詳細本文

　第4戦フランスGP後のテスト中に転倒負傷したフォルトゥナ・ヤマハ・チームのT・エリアスに代わり、世界選手権耐久レースのチャンピオン、D・チェカが、今週末に行われる世界選手権ロードレース第5戦イタリアGPに同チームから出場する。

　エリアスは左手首骨折と脚の靭帯を断裂して手術を受け、現在脚はギプスで固定。担当医のザビエル・ミールによれば、回復までに5週間ほど要する状況だ。
　エリアスは第5戦の欠場を決定し、代わって今シーズンのル・マン24時間耐久レースでヤマハを勝利に導いたチェカが、ロードレースの世界最高峰、モトGPにデビューする機会を得ることとなった。

　チェカはスペイン・バルセロナ出身の25歳。1996年からレース参戦を開始し、おもに4ストローク・カテゴリーの耐久選手権、スーパースポーツやスーパーバイクの世界選手権に出場。2000～2002年までは、初期はホンダ、後半はアプリリアからロードレース世界選手権・250ccクラスに参戦し、その最終レースとなった2002年のバレンシアGPで自己最高の6位入賞を果たしている。
　チェカは火曜日にムジェロ・サーキットでチームと合流。エリアスの現チーフメカニックで、以前はチェカの兄、C・チェカのメカニックを務めていたA・ジメネスが、今回のGPデビューを全面的にバックアップ。またチームメイトのR・チャウスとは以前から面識があり、一緒にスーパーモトのトレーニングを行う仲だ。
　また、ル・マン24時間で優勝を果たしているチェカは、フランス／マニクール・サーキットで開催されるボルドールにも出場を予定している。