詳細本文 レースに関連する広報発表資料をご覧いただけます。 モトGP「公式プラクティス」 エドワーズがトップタイムで賞品の乗用車を獲得! 2006年3月8日 賞品の新車のキーをかざすエドワーズ 2006年の開幕を3週間後に控えた3月3~5日、モトGP公式プラクティスがカタルニアサーキットで行われ、ヤマハライダーは順調にテストを消化した。最終日には40分のタイム計測でトップのライダーに新車のBMWが贈られる「公式プラクティス」が行われ、キャメル・ヤマハ・チームのC・エドワーズがトップタイムを記録し賞品を手にした。また、テック3・ヤマハ・チームのC・チェカも終始上位につけ好調さをアピール、チームメイトのJ・エリソンはウエットでの最終日に4位につけマシンに馴染んできたことを示した。 初日はロッシ、エドワーズがワンツー!(3月3日) ストライプの入った新しいキャメル・カラーで登場したV・ロッシとC・エドワーズの2人は初日から終始好調さをアピール。気温の低い午前中もすぐにペースを掴んで好タイムをマークし、セパンやカタールの暑さに限らず様々な状況に対応できるマシンの仕上がり具合を示した。この日、最終的にはロッシがトップタイム、エドワーズが2位、そしてテック3ヤマハのC・チェカが3位につけた。 ニューカラーYZR-M1を駆るロッシ V・ロッシ選手談(1位/1分43秒608/54ラップ): 「思っていたより天気も良かったので、とくにタイヤのフィーリングを掴むのにはちょうど良かった。5月のレースでは気温がもっと高くなるから、今回のデータはあまり役に立たないかもしれないが、セッティングに関しては確実に前進できた。タイムも非常によかったので満足」 C・エドワーズ選手談(2位/1分44秒063/66ラップ): 「今回はあまり変更を行なわず、セパンで使った仕様をもう一度試してみた。午前中は気温が低かったが、タイヤを照準としたテストではラップを重ねるにつれ、どんどん調子が上がった。マシンは好調。何もかも上手くいっている。最終日のタイム計測も、楽しみにしている」 D・ブリビオ監督談(キャメル・ヤマハ・チーム): 「ヤマハが上位を独占して嬉しい。テストプログラムを予定通りに順調に進めており、基本セッティングはとても上手くいっている。セパン、カタールに続き3つ目のサーキットだが、大きくコンディションの違うところで、いずれも好調をキープできることは自信になる。2人ともリラックスして自分の仕事に打ち込んでいる」 2日目も好調をキープ(3月4日) 公式テスト2日目もロッシがトップタイムをマーク。ロッシはほとんどの時間帯でトップをキープし、チームメイトのエドワーズもこれに続いた。ロッシは前日のタイムを1.2秒更新する1分42秒477のトップタイム。一方エドワーズは、0.7秒縮めるにとどまり4位で2日目のテストを終えた。 V・ロッシ選手談(1位/1分42秒477/72ラップ): 「タイムは昨日の時点ですでにとても速かったので、今日はタイムよりもマシンの改良に重点を置いた。いくつか重要なテストを行い、ベース設定セッティングはとてもいいものが仕上がった。以前はチャタリングに悩まされていたが、今ではこれを解決できたので、自然にラップタイムも上がってきた。このマシンはまるで僕の“娘”のような存在。そして、エドワーズやチェカも彼女をとても気に入ってくれるのが嬉しい。明日の賞品に一番近いところにいるけれど、明日は明日。どうなるかな?」 C・エドワーズ選手談(4位/1分43秒388/65ラップ): 「今日のテスト課題はいくつかあったが、どれも好結果を得た。だから今日は最高にうれしい日だ。マシンは日に日に良くなり、求めているものが次々と実現できる。気温が低いのでタイヤテストは十分にできなかったが、サスペンションとエンジン・マッピングのテストは順調で65ラップをコンスタントに良いペースで走れた」 D・ブリビオ監督談: 「今日もヤマハが上位につけた。ライダーたちが頑張ってくれているし、チームもテストプログラムを順調にこなしている。今回は主にシャーシセッティングに力を入れたが、十分な成果を得ており、明日のタイム計測にも自信をもって臨めそうだ。 最終日に4位のタイムを記録したエリソン エドワーズがトップタイム、エリソンも4位(3月5日) この日は、ウエットのコンディションの中、40分間のスケジュールで「公式プラクティス」のタイム計測が行われた。エドワーズはここで終盤続けざまに好タイムを記録。1分57秒102でトップに立つ。ロッシは12周目までトップにつけていたが転倒、タイムアタックのチャンスを逃してしまった。ロッシ、エドワーズ、チェカが好調さをアピールしてきた今回のテストだが、この日はJ・エリソンが4位獲得の好タイムをマーク。ニューマシンに慣れてきたところを証明した。チェカも賞品の乗用車を狙っていたひとりだが、ロッシ同様10コーナーで転倒し、賞品獲得にはならなかった。 C・エドワーズ選手談(1位/1分57秒102/15ラップ): 「天候を見たときは、リスクをおかせるライダーが賞品を手にするだろうと思った。ラップタイムは安定して、周回ごとに速くなった。もう少し走れば、もっと短縮できたかもしれない。このところ、常に言っているように、非常に調子がいい。今回の結果はその証明になったと思う。チームが頑張ってくれたお陰だ。賞品を貰えたのは嬉しかったけれど、誰でも本当に欲しいのは“優勝”だ。今年はそれを狙える位置にいると思う」 V・ロッシ選手談(3位/1分59秒360/11ラップ): 「賞品が貰えないと分かった時、是非エドワーズに取って欲しいと思った。冬の間、一緒に頑張ってきて今日このような結果を出すことができた。僕は、タイムもペースも良かったが、ブレーキングでミスして転倒してしまった。3日間を通じてマシンが好調だったので、とても自信になった」 D・ブリビオ監督談: 「シーズン最初の“トロフィー”を獲得することが出来た。終盤、エドワーズとロッシのバトルが見られなかったのがちょっと残念。このあとは、いよいよ最終調整のためにヘレスへ向う」 J・エリソン選手談(4位/1分59秒619/16ラップ): 「非常に満足。でも、昨日までのドライのセッションでどんどん調子を上げていたので、今日の雨は少し残念。昨日は2秒も縮めることが出来たのだから、今日も晴れていていたら、きっと凄いことになっていたと思う。ようやくマシンが自分のものになってきた感じ。ゼッケン77をモニターのトップで見たときは、本当に嬉しかった」 1・2日目と上位タイムをマークしたチェカ C・チェカ選手談(8位/2分00秒551/13ラップ): 「チームと一緒になって良い仕事が出来ている。3日間を通じてラップタイムも良く、マシン、タイヤともに好調だ。ただ2~3周はいい感じなのだが、6~7周後のフィーリングに課題もある。ダンロップとヤマハで色々検討しているが、次はまた新しいものを試してみたい。セッティングにも課題はあるが方向性は見えているし、チーム全員がそこに向って頑張っているので心配は何もない」 H・ポンシャラル監督(テック3・ヤマハ・チーム): 「非常に良かった。期待を大きく越える出来事だ。これまでに3つのコースを走ってきたが、多少の違いはあれ、いつもほぼ同じ基本セッティングを使用し、いつも良い走りができた。おかげでタイヤ選択のほうに集中できるのも嬉しいことだ。経験豊富なチェカの加入で、全てが好転したように思う。彼がエリソンを含め、チーム全員を助けてくれるのだ。チェカのデータを使いエリソンも飛躍できた。ベテランと若い力のコンビネーションで良いチームが出来た」 1日目ラップタイム(上位10位) 順位 選手名 チーム名 タイム 1 V・ロッシ Camel Yamaha Team 1'43.608 2 C・エドワーズ Camel Yamaha Team 1'44.063 3 C・チェカ Tech 3 Yamaha 1'44.070 4 J・ホプキンス Rizla Suzuki MotoGP 1'44.197 5 N・ヘイデン Repsol Honda Team 1'44.209 6 中野真矢 Kawasaki Racing Team 1'44.399 7 S・ジベルナウ Ducati Marlboro Team 1'44.556 8 M・メランドリ Fortuna Honda 1'44.672 9 T・エリアス Fortuna Honda 1'44.702 10 玉田誠 Konica Minolta Honda 1'44.721 16 J・エリソン Tech 3 Yamaha 1'46.217 2日目ラップタイム(上位10位) 順位 選手名 チーム名 タイム 1 V・ロッシ Camel Yamaha Team 1'42.477 2 C・チェカ Tech 3 Yamaha 1'43.142 3 中野真矢 Kawasaki Racing Team 1'43.245 4 C・エドワーズ Camel Yamaha Team 1'43.388 5 S・ジベルナウ Ducati Marlboro Team 1'43.784 6 R・ドゥプニエ Kawasaki Racing Team 1'43.847 7 J・ホプキンス Rizla Suzuki MotoGP 1'43.970 8 N・ヘイデン Repsol Honda Team 1'44.029 9 玉田誠 Konica Minolta Honda 1'44.246 10 D・ペドロサ Repsol Honda Team 1'44.369 15 J・エリソン Tech 3 Yamaha 1'45.488 3日目ラップタイム/オフィシャルプラクティス(上位10位) 順位 選手名 チーム名 タイム 1 C・エドワーズ Camel Yamaha Team 1'57.102 2 N・ヘイデン Repsol Honda Team 1'58.921 3 V・ロッシ Camel Yamaha Team 1'59.360 4 J・エリソン Tech 3 Yamaha 1'59.619 5 C・バーミューレン Rizla Suzuki MotoGP 2'00.001 6 M・メランドリ Fortuna Honda 2'00.218 7 K・ロバーツ Team Roberts 2'00.225 8 C・チェカ Tech 3 Yamaha 2'00.551 9 J・ホプキンス Rizla Suzuki MotoGP 2'00.621 10 R・ドゥプニエ Kawasaki Racing Team 2'01.249