詳細本文 レースに関連する広報発表資料をご覧いただけます。 2006年ダカール・ラリー 6日目を終了 フレティーネ選手が6番手に浮上 2006年1月11日 第4日―1月3日(火) エルラシディアからワルザザット(モロッコ)は、リエゾン56km、スペシャル(SS)386km、リエゾン197kmのトータル639km。この第4ステージも、砂埃に悩まされる厳しいものとなった。10番手からスタートしたD・フレティーネ(ヤマハ)は386kmのSSにおいて、持てる体力と経験をすべて注いでポジションアップ。モロッコでの第2ステージとなるこの区間は、最初の区間に比べ技術的には容易なルートが設定されており、多くの直線と硬いサンド質のルートが特徴だった。フレティーネにとって、大排気量マシンと最高速を誇るライバルたちに挑みかかるには、不向きな場所ともいえた。そのなかでもWR450Fの強みを発揮し、7番手でこの日の走行を終了した。 第5日―1月4日(水) ワルザザットからタンタン(モロッコ)は、リエゾン187km、SS350km、リエゾン282kmのトータル819km。 この区間は、ヤマハWR450Fアフリカキット仕様の耐久性が試されるテクニカルなルート。実際フレティーネは350kmのSSを4時間かけて走行し、トップのデプレ(フランス)から13分遅れでタンタンのビバークに到着した。序盤の転倒で膝を傷めたため、リアブレーキをかける場合やステップに立ち上がらなければならないような場所では、必死の努力が必要だった。トップグループについていくのが厳しい状態となり、思い通りに走れない辛さはあったが、それでもフレティーネはリスクを計算してしっかり順位をキープ、10番目に目的地に到着した。アフリカ3日目を終了して総合7位。翌午前2時の出発に備え、短い睡眠を取った。 第6日―1月5日(木) タンタンからズエラット(モーリタニア)の区間は、リエゾン336km、SS444km、リエゾン12kmのトータル792km。フレティーネは、ひざの怪我に苦しみながらも、モロッコ最後のビバークを10番手で出発。モーリタニアに入って景色も一変。路面も小山や黄褐色の草が生えたコンディションに変わったため、軽量で扱いやすいWR450Fにより適したルートが始まった。このなかでフレティーネは総合6位まで順位を上げた。 D・フレティーネ選手(WR450F アフリカキット仕様-ヤマハ・モーター・フランス・イポンヌ)談: 「夕べは3時間しか寝ていないし、今日は非常に長い走行で大変だった。初めの220kmはあまり良くなかったね。最初のチェックポイントでは14位、トップのホル(スペイン)やコマ(スペイン)から7分遅れくらいで走行していた。そのあと小さな丘や黄色い草地の路面に変わると、かなり速く走れるようになった。ナビゲーションの状態も悪くなかったから、上位陣の走ったルートを通らず、自分で選んでいったらこれが功を奏した。3~4分縮めて8番手まで順位を上げることができた。ひざの怪我はもうかなり良くなっている。夕べしっかりと手当てしてもらったからね。靭帯を中心に診てもらい、僕も自分でストレッチをしたりした。おかげで走行中もひどい痛みはなかったよ。バイクもずっと好調だ。 明日はスタート順が逆になり、トップグループと一緒に出発することになるので楽しみ。レースはまさにここからとも言えるよ。みな睡眠不足になっているし、このあとの3日間はまたいろいろなことが起こるだろう。油断せず集中しなければ。でも、しっかりと準備してきたからそんなに心配はしていないよ」 総合順位(第6日目終了時点) 順位 No. 選手名(国籍) マシン タイム 1 2 コマ(スペイン) KTM 18h15:45 2 1 デプレ(フランス) KTM +3:43 3 3 エステベプ・ホル(スペイン) KTM +4:25 4 4 デル・バルド(スイス) KTM +5:57 5 10 カルデコット(オーストラリア) KTM +27:43 6 12 フレティーネ (フランス) YAMAHA +34:28