詳細本文 レースに関連する広報発表資料をご覧いただけます。 ヤマハ、モトクロス世界選手権MX1・MX2のダブルタイトル獲得! S・エバーツ、2005年MX1世界チャンピオン決定! MX2クラスではYZ250FのA・カイローリが初タイトル! 2005年9月5日 9月4日(日)オランダで開催されたモトクロス世界選手権第16戦MX1クラスで、ヤマハL&MモトクロスチームからYZ450FMで出場したステファン・エバーツ選手(ベルギー)が両ヒート優勝を飾り、ポイント獲得数を671点に広げ最終戦を待たずして2005年のシリーズチャンピオンを決めた。 エバーツ選手の世界タイトルは2003年から設定の最高峰クラスでの3年連続。またエバーツ選手とヤマハにとって01~02年500ccチャンピオンを含めて5年連続チャンピオン。エバーツ自身にとって9度目の世界タイトルとなる。(125ccで1回、250ccで3回、500ccで2回、旧MXGP&現MX1で3回) また同日開催されたMX2クラスでは、YZ250Fを駆り第1ヒート7位、第2ヒート8位で総合5位となったアントニオ・カイローリ選手(イタリア)がポイント獲得数を549点とし最終戦を残して初の世界チャンピオンを決定した。ヤマハ4サイクルYZ250Fにとって初のモトクロス世界選手権でのタイトル。また旧125cc=現MX2クラスでのヤマハのタイトル獲得は1997年以来通算4度目。 これで、ヤマハ選手のモトクロス世界選手権でのタイトル獲得は、1973年の250cc初タイトル獲得以来19回目となる。(旧125&現MX2=4回、旧250cc&現MX1=9回、旧500cc=6回)また、1972に世界選手権に初参戦して以来、ヤマハが世界選手権でのダブルタイトルを獲得したのは今回が初めてとなる。 エバーツ&カイローリ、全日本最終戦(日本GP)にスポット参戦! 日 程 : 10月23日(日) 会 場 : スポーツランドSUGO(宮城県柴田郡) 大会名 : モトクロス全日本選手権第10戦日本グランプリ 2005年MX1のタイトルを決めたエバーツと、MX2のタイトルを決めたカイローリ(9月4日オランダGPにて) S.エバーツ選手談(2005年モトクロス世界選手権MX1チャンピオン) :「今日のコースは僕にとてもアドバンテージがあった。僕はサンドコースで、状況に対応しながら走るのが好き。タイミングが非常に大切で、それが好きな理由だ。昨日はいい感じで走れたし、その状態を決勝でも持続できた。ここはタウンリー選手が速いことが分かっていたので、第1ヒートでは彼に先に行ってもらい彼の走行ラインを見たうえで抜く作戦でいった。結果的に両ヒートをとれてタイトルを獲ることができたのは素晴らしい。たくさんのファンの前でそれができたのも嬉しい。このタイトルを獲得するまでの道のりは、決して楽なものではなかった。GPで、両ヒートともスタートが上手く行ったのも恐らく初めてだと思う!今年は勝つためにハードワークを強いられたが、それだけに満足も大きい。祝賀パーティが楽しみ!」 A.カイローリ選手談(2005年モトクロス世界選手権MX2チャンピオン) :「今回のGPでタイトルを決定したかった。僕は砂の中で乗るのが大好きだし、近くのベルギー住んでいる。ここは僕の第2の故郷だから。昨日の予選では実は左手首を痛め、また以前からの足首の怪我のため、今日は深い砂の中でプッシュするのが大変だった。でも、やれると信じていた。第1ヒートでは良いスタートができたが、トップグループのペースについて行けなかった。でもレース終盤に向けて、体力を温存しておいた。そしてゴールの2ラップ前、チームから僕が既にタイトルを獲ったことを伝えられた。もう本当に今までに感じたことのない驚きの気分。本当に最高だ。僕にはあとひとつ残されている大きな目標がある。それは、フランスでのデナシオンでイタリアチームとともに良い成績を残すこと」 渡部達也ヤマハ発動機(株)モーターサイクル開発室・室長談 :「1997年、当社は4ストロークのモトクロッサーをデビューさせましたが、その後各社の4ストロークマシンの投入もあり、レースの現場で各社しのぎをけずっているだけでなく、マーケットでも注目を浴びているのが昨今のモトクロスシーンと言えます。こうした中、ヤマハ創立50周年の記念すべきこの今季、1972年にモトクロス世界選手権に初挑戦して以来初となる世界選手権両クラスのライダーチャンピオン(MX1、MX2)を獲得することが出来たことを本当に嬉しく、また光栄に思います。これも、世界中のファンの皆様のご声援と、スポンサー様、各国ディストリビューター様、チーム関係者のご理解ご支援に支えられてのことであり、改めてお礼を申しあげる次第です。今後も世界中のモトクロスファンに感動をお届けできるよう開発の手を休めることなく【次の1勝】を目指し、その勝利がヤマハブランドイメージ高揚に繋がるよう関係者一丸となって精進していく所存です。今後もご声援の程よろしくお願いいたします」 ステファン・エバーツ 選手プロフィール 氏 名/Stefan EVERTS 国 籍/ベルギー 生年月日/1972年11月25日 チーム名/ヤマハL&Mモトクロスチーム 趣 味/音楽、ゴルフ、カート、水上スポーツ レース歴 1989年:125cc 世界選手権ランキング15位 1990年:125cc 世界選手権ランキング3位 1991年:125cc 世界選手権チャンピオン 1992年:250cc 世界選手権ランキング11位 1993年:250cc 世界選手権ランキング2位 1994年:250cc 世界選手権ランキング2位 1995年:250cc 世界選手権チャンピオン 1996年:250cc 世界選手権チャンピオン 1997年:250cc 世界選手権チャンピオン 1998年:250cc 世界選手権ランキング2位 1999年:250cc 世界選手権ランキング11位(一時怪我で不出場) 2000年:怪我で不出場 2001年:500cc 世界選手権チャンピオン 2002年:500cc 世界選手権チャンピオン 2003年:MXGP 世界選手権チャンピオン 2004年:MX1 世界選手権チャンピオン 2005年:MX1 世界選手権チャンピオン(第16戦で決定) エバーツ選手、2005年シーズンの成績(第16戦終了時) 開催日 大会名 第1ヒート 第2ヒート 備考 4月3日 第1戦ベルギー GP 1位 3位 総合優勝 4月17日 第2戦スペインGP 8位 2位 4月24日 第3戦ポルトガルGP 1位 3位 総合優勝 5月8日 第4戦ナムールGP 2位 1位 総合優勝 5月15日 第5戦ヨーロッパGP 11位 2位 5月29日 第6戦日本GP 2位 1位 総合優勝 6月5日 第7戦イギリスGP 1位 1位 6月12日 第8戦イタリアGP 5位 1位 6月26日 第9戦フランスGP 2位 7位 7月3日 第10戦スウェーデンGP 4位 4位 7月17日 第11戦南アフリカGP 2位 2位 7月31日 第12戦ベルギーGP 5位 1位 8月7日 第13戦チェコGP 1位 4位 8月21日 第14戦ドイツGP 1位 1位 総合優勝 8月28日 第15戦イギリスGP 5位 5位 9月4日 第16戦オランダGP 1位 1位 総合優勝 9月17日 第17戦アイルランドGP アントニオ・カイローリ 選手プロフィール 氏 名/Antonio CAIROLI 国 籍/イタリア 生年月日/1985年9月23日(19歳) チーム名/Team Yamaha De Carli 趣 味/マウンテンバイク、マウンテントレッキング レース歴 1992年:レース開始 1998年:イタリア・ミニ・セニアチャンピオン 1999年:250cc 世界選手権ランキング11位(一時怪我で不出場) 2000年: 欧州選手権85ccランキング5位 イタリア125'cadet'選手権ランキング3位 2002年:イタリア国内選手権125cc 2003年:イタリア国内選手権ランキング15位 2004年:MX2 世界選手権ランキング3位 2005年:MX2 世界選手権チャンピオン(第16戦で決定) カイローリ選手、2005年シーズンの成績(第16戦終了時) 開催日 大会名 第1ヒート 第2ヒート 備考 4月3日 第1戦ベルギー GP 5位 4位 4月17日 第2戦スペインGP 1位 8位 4月24日 第3戦ポルトガルGP 1位 1位 総合優勝 5月8日 第4戦ナムールGP 1位 28位 5月15日 第5戦ヨーロッパGP 2位 16位 5月29日 第6戦日本GP 1位 4位 6月5日 第7戦イギリスGP 29位 13位 6月12日 第8戦イタリアGP 1位 3位 総合優勝 6月26日 第9戦フランスGP 出場せず 出場せず 7月3日 第10戦スウェーデンGP 1位 1位 総合優勝 7月17日 第11戦南アフリカGP 9位 2位 7月31日 第12戦ベルギーGP 1位 1位 総合優勝 8月7日 第13戦チェコGP 1位 2位 総合優勝 8月21日 第14戦ドイツGP 1位 1位 総合優勝 8月28日 第15戦イギリスGP 3位 20位 9月4日 第16戦オランダGP 7位 8位 9月17日 第17戦アイルランドGP