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　来たる2月26日のカタール大会を皮切りに全12戦で競われる2005年スーパーバイク世界選手権に出場するヤマハチームの体制がこのほど決定した。
　ヤマハモーターイタリアチームから、芳賀紀行選手とアンドリュー・ピット選手が出場する。また、ヤマハモーターフランスチームから阿部典史選手とセバスチャン・ジンバート選手が出場。その他２チームから有力選手が、ヤマハYZF-R1を駆りそれぞれ出場する。

　1994年から2001年までヤマハライダーとして活躍した芳賀選手は、この間にスーパーバイクで11回の優勝を果たしたほか、2000年には自己最高のランキング2位を獲得している。
　芳賀選手は、昨年スーパーバイク世界選手権にドゥカティを駆りプライベート参戦し、優勝6回を含む成績を残し、イタリアメーカーからのファクトリー参戦の２選手に続くランキング３位の成績を収めた。なお芳賀選手のYZF-R1による初テストは、今月末のオーストラリアのフィリップアイランドにて予定されている。チームメイトのA・ピット選手はすでに2回、スペインのバレンシアでテストを終えたが、芳賀選手は契約の関係でこのテストには出走しなかった。

　また、ヤマハモーターイタリアチームに加え、多くのヤマハチームがYZF-R1で独自に参戦することを決定。ヤマハモーターフランスチームは元GPライダーの阿部典史選手とS・ジンバート選手の体制で出場。スーパーストックヨーロッパ選手権のチャンピオンチームであるロレンツィーニby レオニからはイタリアのH・ヴィトリオ選手が出場、世界耐久選手権チャンピオンチームのGMT94はスペインのD・チェカ選手が本シリーズ選手権にスポット参戦する予定となっている。


芳賀紀行選手談：「ヤマハに戻るのがとても楽しみだ。そしてYZF-R1をウイナーにしたいと思っている。今は家族とともに休暇を楽しんでいるが、早くチームのみんなに会いたい気持ちで、月末のフィリップアイランドの初テストが待ち遠しい。スーパーバイクを続けることが出来て、そしてこの素晴らしいチームに入ることが出来てとても幸せ。皆さんご存知のように僕はスーパーバイク選手権が大好きなんだ。メカニックやヤマハヨーロッパのスタッフとは、以前にも一緒に仕事をしているので、今回の移籍は何もかもが初めてというわけじゃない。そう言う意味で心強くもあり、楽しみなんだ！」

クラウディオ・コンソーニ談（ヤマハモーターイタリアのレーシング・マネジャー）：「紀行選手の加入にはチーム全員がエキサイトしている。スーパーバイク世界選手権で常に上位をキープしてきた実力があり、そして人気者だからね。前回のテストで既にアンドリュー選手からは多くのフィードバックを得てチーム全体が非常に良い雰囲気。次のオーストラリアでは、ふたり揃ってテストできるので楽しみだ」

阿部典史選手談：「今まで長くグランプリで走ってきたけど、ワールドスーパーバイクは初めて。わからない事ばかりなので、正直言って不安はある。でも1月下旬からテストが始まるので、そこから手応えや雰囲気を掴み、いいシーズンにしたい。グランプリから行くライダーとして恥ずかしくない走りを見せたいし、常に表彰台争いをしたい。そのためにもオフのテストがすごく重要になると思う。YZF-R1にはプライベートテストで何度か乗っているが、市販車としてはすごくレベルが高いマシンで、R1で走ることが楽しみ」