2004年の世界耐久選手権チャンピオンチームのヤマハGMT94が4月16日~17日開催されたル・マン24時間耐久レースで、念願の優勝を成し遂げた。ヤマハYZF-R1を駆ったD・チェカ、W・コステス、S・ジンバートの3人は、合計830ラップを走破、2位のカストロール・スズキを20秒差で抑えてトップでチェッカーをくぐった。
ポールポジションからスタートしたGMT94は、持ち前の安定した走りでレース序盤をリード。4時間経過後にはクラッチレバーの修理により、予定外のピットストップで順位を下げたが、チームの素早いピットワークもあり夜中の12時までに再びトップを奪い返した。また最後のピットストップではオイル漏れの可能性をチェックするなど緊迫した場面もあり、スズキ・チームに差を詰められたが、チェカが最後のゴールまでハイペースをキープしてライバルを抑え込んだ。
D・チェカ選手談:「今年のル・マンは必ず優勝できると信じていた。勝てるマシン、勝てるタイヤがあったし、ウイリアムとセバスチャンもこの良い環境に非常に満足していた。我々チームはスズキよりも速いとわかっていたので、必ず勝てると信じて少しも疑わなかった」
クリストフ・ギュオ監督談:「ライダーはもちろんのこと、チームの全員みんなで懸命に頑張ってきた。GMT94はチームというより、まるでファミリーのようなもの。ヤマハとともに戦うことを決めたときから、この日が来ることを信じていた。でも今日の勝利は始まりに過ぎない。これから2度目、3度目を目指していく」
1 |
Yamaha GMT 94 (Yamaha) |
830 laps |
2 |
Suzuki Castrol 1 (Suzuki) |
830 laps |
3 |
Suzuki Castrol 2 (Suzuki) |
823 laps |
4 |
National Motos 5 (Honda) |
809 laps |
5 |
Team Acropolis EMS 99 (Yamaha) |
802 laps |
6 |
Bolliger Team Switzerland 8 (Kawasaki) |
795 laps |
7 |
Team AM Moto Racing 110 (Suzuki) |
793 laps |
8 |
JLC Moto Ulteamatum 45 (Suzuki) |
793 laps |
9 |
Decibels Endurance 33 (Yamaha) |
791 laps |
10 |
Team DAP Moto 91 Mobil 1 (Honda) |
786 laps |