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ヤマハ発動機株式会社 Revs Your Heart

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IRTAテストでロッシがトップタイム! 2004年3月29日

 3月26、27、28日の3日間にわたりスペインはバルセロナでIRTAテストが行われ、ゴロワーズ・フォルトゥナ・ヤマハのV・ロッシがその最終日、1分44秒571の最速タイムを記録した。この日14時15分から行なわれた公式セッション『BMWアワーズ』で、ロッシがYZR-M1でこのセッションを制覇し、BMW-Z4を獲得した。チームメイトのC・チェカはオイルによる数台の転倒に巻き込まれて9番手。しかしこの3日間を通じての順調な仕上がりに満足しており、来週に予定されているヘレスでのテストに期待がかかる。

 公式のタイム計測が行われた午後のセッションで、序盤はC・エドワーズ(ホンダ)がリーダーボードのトップをキープ。残り7分頃ロッシが一度は前に出るが、すぐにまた抜き返されてしまう。ロッシはここでピットに戻り、タイヤ交換を行って再度タイムアタック。そして最後の周回でついに1分44秒571のトップタイムをたたき出し、エドワーズ(1分44秒653)を抑えてセッションを終了した。エドワーズに続く3位にはS・ジベルナウ(1分44秒669-ホンダ)。なお、このあとのセッションでもロッシはトップをキープ、2位以下にはA・バロス(1分44秒631-ホンダ)、N・ヘイデン(1分44秒634-ホンダ)が浮上した。またフォルトゥナ・ゴロワーズ・テック3のM・メランドリと阿部典史は、メランドリがロッシから0.625秒差の10番手、阿部は転倒もあり22番手に留まった。

V・ロッシ選手談:「すごく嬉しい! とても満足! BMWがもらえて本当にラッキー! チームもヤマハのエンジニアたちも一生懸命に仕事に打ち込んでくれていて、それが今日の好タイムにもつながっている。課題はまだあるし道のりはまだまだ長いけれど、ここまではかなりうまくいっていると思うんだ。この調子でさらに前進できるように、みんなで力を合わせて頑張るよ。今シーズンは面白くなりそう。接戦になるだろうからね」

C・チェカ選手談:「コースに出てすぐ、オイルがあることがわかった。でもそれに対処する間もなく、すでに6台くらいがコースに散らばっていたんだ。今おもにテストしているエンジンはかなりいい感じだが、もう少しセッティング変更が必要だろう。今日のバレンティーノは素晴らしかった。彼をチームメイトに迎え、僕にとっては大きなモチベーションとなっている。どこまで彼に近づけるのか楽しみだ」

D・ブリビオ監督談:「優勝したわけでもないしポイントを取ったわけでもないが、今日のトップタイムは最高のプレゼントだ。関係者の方々、力を貸してくださったすべての人に嬉しい報告ができる。オフシーズンを通じて本当に忙しく働いてきたが、それが報われた気持ちだ。でもこれでゴールというわけではないから、この喜びを次へのモチベーションに変えて、さらに先へ進みたい」

M・メランドリ選手談:「バレンティーノとコンマ5秒差なんて、少し前なら信じられなかったこと。すごく調子がいいよ。しかもカルロスとの差はなんと0.02秒。目標にしていたことがほぼ実現したと言ってもいいくらいだ。終盤はタイヤのテストを中心に、できるだけ周回数を増やすことを考えて走り込んだ」

阿部典史選手談:「残念ながら、いい結果を出すことはできなかった。軟らかめのタイヤを履いて臨んだが、序盤で集団にはまり、さらにそのあと転倒してしまった。今年になってこれで3度目のクラッシュ。今までにはなかったようなことだ。でも開幕までには必ず問題を解決する」

H・ポンシャラル監督談:「マルコはかなりいいところまで上がってきている。そして、あともう一歩のためにどうすれば良いのかも、もう我々にはわかっている。エンジンパワーがアグレッシブすぎるためにコースの後半がうまくいかない。でもそれ以外はロッシに負けていないのだ。マルコはヤマハのキーマン。彼のやる気が、必ず成功へと導いてくれるだろう。ノリックは先日のウエットで素晴らしいパフォーマンスを見せた。今日は残念ながら伸びなかったが、次回はいつもの調子を取り戻してくれるだろう」


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