.477
4 D・ペドロサ Repsol Honda Team 1'41.499
5 T・エリアス Fortuna Honda 1'41.680
6 C・エドワーズ Camel Yamaha Team 1'41.730
7 C・チェカ Tech 3 Yamaha 1'41.732
8 J・ホプキンス Rizla Suzuki MotoGP 1'41.740
9 V・ロッシ Camel Yamaha Team 1'41.861
19 J・エリソン Tech 3 Yamaha 1'44.953


2日目(3月11日)公式ラップタイム(上位10位)


順位 選手名 チーム名 タイム
1 中野真矢 Kawasaki Racing Team 1'40.047
2 L・カピロッシ Ducati Marlboro Team 1'40.544
3 J・ホプキンス Rizla Suzuki MotoGP 1'40.791
4 R・ドゥプニエ Kawasaki Racing Team 1'40.839
5 D・ペドロサ Repsol Honda Team 1'40.859
6 V・ロッシ Camel Yamaha Team 1'40.915
7 C・チェカ Tech 3 Yamaha 1'40.943
8 S・ジベルナウ Ducati Marlboro Team 1'40.954
9 C・エドワーズ Camel Yamaha Team 1'41.105
10 C・バーミューレン Rizla Suzuki MotoGP 1'41.110
18 J・エリソン Tech 3 Yamaha 1'43.797


3日目(3月12日)公式ラップタイム(上位10位)


順位 選手名 チーム名 タイム
1 L・カピロッシ Ducati Marlboro Team 1'39.411
2 S・ジベルナウ Ducati Marlboro Team 1'39.663
3 中野真矢 Kawasaki Racing Team 1'39.776
4 D・ペドロサ Repsol Honda Team 1'40.416
5 R・ドゥプニエ Kawasaki Racing Team 1'40.468
6 N・ヘイデン Repsol Honda Team 1'40.570
7 C・エドワーズ Camel Yamaha Team 1'40.721
8 T・エリアス Fortuna Honda 1'40.732
9 C・バーミューレン Rizla Suzuki MotoGP 1'40.750
10 V・ロッシ Camel Yamaha Team 1'40.907
11 C・チェカ Tech 3 Yamaha 1'41.134
18 J・エリソン Tech 3 Yamaha 1'42.686

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